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介護職員が新規の入居者を受け入れる際に事前に確認したいポイント3つ

老人ホームで新規の入居者さんを受け入れるとき、介護職員は緊張をしてしまったり、不安を感じる場面に遭遇してしまったりすることがあります。
事前に確認することで、新規受け入れに関する心理的な負担を軽減できる項目3つについてご紹介します。

新規の入居者さんのことを事前に知ることで心の準備ができる

初対面の方に対応しなければならないとき、緊張してしまうことがあります。
また、対応に困る場面に遭遇してしまうこともあります。
それを少しでも軽減するには、事前に入居者さんを知り準備をすることがポイントです。
初対面の人に接するとき、人が緊張してしまうことの理由は相手のことがわからないことにあるといわれています。
少しでも多く新規入居者さんのことを知り、ケア方法について事前にイメージしてみたり、会話のネタになることについて考えておくことで心の準備ができ、初対面でも緊張しにくくなります。
事前に知っておくことのメリットはほかにも

  • ○困難時の対応方法を自分で考えておくことができる
  • ○自分ではわからないことについては他のスタッフに相談しておくことができる

など困難な状況に遭遇しても、慌てずに対応できるようになります。

1.認知症の症状の有無など入居前の身体的・精神的状態について確認する

認知症であるかどうかや耳は遠くないかということを知っておくと、声掛けの仕方を工夫することができます。
認知症の方であれば、伝える言葉をシンプルにしてみたり、耳の遠い方であれば文字を書いて見てもらうことで伝えてみたりします。
もちろん認知症の程度や、難聴の度合いについては実際に会ってからの確認になるでしょう。
しかし、事前にそういった症状があるかどうかを知っておくだけでも、コミュニケーションを取りづらい理由がわかり対処することができます。
また、身体のまひなど運動機能についても事前に確認しておいてください。
これは、トイレ介助などの際に必要な情報です。
運動機能の細かい障害は、何度か対応するうちにわかっていけばいいのですが、せめて移乗介助が必要かどうかなど、トイレ介助の際にないと困る情報については事前に確認しておきましょう。
トイレ介助は初対面であってもすぐにでも必要になる介助のうちの一つです。
事前に入居者さんの状態を知り、シミュレーションしておくことで落ち着いて対応することが可能になります。

2.生活歴など新規入居者さんとの会話の話題にできるような情報について確認する

新規の入居者さんは、知らない場所に来て知らない介護職員に囲まれた生活をスタートさせなければならないことに少なからずストレスを感じています。
そのために眠れない夜を迎えてしまったり、不穏になってしまったりします。
そんなときに役に立つのが、新規入居者さんとの話のネタになるその方の生活歴に関する情報です。
もちろん、入居者さん本人から聞きとることで時間を過ごしてもいいのですが、事前に確認しておいたことを話題にすることもおすすめです。
そうすることで、入居者さんは「自分のことを知ってくれている人がいる」という安心感を得ることができるからです。
また自分からは話すことが難しいけれども、話題の提供があれば話ができるという方もいます。
家族のことや住んでいた土地の話題、若い頃の仕事についてなど事前に生活相談員が聞き取ってくれている情報をフルに活用しましょう。

3.就寝時の服薬状況などは看護師の勤務中に確認する

就寝前や就寝中の医療的な情報については、看護師に確認しておかなければなりません。
夜間は看護師が勤務していないという施設がほとんどであるため、その確認は日中の看護師の勤務時間内に行う必要があります。
看護師の方も、漏れの無いように伝えてくれると思います。
新規の入居者であれば、より慎重に詳しく申し送りをしてくれるでしょう。
それでも、入居初日の夜間の対応をする介護職員は不安を覚えることもあります。
一人で夜間帯の対応をしなければならない場合などはなおさらです。
また、入居者さんにとっても、初めての場所で迎える初めての夜。
お互いに少なからず緊張する時間を過ごさなければなりません。
就寝前に飲む薬の有無や、本人管理の薬はないか、疾患があれば注意して観察したほうがいいポイントなどについて日中のうちに確認しておきましょう。

ケアプランを基本にしながらプラスアルファで準備しよう

ケアの内容はケアプランで確認することができます。
しかし、ケアプランだけでは足りない情報もあります。
初対面の相手でもよりスムーズにケアを行うために、ケアプランに加え生活歴など新規入居者さんの人となりを知り、現在の状態に関する情報を集めてみてください。
ケアに役立つ情報が多ければ多いほど、新規受け入れに関する心理的な負担を軽減できるので、ぜひ実践してみてください。

参考:
初対面場面における二者間の発話量のつりあいと会話者および会話に対する印象の関係 小川一美(2018年7月20日引用)

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