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体力が低下している高齢者にはシャワー浴が効果的!手順や効果を紹介

入浴は体を清潔に保つために大切ですが、体力が低下しているときや創傷などがある利用者には、エネルギーの消耗が少なく疲れにくいシャワー浴で対応します。
シャワー浴でも芯まで温まる方法やシャワー浴の手順について解説します。

シャワーであたたまる方法とその効果

寒くならないシャワー浴の方法とその効果

高齢者の体力が弱っている場合や創傷などで感染する恐れがあるときはシャワー浴にします。
ただ、シャワー浴だと湯冷めしやすく寒いという声を耳にします。

ここでは、シャワー浴後もポカポカになる方法や効果を紹介します。

●寒くならないシャワー浴の方法

高齢者施設で複数の利用者が入浴する場合は、風呂の湯気で浴室内が暖まって、シャワー浴中は寒さを感じません。
しかし、シャワーだけだと体が冷めやすく、少し寒く感じることが多いようです。
シャワー浴で冷めにくくするには、足浴をすることやタオルを背中にかける方法があります。

1)足浴

足浴

足はむくみやすく、高齢者や冷え性の人は冷たくなりがちな部位です。
足を温めることで、体も温かくなって、よく眠れたという声をよく聞きます。
洗身をしている間、40~42度のお湯を足浴用のバケツに入れ、足を温めます。

2)背中に保温タオルをかける

神経病院の看護師グループが、保温タオルでシャワー浴を実施しました。
その結果、保温タオルをかけたシャワー浴では全員が「少し暖かい」あるいは「暖かい」と回答しています。
一方、普通のシャワー浴では「少し暖かい」が60%、「少し寒い」と「寒い」と回答した人が40%いました。
このことから、シャワー時に背中にタオルをかけて、1~2分程度、40~42度のシャワーをかけ続けることで体が温まる効果があり、満足度が高まりました。

●シャワー浴の効果

シャワー浴の効果

  1. 1)体を清潔にし、感染症や褥瘡予防になる
  2. 2)心臓に負担が少なく、体力を消耗しにくい
  3. 3)シャワーの適度な刺激はマッサージ効果や脳への刺激になる
  4. 4)爽快感が得られる
  5. 5)温めることで筋肉の緊張をほぐしリラックス効果がある

●シャワー浴で注意する点

  1. 1)シャワー浴中は、体が冷えないように浴室の温度を22~25度に保つ
  2. 2)洗身後は足元の石鹸の泡をしっかりと流して、転倒しないように気をつける
  3. 3)シャワー時には肌の状態をよく観察する
  4. 4)シャワー浴前後にバイタルチェックを行う
  5. 5)シャワー浴は水分が失われやすいので前後に水分補給をする

シャワー浴の準備から着衣までの手順

ここでのシャワー浴は、シャワー椅子で座位がとれる方の手順を示しています。

●シャワー浴の準備

  1. 1)浴室・脱衣室を温め、シャワー椅子、シャンプー、リンス、ボディーソープを準備する
  2. 2)脱衣室に衣類、バスタオル、フェイスタオル、紙オムツやパッド類、ドライヤーを準備
  3. 3)脱衣室の椅子にタオルを敷く

●シャワー浴の流れ

  1. 1)脱衣する(できる部分は利用者が脱衣し、できない部分を介助する)
  2. 2)浴室のシャワーまで誘導する
  3. 3)シャワー椅子にお湯をかけて温めてから腰掛けていただく
  4. 4)シャワーの温度を確認し、利用者の手にかけて熱くないか確認する
  5. 5)足浴バケツに湯をためて足浴をする
  6. 6)足浴中、頭部や体の皮膚状態を観察してから、湯をかけて洗髪する
  7. 7)背中や足先など利用者が洗えない部分は介助して洗身する
  8. 8)体や足元の石鹸をきれいに流す
  9. 9)背中や腰に保温タオルをかけてシャワーを1~2分かけ続ける
  10. 10)シャワー椅子から脱衣室へ移動介助、誘導し、バスタオルで体を拭く
  11. 11)衣類やオムツ類をできる部分は自分で着衣していただく(更衣できない部分は介助する)
  12. 12)ドライヤーをかけて髪を乾かす
  13. 13)必要に応じてナースが保湿クリームを塗ったり皮膚疾患の処置を行う

寝たままでシャワー浴ができるOGウエルネスの「セレーノ」

寝たままでシャワー浴ができるOGウエルネスの「セレーノ」

座位がとれない方でも OGウエルネスの「セレーノ」なら、寝たままでシャワー浴が可能です。
「セレーノ」は、利用者を専用のストレッチャーに乗せたまま入浴機器「セレーノ」にドッキングできるため、移乗介助の手間が減ります。
ストレッチャーをアップしてからスイッチを入れると、天井からボディ―ソープが入ったお湯が出てきます。
セレーノは、上からシャワーで体全体を温めると同時に洗身が可能です。
あとは、ハンドシャワーで体全体のボディーソープを洗い流します。
便利な洗髪ボウルがついているので、手元にシャンプーやリンスなどを置くことができ、シャワー浴をしながら立ったままで洗髪ができます。
導尿バッグがある利用者も横に置き場所があるから安心です。
ストレッチャーのお尻部分は開閉可能で裏面まできれいに掃除ができます。
「セレーノ」は、掃除がしやすいオープンタイプの入浴機器です。

体力低下時はシャワー浴で体の保清をしよう

シャワー浴は体力の消耗が少なく、心臓に負担がかかりにくいです。
シャワー浴で体全体を温めるには、浴室を適正な温度に保ち、足浴やタオルで保温しながら行うと効果的です。
座位がとれない方でもOGウエルネスの「セレーノ」なら、寝たままでシャワー浴が可能です。
利用者が入浴できないときは、マッサージ効果もあるシャワー浴で対応しましょう。

参考:
東京都病院経営本部 神経病院 シャワー浴時のタオルを使用した保温方法の工夫.(2019年11月27日引用)
OG Wellness 介護入浴 寝たまま介助入浴 Sereno セレーノ HK-3100.(2019年11月27日引用)

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