介護・高齢者施設が抱える課題(ヒト・モノ・カネ)をサポート

  • Facebook

医療従事者向け 介護プラス

デイサービスでのリハビリにおすすめ!レッグプレスを導入するメリットとは

筋力トレーニングはデイサービスにおけるリハビリの定番ですが、実施方法や使用機器はさまざまです。
事業所の新規立ち上げや拡張の際に、どんな機器を導入すればいいか迷うこともあるでしょう。
本記事では、オージーウエルネス製のレッグプレスを導入するメリットや注意点について紹介します。

オージーウエルネス製レッグプレス(GX-310)の製品紹介

レッグプレスマシンはさまざまなメーカーから発売されていますが、ここではオージーウエルネス製レッグプレス(GX-310)の特徴についてご紹介します。

●仕様

サイズや負荷量に関しては以下のとおりです。
約畳1畳分のスペースに設置できるため、施設内での設置場所を検討しやすいことが特徴です。

寸法 質量 負荷設定
1785×1000×1650(H)mm 340kg(本体195kg+ウェイト145kg) 5kg(初期負荷)〜150kg

●GX-310はここが違う!

ここでは、GX-310の特徴についてご紹介します。

◯車いすの利用者さんでも移乗がしやすい

介護施設においては、自力歩行が困難で車いすを使用する利用者さんもいますが、日常生活活動(ADL)改善のために機能訓練が必要になります。
その際に、車いすからトレーニング機器に安全に移乗できるのかがポイントとなりますが、GX-310ではシートの左側に広くスペースをとることができます。
介助者が1人ついていれば安全な移乗動作が可能となっています。

◯シート調整や負荷調整が簡単

シート調整に関しては、自動車のシートのように座席の横部分に調整レバーがついているため、座りながらでも自由に調整することができます
負荷量の設定では、調整したいウェイトの部分にピンを差し込むだけであり、座席に座ったままで変更することが可能です。

◯幅広い利用者さんに対応できる負荷設定

GX-310では、ウェイトなしでの負荷量は5kgですが、利用者さんの筋力に合わせて5kgずつ(50kg以降は10kgずつ)負荷調整が可能です。
サルコペニアやフレイルなど、加齢による身体機能低下が問題になっていますが、まさに高齢者が使用することを想定したトレーニング機器です。
機能訓練特化型のデイサービスにとっては必需品といえるのではないでしょうか。

レッグプレスを使用する3つのメリット

レッグプレスを用いたトレーニングでは、以下の3つのメリットが挙げられます。

●複数の筋肉を同時に鍛えることができる

レッグプレスでは、主に大腿四頭筋(だいたいしとうきん)や大殿筋(だいでんきん)、腓腹筋(ひふくきん)など下肢の大きな筋肉をはじめ、腹圧をかける際に腹筋群にも力が入ります。
セラバンドや重錘バンドでは、一度の運動で使用する筋肉は限定されているため、複数箇所を鍛えるとなれば時間もかかってしまいます。
一度で複数の筋肉を鍛えることができるレッグプレスは、利用者さんが多い介護施設でも効率よく実施できるでしょう。

●膝や腰の痛みがある方も安全に使用できる

レッグプレスと近似した運動としてスクワットが挙げられますが、スクワットでは膝崩れなど転倒のリスクも考えられます。
また、自分の体重を支えるために十分な筋力がない高齢者では、トレーニングによって膝の疼痛が出現する恐れがあります。
レッグプレスを使用すれば、負荷量は自在にコントロールができるため、利用者さんの筋力に合わせた安全なトレーニングが可能です。

●立ち上がりや階段昇降などの動作能力が上がる

大腿四頭筋や大殿筋は、立ち上がり動作や階段昇降動作など、自身の体を上に持ち上げる動作に必要な筋肉です。
筋肉量が減少した高齢者では、歩行はできても立ち上がりに介助が必要な方も多く、そのために手すりやベッド柵が必要になります。
自立支援を目指した介護サービスを考える上で、立ち上がり動作や段差昇降動作の安定性を高めることは、日常生活の自立度改善につながります
特に、個別機能訓練加算Ⅱを算定している施設にとっては、下肢の筋力アップと動作能力向上が同時に得られるメリットがあります。

事故を防ぐために知っておきたい注意点

効率よく複数の筋力アップができるレッグプレスですが、使用に当たって注意しておくべき点もあります。
事故や思わぬトラブルが起こらないように、以下の3点については必ず押さえておいてください。

●負荷量は軽めの設定から始める

デイサービスの利用者さんは、もともと下肢の筋力が低下した方が多く、負荷量の設定に悩むことがあります。
筋力トレーニングを目的としたリハビリでは、一般的に10RM(10回がなんとかこなせる強さ)を設定することが多いでしょう。
しかし、身体機能の低下した高齢者では、息こらえによる心臓への負荷や、関節への負担が強くなる恐れがあります。
よって筆者らの施設では、20回を1セットとして、3セット実施するようにしています。
ただし、回数を多く実施するたびに疲労するため、1セット目での負荷量から徐々に少なくしていくことも必要です。
トレーニング後の転倒や、過負荷により関節痛が悪化しないよう、必ずスタッフがそばで監視するよう心掛けましょう。

●膝の屈曲角度は少なめに設定する

レッグプレスを使用する際には、負荷量の設定とシートの調整が必要になります。
シートに座って足をセットしたときに、膝の屈曲角度をしっかりチェックしておきましょう。
人工膝関節の手術後や、変形性関節症で膝の屈曲角度に制限がある方の場合は、少し余裕をもった角度に設定するほうがよいです。
開始位置は膝関節と股関節の屈曲角度は90°が理想的ですが、その方の状態に応じてスタッフが適宜調整する必要があります。

●伸ばすときは素早く、戻すときはゆっくりと

伸ばす動作は素早く、戻す動作はゆっくりと工夫することによって、トレーニング効果は高くなります。
特に、戻す動作における筋肉の収縮は遠心性収縮と呼ばれるパターンで、着座動作や階段を降りる際に必要な要素になります。
筋肉を収縮させながらゆっくりと力を抜くことで、より日常動作に即したトレーニングを行うことができます
具体的には、「伸ばすときは1秒で、戻すときは3秒かけて」とアドバイスするとわかりやすいでしょう。
また、息こらえをしないように、「息を吐きながら力を入れましょう」と指導することも有用です。
ただし、この遠心性収縮は筋肉の疲労感も強くなるため、終わったあとに膝崩れが起こらないか、疲労によって歩行に支障がでないかなど注意が必要です。

レッグプレスを導入してトレーニングの効率を上げよう

本記事では、オージーウエルネスのレッグプレスを例に挙げて、そのトレーニング方法や注意点などについて解説しました。
リハビリ専門職が配置されていない介護施設にとって、安全に効率よくトレーニングができることは大きなメリットです。
また、トレーニングによって日常生活動作の改善につながりやすいため、これを機にぜひ導入を考えてみてはいかがでしょうか。

参考:
オージーウエルネス デジタルカタログ.(2018年9月17日引用)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)