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新湯循環方式の個浴機器「ボランテエコ」!乗降や姿勢負担を軽減

高齢者施設では自立している方のための大浴場、寝たきりの方のための機械浴、シャワーチェアーに座ったまま入れるリフトなどの個浴、普通の個浴など、利用者の状況に対応できる浴槽を設置しています。
しかし、ゆっくりと一人で入りたいと思っている高齢者の方は多いのではないでしょうか。
ここでは個浴槽のメリットとデメリットを踏まえて、最新の個浴機器の特徴をみてみましょう。

新湯循環方式の個浴機器「ボランテエコ」

個浴のメリットとデメリット

個浴のメリットと問題点

家庭と同じように一人での入浴を希望される方が多いですが、個浴にはメリットだけでなくデメリットもあります。

●個浴のメリット

個浴は一人でゆっくりとつかることができるので、周りに気を使うことがありません。
手術跡やまひがある体をほかの方に見せたくないという方も、個浴だと気にせず入浴できます。
また、失禁や失便をしたときでも、個浴ならすぐにお湯を替えることができるのもメリットの一つです。
きれいな状態で入浴できるので気分もよくなるでしょう。
自力で入浴する意欲が増す効果が期待でき、さらには残存機能を生かすことにより、自立した状態を保つことにつながるでしょう。

●個浴の課題

一般の個浴槽は上をまたいで入るタイプも多く、利用者のADLによっては入ることが難しい場合もあり、介助も容易ではありません
さらに個浴だと小まめにお湯を抜かなくてはいけないため、介助者の負担も大きくなります。
水道代が高額になる場合もあるので、利用者の居住費負担増になる可能性があります。

完全個浴を目指した特別養護老人ホーム「駒場苑」の取り組み

東京都目黒区にある駒場苑は、「寝たまま入る機械浴ではなくヒノキの個浴でゆったり温泉気分で」を目指し、2013年度にヒノキ風呂の完全個浴が実現しました。
利用者55名の平均要介護度4以上にもかかわらず、一人用個浴に49名、洗身台付中型個浴に6名が入れるようになりました。
利用者からは、「気持ちがいい」「久しぶりにお風呂に入った気がする」などという声が聞かれています。
それまで介助が必要だった利用者の中には、自分で洗身して浴槽に入れるようになった方もいます。
一人でゆっくりとお風呂につかることで、利用者に満足感を味わってもらえます。
このように、個浴にしたことが利用者の生きがいや笑顔を広げ、入浴できる楽しみにつながったようです。

新湯循環方式の個浴機器「ボランテエコ」の特徴

今回ご紹介する個浴機器「ボランテエコ」は、個浴のメリットを生かし課題を解消した新湯循環方式の入浴機器です。

個浴機器「ボランテエコ」は、個浴のメリットと課題を解消した新湯循環方式の入浴機器

●浴槽は座る感覚で楽に入れる

ユニットバスだと、またいで入らなくてはならず、利用者や介助者に負担がかかります。
それを解消したのが「ボランテエコ」です。

1)座面が1mの高さで、まひや拘縮(こうしゅく)があっても乗り降りがスムーズ

「ボランテエコ」は、シャワー椅子と同じくらいの高さでお尻をずらすだけなので、少し動ける方なら自力で、介助が必要な方でもお尻を横に滑らして足を上げるだけなので、乗り降りが非常に楽です。

介助が必要な方でもお尻を横に滑らして足を上げるだけなので、乗り降りが非常に楽

2)背もたれの長さは1m22cm、座面の長さは1m

座面より背もたれの方が長さがあるため、自然にもたれかかれる設計です。
そのため、楽にゆったりと入浴できます。

座面より背もたれの方が長さがあるため、自然にもたれかかれる設計

3)スライド式の手すり

手すりが持ち手の位置によってスライドして変えられるため、左右どちらからでも乗り降り可能です。
手すりは、移動するときは跳ね上げて、座っているときは手すりを持って安心して入浴できます。

手すりは、移動するときは跳ね上げて、座っているときは手すりを持って安心して入浴できます

4)背もたれ部分にカーブがあり、姿勢が安定

左右の両側の背もたれ部分が背中の形に添うようにカーブを描いているため、背中がぴったりとつき、座位姿勢が安定します。

●新湯と循環方式だからとても清潔

一般的な個浴槽は、毎回すべてのお湯を交換していましたが、ボランテエコは新湯循環方式に変わり、非常に経済的になりました。

1)入浴後のお湯を素早くろ過・殺菌

1回の入浴で使うお湯の量は約170ℓです。利用者が入った後、そのお湯をすぐにろ過・殺菌してクリーンなお湯に変換します。

2)循環方式でコスト削減、排水・新湯は30ℓのみ

利用者が入った後は、ろ過・殺菌と同時に約30ℓのお湯を排水して、新しいお湯30ℓをつぎ足します。
毎回捨てるお湯は30ℓのみなので、普通の個浴より光熱費が約80%も削減されます。
さらに、待っている次の利用者がすぐに入浴できます。

普通の個浴より光熱費が約80%も削減

3)失禁時排水機能、急速排水機能付き

失禁や失便をしたときでも、失禁時排水機能でそのお湯をすべて流し去り、スピーディに新しいお湯に入れ替えることが可能です。
急速貯湯機能や急速給湯機能で、すぐにお湯がたまり、時間のロスが少なくて済みます。

●コンパクトな浴槽のため小スペースで設置可能

浴室に置くタイプの浴槽で、広いスペースは必要ありません

浴室に置くタイプの浴槽で、広いスペースは必要ありません

1)コンパクトサイズで場所をとらない

横が約160cm、幅が約90cm、高さが約100㎝のコンパクトサイズ。
狭い浴室でも設置できます。

2)小規模施設やサービス付き高齢者向け住宅に最適

小規模施設やサービス付き高齢者向け住宅のような限られたスペースしかない場合でも設置可能です。
在宅でも設置できるので、家族やヘルパーによる入浴介助が楽になります。

3)ユニットバスにも設置可能

ユニットバスに取り付けられるので、防水工事が困難な場合でも設置が可能です。

安全で経済的な個浴機器「ボランテエコ」は今までの課題を解決する浴槽

座面が高く、まひや拘縮がある方でも座る感覚で浴槽に移動できる「ボランテエコ」。
介助者も楽に移乗の介助ができます。
楽な姿勢でゆったりと入浴できるので、温泉気分で入浴できます。
さらに新湯と循環湯の両方だからとても経済的です。
個浴のメリットはそのままで、「個浴では不経済」、「個浴は利用者が入りにくく介助が大変」などの悩みも解消した「ボランテエコ」は、利用者も介助者も施設にもメリットがある個浴機器です。
展示会やOGウエルネスで「ボランテエコ」をぜひ実際にご覧になってみてください。

参考:
OGウエルネス 入浴機器「ボランテエコ」.(2019年4月9日引用)
駒場苑「個浴への取組み」.(2019年4月9日引用)

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