ベッド型水圧マッサージ器で満足度を高めよう!機器の特徴や整形外科で導入するメリットを紹介
ベッド型水圧マッサージ器は患者さんが寝た状態で、心地よいマッサージをしてくれる物理療法機器です。
整形外科や整骨院で導入されていますが、機器の特徴や活用方法がわからず導入に踏み切れていない施設もあるのではないでしょうか。
そこで、ベッド型水圧マッサージ器の特徴を解説しながら、導入するメリット、患者さんの満足度を高めるための活用方法を紹介します。
目次
ベッド型水圧マッサージ器の効果
ベッド型マッサージ器は、ベッドの上に寝ているだけで、水圧によるマッサージができる物理療法機器です。
そのため、以下のようなマッサージで得られる心身への効果が期待できます。
- ○循環の改善
- ○リラクセーション
- ○筋疲労の回復
- ○筋緊張の緩和
など
このようなマッサージのメリットに加え、水を利用したマッサージのため、水面に浮いているような浮遊感から、心理的なリラックス効果が期待できます。
また、ただベッドの上に横になっているだけで良いため、患者さんへの負担が少ない物理療法器具です。
ベッド型水圧マッサージ器「QUATTROMANO(クワトロマーノ)」の特徴
OG Wellnessではベッド型水圧マッサージ器「クワトロマーノ」を取り扱っております。
商品の特徴や機能を解説します。
●体格に合わせた調整が可能
マッサージをする水流を出すノズルは4つあり、ノズルが動くことでさまざまな部位のマッサージが可能になっています。
そのため、身長や体格を設定すれば、一人ひとりの体格に合わせて、最適なマッサージをすることができます。
●4つのノズルで2カ所同時にマッサージが可能
4つのノズルは2つで1カ所の治療をします。
そのため、4つ全て使用すれば、2カ所同時にマッサージが可能です。
人の手では手が届かないため不可能な肩と腰の同時マッサージも、クワトロマーノを使えば、一緒にマッサージをすることができます。
また、2つのノズルだけを使用すれば、水流を集中することができるため、4つのノズルを使用する場合よりも強度を上げてマッサージすることができます。
マッサージの途中で切り替えられるので、患者さんの好みや希望に合わせた調整が可能です。
●200通り以上の治療プログラムで患者さんに合った治療が可能
治療部位は以下のような設定ができます。
- ○首
- ○肩
- ○背中
- ○腰
- ○脚
- ○全身
これらを組み合わせることで、200通り以上の治療プログラムが設定できます。
患者さんの治療部位に合わせて、的確なマッサージをすることが可能です。
●患者さんやスタッフに優しい設計の工夫
マッサージチェアのように寝台や座面が柔らかい場合は、患者さんの立ち上がりを妨げ、移乗が難しくなります。
しかし、移乗部を特殊なシートに変えているため、立ち上がりや移乗しやすい設計になっています。
また、足元をへこませたり、立ち上がる時に持つことができる縁や手すりを採用したりと、移乗がしやすい工夫がされています。
また、水圧マッサージ器のデメリットとして、揺れによる船酔いがありますが、治療による揺れを制御する特殊技術が使用されているため、船酔いの緩和が図られています。
直感的に操作できるようにわかりやすくシステムをデザインしていますが、カラーで液晶のタッチパネルを使用することでより操作性の向上が図られています。
※患者さんの立ち上がりやすさのポイントについては、「高齢者にお勧めの立ち上がり練習!意外と知らない正しいやり方を理学療法士が伝授します」で詳しく紹介しています。
メリットを生かした整形外科での活用方法
ベッド型水圧マッサージ器を導入するメリットを生かした、整形外科での具体的な活用方法を紹介します。
●待ち時間の有効活用で患者さんの満足度を向上
整形外科では診察やリハビリで患者さんの満足度を下げる要因に、長い待ち時間が挙げられます。
そのため、待ち時間を少なくすることはもちろん、待ち時間をどのように過ごしてもらうかが満足度向上・集客アップには欠かせません。
その間クワトロマーノでマッサージをしてもらえれば、待ち時間を有効に使うことができ、満足度を高めることができます。
※患者満足度の向上に関する記事は「患者満足度(PS)を上げるのは、待ち時間の短縮とわかりやすい説明!」でも紹介しています。
●リハビリ前のリラクセーションに活用
リハビリの前にマッサージを使用することで、心身のリラクセーション効果が得られ、リハビリの導入がスムーズになります。
リハビリ職による徒手的なリラクセーションの代わりにクワトロマーノを使用すれば、効率的にリハビリが提供でき、時間や人的コストの削減ができます。
●あん摩・マッサージ指圧師の代わりに活用
筆者の知っているクリニックでは、あん摩・マッサージ指圧師の採用をする代わりに、ベッド型水圧マッサージ器を導入して、患者さんへのマッサージをしています。
物理療法機器として安くない導入コストですが、人件費を考えると低コストでマッサージを提供することが可能です。
他院と差をつけるためリラックスできる物理療法機器を導入しよう
ベッド型水圧マッサージ器は、痛みやけが、障害の根本的な治療で使用する物理療法機器ではないため、導入を見送っている整形外科もあるかもしれません。
しかし、満足度を向上して、集客をアップさせることはクリニック経営には欠かせません。
その点では、クワトロマーノのようなリラックス効果のある機器の導入は効果的です。
他院と差をつける増患対策として、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
「リハビリ 測定評価・人体測定機器 / クワトロマーノ HS-30」はこちら
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執筆者
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整形外科クリニックや介護保険施設、訪問リハビリなどで理学療法士として従事してきました。
現在は地域包括ケアシステムを実践している法人で施設内のリハビリだけでなく、介護予防事業など地域活動にも積極的に参加しています。
医療と介護の垣根を超えて、誰にでもわかりやすい記事をお届けできればと思います。
保有資格:理学療法士、介護支援専門員、3学会合同呼吸療法認定士、認知症ケア専門士、介護福祉経営士2級