感染予防グッズもデザインが重要!ねこみみフェイスシールドの魅力をご紹介します
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、医療機関や介護施設では感染予防対策を徹底されています。
目からの感染を防ぐため、ゴーグルやフェイスシールドを使用する方も多いと思いますが、快適さや感染予防効果に不満をもつこともあるでしょう。
本記事では、オージー技研が開発した新商品、ねこみみフェイスシールドの魅力をご紹介します。
目次
ゴーグルとフェイスシールドのメリット、デメリット
医療機関や介護施設で働いているほとんどの方が、目の感染予防対策にゴーグルやフェイスシールドを使用しているのではないでしょうか。
まずはそれぞれの特徴やメリット、今後の課題などについて考えてみます。
●ゴーグルはフィット感、フェイスシールドは快適性が大切
ゴーグルやフェイスシールドに関しては、施設や所属部署によって使用している製品も異なると思います。
筆者はゴーグルとフェイスシールドともに何種類か使用した経験がありますが、それぞれの特徴を挙げてみます。
◯ゴーグル
ゴーグルには水中眼鏡のようにゴムバンドで留めるタイプや、眼鏡のように耳にかけて装着するタイプなどいろいろな種類があります。
ゴムバンドで装着するタイプは、肌に密着することで感染予防効果は高く、眼鏡タイプでは肌に密着しないため快適性が高いことが特徴です。
◯フェイスシールド
フェイスシールドにもいくつかの種類があり、ゴムバンドで留めるもの、カチューシャのように前頭部に装着するものなどさまざまです。
フェイスシールドのメリットとしては、目から口までを覆ってくれるため、必ずしもマスクを装着しなくてもよいという点です。
●実際に使用している現場からの意見や今後の課題は?
前述した通り、製品によって多少の差はありますが、ゴーグルとフェイスシールドにはそれぞれ不安な点もあります。
筆者の周りで挙がっていた意見を以下に紹介します。
◯ゴーグルを使用しているスタッフ
ゴーグルは密着して感染予防効果は高いですが、ものすごく暑いという意見が多いです。
筆者の場合、かなりの汗かきなので、すぐに内側が曇って前が見えなくなります。
その都度、ゴーグルを外して内側を拭いての繰り返しになるため、衛生面に不安が残ります。
◯フェイスシールドを使用しているスタッフ
フェイスシールドは長時間つけていても不快感は少ないため、比較的肯定的な意見が多いです。
しかし、入浴介助をしている介護スタッフなどをみていると、湯気で曇って前が見えない、外したり角度を変えたりする際にシールドを触ってしまうことが気になるようです。
感染予防と快適性を備えた新商品、「ねこみみフェイスシールド」
既存の製品には前述したような問題が挙げられますが、オージー技研が開発した新商品はわれわれの要望に応えた製品となっています。
その概要についてご紹介します。
●快適性に配慮、高い曇り止め機能と通気性
既存のゴーグルやフェイスシールドでは、汗をかいたときや高温多湿での業務中などは視界が悪くなります。
しかし、本製品の場合、非常に高い曇り止め機能を有しており、快適な視界を確保することができます。
実際、100℃のお湯から立ち上る湯気にあててみてもクリアな視界が得られるという検証結果もあります。
また、装着時は顔とシールドの距離が少し離れているため、眼鏡とぶつかって不快な思いをすることもないでしょう。
「汗かきだからつらい」、「曇るたびに拭くのが面倒くさい」と悩んでいる方にとってはピッタリの製品ではないでしょうか。
●脱着も安心、高い感染予防効果
本製品における一番の特徴は、なんといっても「ねこみみ」の形状にあるといえます。
ねこみみはシールドの上げ下げを行う役割を担う部分であり、シールドに触れることなく調整ができます。
患者さんや対象者さんの対応をするときはシールドオンの状態、光の反射が強いときや記録を書くときにオフなど、感染防護をしながら調整することができるでしょう。
筆者はよく眼鏡タイプのシールドを使用していますが、頻回に脱着をするのは正直手間がかかりますし、簡単に調整ができる本製品は魅力的だと思います。
●患者さんに安心を、ユニークなデザイン性
機能的な面ではないですが、斬新なデザインも本製品の特徴といえるでしょう。
現在、医療機関や介護施設のスタッフは、ゴーグルやマスク、手袋やガウンなどの感染防護アイテムに全身を包まれています。
対象者さんによっては、その姿に恐怖を感じたり不快に思ったりする可能性もあります。
その点、ねこみみというユニークなデザインであれば、少し緊張が和らいだりするかもしれません。
これらの特徴もあってか、本製品は2020年のグッドデザイン賞を受賞しています。
本製品の特徴をまとめると、曇り防止や脱着しやすさによる快適性、シールドに直接触れない安心感、緊張した心を和らげるデザイン性であるといえます。
ねこみみフェイスシールドを活用できる3つの場面
最後に、本製品の特徴を最大限に引き出すためにぴったりなシチュエーションを挙げてみます。
●長時間勤務の場合でも着脱が楽で安心
病院勤務やデイサービスなど、マスクやフェイスシールドを長時間装着する職場においては、快適性を重視する方も多いでしょう。
屋内で患者さんや利用者さんの対応をして、別室で少しの雑務をするなどのシチュエーションにおいても、いちいち着脱することなく対応することができます。
特に、対人業務と管理業務をこなす管理者の方などにはおすすめかもしれません。
●洗髪や入浴介助との相性が抜群
本製品は、100℃のお湯から立ち上る湯気でも曇らないという特徴をもっているため、高温多湿での作業にはぴったりです。
医療や介護分野において、シチュエーションとしては入浴介助場面が挙げられるでしょう。
入浴介助では、マスク+ゴーグルの組み合わせは視界の悪さや発汗、湿度による息苦しさなどかなりキツイ組み合わせになります。
また、おでこに接する部分がスポンジ生地のフェイスシールドであれば、スポンジが水を吸ってしまうので、その後に継続使用する場合はかなり不快な思いをします。
その点、快適性が高い本製品であれば、ストレスなく入浴介助を行うことができるでしょう。
●ねこみみなら子どもたちの警戒心も緩む?
在宅における小児医療も進んでくるなか、近年では小児を専門とする訪問看護のニーズも高まっています。
ただ、子どもたちは医療者に対しての警戒心が強いこともあり、「痛いことをされる」「怖い」ととらえられることもあるでしょう。
そんな心境のなか、医療スタッフがマスクやゴーグル、ガウンや手袋など完全な感染対策をして現れた場合、さらに恐怖感が増してしまうかもしれません。
しかし、ねこみみデザインのフェイスシールドを使用することによって恐怖心が和らぐかもしれません。
相手によっては、色をつけてほかの動物の耳のように工夫することもできるでしょう。
子どもたちの警戒心を解くためにも、本製品のデザインは有用であるといえるでしょう。
快適性と安全性を兼ね備える、それがねこみみフェイスシールド
本記事でご紹介した通り、ねこみみフェイスシールドは装着時の快適性や安全性、そしてデザイン性も兼ね備えた製品であるといえます。
医療や介護現場での感染対策が強化されるなか、関係スタッフがいかにストレスなく業務に従事できるかも重要だと思います。
新型コロナウイルスの脅威はまだまだ続きますが、感染対策の一環として、ねこみみフェイスシールドを活用してみてはいかがでしょうか。
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執筆者
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皆さん、こんにちは。理学療法士の奥村と申します。
急性期病院での経験(心臓リハビリテーション ICU専従セラピスト リハビリ・介護スタッフを対象とした研修会の主催等)を生かし、医療と介護の両方の視点から、わかりやすい記事をお届けできるように心がけています。
高齢者問題について、一人ひとりが当事者意識を持って考えられる世の中になればいいなと思っています。
保有資格:認定理学療法士(循環) 心臓リハビリテーション指導士 3学会合同呼吸療法認定士