ゆったりサイズで安心・安全な入浴が可能!オージー技研の「ジュストデビュー」の特長や機能を紹介
「担架が狭くて入浴介助が不安…」
ストレッチャーを使った入浴で担架が狭いと、大柄な利用者さんの介助をする場合、転落の不安や介助のしにくさを感じることが少なくありません。
オージー技研の「ジュストデビュー」はそのような悩みを解決するためのサイズや機能に工夫がされています。
そこで今回は、ジュストデビューの特長や機能について紹介します。
ゆったりサイズのストレッチャーで安心・安全な介助が可能
ジュストデビューの特長の1つが担架のサイズが従来品よりも広くなった点です。
従来品の幅が約460mmだったのに対して、約580mmと120mm幅広くなっています。
担架のサイズにゆとりがあることで、利用者さん・職員ともにメリットが得られます。
●大柄な方でも安心して入浴ができる
担架がワイドになったことで、利用可能な利用者さんは「180cm、110kgまで」と大柄な方でも入浴可能です。
狭い担架に臥床して移乗や入浴介助を受けることは、利用者さんにとって不安の一因となってしまいますが、ゆったりサイズの担架で安心して入浴サービスを受けることができます。
●職員は余裕のある介助が可能
寝たままの患者さんの入浴介助をする場合、ストレッチャーへの移乗、ストレッチャー上での寝返り、入浴、洗身・洗髪などを狭い幅の担架ですると、介助がしにくかったり、安全性への配慮が余計に必要になってしまいます。
しかし、担架の幅に余裕があると、上記のような入浴時の介助を余裕を持って実施することができます。
ブレーキやフェンスの工夫で高い安全性を実現
担架の幅だけでなく安全な入浴介助を可能にするためブレーキやフェンスなどに工夫がされています。
それぞれの特長を紹介します。
●ストレッチャーのキャスターを一括でロック
ストレッチャーのキャスターを一つずつロックするのではなく、一括でロックできるようになっています。
それにより、ロックのかけ忘れる可能性を減らせることはもちろん、洗身時などにストレッチャーを移動する場合の手間を省くことができます。
●大型のサイドフェンスに落下防止ガードで転落を防ぐ
担架の横には大型のサイドフェンスや落下防止ガードを採用して、万が一の転落を防ぐことができます。
●足先が上がるチルト機能でずり込みを防ぐ
足先が上がるチルト機能を採用しており、臀部がずり込むことを防ぐことができます。
●高温を自動で検知することが可能
ストレッチャーに高温検知機能が備わっており、浴槽内のお湯が高温だった場合にストレッチャーを浴槽内に下ろすと、自動で下降を停止します。
職員の介助負担も軽減できる機能を紹介
利用者さんが安全に入浴できる機能はもちろんですが、一括ブレーキ機能のように職員にかかる介助負担を軽減できる機能もいろいろ備わっています。
まだ紹介していない介助負担を軽減する機能を紹介します。
●高さ調整可能なストレッチャーで楽な姿勢で介助ができる
約440mm〜915mmまで高さ調整が可能なストレッチャーで、職員の身長に合わせて楽な姿勢で介助ができます。
また車いすや搬送用ストレッチャーなど移乗場面に合わせてストレッチャーの高さを変えれば、移乗時の負担軽減ができます。
●浴槽の縁を高めに設定して介助者の負担を軽減
浴槽の縁の高さは約770mmと従来品より70mm高くなっています。
浴槽の縁の高さを高くすることで、中腰姿勢が改善しやすくなり、介助者の負担を軽減できます。
※介助負担に関しては、「腰痛で悩む介護スタッフを守るために…。介護施設で取り組む腰痛対策」で詳しく解説しています。
●介助場所に合わせて自在なリモコンの掛け替えが可能
リモコンホルダーを3カ所設置しているため、リモコンを自在に掛け替えることができます。
自分の動線や介助場所に合わせてリモコンを掛け替えれば、効率の良い介助が可能です。
●支柱が短く広い視野が確保できる
ストレッチャーの支柱部分が短く設計されています。
浴槽の縁から出る支柱の部分が短いため、広い視野を確保することができます。
ジュストデビューで入浴介助サービスの質を高めよう
入浴介助は利用者さんの心身にかかる負担はもちろん、職員の介助負担も軽くありません。
そのため、利用者さんや、職員ともに安心・安全に介助ができるよう入浴環境を整えることは、入浴介助のサービスの質を向上させるために重要になります。
事業所の入浴環境の改善に、紹介したジュストデビューの機能を活用してみてはいかがでしょうか。
参考:
オージー技研 ジュストデビュー HK-227(2021年4月30日引用)
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執筆者
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整形外科クリニックや介護保険施設、訪問リハビリなどで理学療法士として従事してきました。
現在は地域包括ケアシステムを実践している法人で施設内のリハビリだけでなく、介護予防事業など地域活動にも積極的に参加しています。
医療と介護の垣根を超えて、誰にでもわかりやすい記事をお届けできればと思います。
保有資格:理学療法士、介護支援専門員、3学会合同呼吸療法認定士、認知症ケア専門士、介護福祉経営士2級