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医療従事者向け 介護プラス

介護士から看護師になりたいあなたへ。正と准なら正看護師をおすすめします

業務内容から待遇まで、多くの面で異なる介護士と看護師。
今回は「看護師になりたい介護士さん」に、正看と準看の違いから、学費・倍率・取得年数まで、最低限押さえておくべき情報をお伝えします!

准看護師になるか それとも看護師になるか

看護師になるためにまず選択すべきことは、「准看護師・看護師どちらを目指すか?」という点です。
その明確な違いについてお伝えします。

●看護師と准看護師の違い

看護師のことを正看護師と記載されていることもありますが、日本看護協会では看護師、准看護師と表記しているため、今回は統一して看護師、准看護師と表記します。
准看護師と看護師の違いを、日本看護協会が提供している情報を基に、まとめてみました。

看護師 准看護師
養成学校への入学要件 高校卒業 中学校卒業
養成学校への通学 97単位(3000時間) 1890時間
免許 厚生労働大臣の免許であり、国家資格の一つ 都道府県知事が発行する免許であり、国家資格ではない
業務に関する法律上の位置づけ 傷病者もしくは褥婦に対する療養上の世話、又は診療の補助を行うことを業とする 医師、歯科医師または看護師の指示を受けて、左記の業務を行うことができる
保健師や助産師、専門・認定看護師の資格取得 可能 不可

看護師である筆者は、実際にさまざまな職場で准看護師の方と働きましたが、仕事内容に差はほとんど感じませんでした。
一方で、准看護師は看護師にくらべて基本給などの収入面に差があるほか、主任などの役職に就きにくい、保健師や助産師、認定看護師などの資格は取得できないというデメリットもあります。

●2018年現在、准看護師学校は減少傾向

准看護師を目指すにあたって、デメリットと一緒に知っておきたいのが「日本看護協会では准看護師を廃止する方向で動いている」という点です。
2017年現在の養成校数を調べてみると、看護師養成校は全国に1812校と10年前にくらべて約150校増加しているのにくらべ、准看護師養成校は全国で231校と10年前にくらべて約40校減少しています。
また、看護師として一定期間経験を積めば、2年の通信課程を経て看護師国家資格の受験資格を認めるなど、准看護師の看護師資格取得のサポートを進めているのです。
准看護師から看護師への流れは全国的に広がりを見せているため、准看護師を選択するにあたっては「将来的に看護師を目指せるかどうか」についても事前に検討しておくことを、お勧めします。

過去10年で看護学校が約150校増加

看護師を目指すにあたり、もう一つ押さえておきたいのが看護学校数の増加です。
2018年現在、看護学校は全国に843校ありますが、そのうち267校が大学となっており、166校だった2008年とくらべると、約10年の間に100校も増えたことになります。
一方、看護師専門学校の数も2008年の500校から2018年は554校とこちらも約50校増えており、結果として看護学校は10年間で約150校増加していることがわかります。
しかし、看護学校の数が増えたことで看護師になりやすくなった、というわけではありません。
現に東京都立看護学校の合格倍率を調べてみると、

2018年度入試 東京都立看護学校(全7校)

  • ●一般入試  倍率2.0~3.9倍
  • ●社会人入試 倍率3.0~6.0倍

と、かなり高い水準となっています。
つまり、学校数は増えても条件の良い学校の合格倍率自体は変わらず、決して看護学校に入りやすくなったわけではない、ということです。

看護学校の学費は幅広い。だからこそ学校選びが重要

看護師を目指すにあたり、学校の倍率とともに気になるのが学費です。
今回、首都圏にある看護学校・看護大学のなかから国公立・私立をそれぞれランダムに選び、初年度費用合計をまとめてみました。

某公立看護専門学校 約431,500円
某私立看護学校 約620,000円
某国立看護大学 約817,800円
某私立看護大学 約1,936,300円

このように、同じ看護師の資格を取得できる看護学校、看護大学同士であっても、国公立か私立かによって、費用の差は大きくなっていることがわかります。
先ほどご紹介した東京都立看護専門学校は、全国的にみても学費が抑えられることから、特に倍率が高い看護専門学校の一つとなっています。

看護師を目指すなら「覚悟」と「強い意志」をもって

看護師国家試験の合格率は毎年90%前後で推移していますが、実際に筆者が看護学校で過ごした3年間は勉強と実習に追われ、今思い出してもつらくなるくらい大変な期間でした。
高い倍率や学費、さらに時間など、看護師への道のりは決して楽ではありません。
今後看護師を目指そうという方は、覚悟をもって資格取得に臨んでください。
しかし、そうした多くの困難は「看護師になる」という強い意志さえ持ち続けていれば、どんなにつらくても必ず乗り越えられます。
みなさんの願いが成就するよう、心からお祈りしています!

参考:
公益社団法人 日本看護協会 准看護師制度について(2018年5月21日引用)
公益社団法人 日本看護協会 看護統計資料室(2018年5月21日引用)
文部科学省 看護に関する基礎資料(2018年5月21日引用)
東京都 平成31年度(2019年度)東京都立看護専門学校 入学案内(2018年5月21日引用)
厚生労働省 地域包括ケアの深化・地域共生社会の実現(2018年5月21日引用)
学費参照:
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/shikaku/kango/n_annai/index.files/31_nyuugakuannai.pdf(2018年5月21日引用)
http://www.thu.ac.jp/exam/expenses/fee.html#a00(2018年5月21日引用)
http://www.kameda-i.ac.jp/payment/index.html#nur(2018年5月21日引用)
http://www.chiba-u.ac.jp/campus-life/payment/tuition.html(2018年5月21日引用)

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