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  • syusei

    公開日: 2018年12月26日

介護助手を採用して介護の人手不足を解消!メリットと採用事例を紹介

介護の現場での人手不足は深刻な課題になっています。
そこで、アクティブシニアを採用して、介護現場で専門性のいらない業務をしてもらう介護助手が注目されています。
今回は介護助手の採用におけるメリットと現場での働き方について紹介します。

アクティブシニアを採用して、介護現場で専門性のいらない業務をしてもらう

介護助手とは?役割や業務内容を解説

介護助手とは?役割や業務内容を解説

介護職が本来の専門性を発揮できる仕事に専念するためには、介護助手の活用が有効です。
まずは、介護助手とはどのような職種なのか、概要や業務の内容を解説します。

◯介護助手の役割

介護の現場では利用者さんに直接関わる介護業務のほかにも、食事や水分の配膳や清掃、ベッドメイキングなどの仕事もあります。
介護助手は、たくさんある介護職の業務の中でも、専門性が必要のない業務を手伝います。
専門的な知識や技術を必要としないため、定年後でも仕事がしたいアクティブシニアの採用が可能です。

◯介護助手の具体的な業務内容

介護助手の業務内容として、利用者さんと関わる業務と関わらない業務に分けられます。
以下に具体的な内容を表にまとめます。

利用者さんと関わる業務 利用者さんと関わらない業務
ドライヤーかけ
食事などの誘導
利用者さんへの声掛けや見守り
レクリエーション補助
など
床の清掃
テーブルや椅子などの消毒
車椅子の清掃
物品の補充
ベッドメイキング
食事の配膳や下膳
水分の準備
など

以上のように介護助手の仕事は利用者さんと関わらない業務が中心となります。
しかし、介護現場に慣れたり、コミュニケーション能力が高かったりする場合は、利用者さんと直接関わる仕事をすることも可能です。

介護助手を採用するメリットは人手不足の解消と業務の改善

介護助手を採用するメリットは人手不足の解消と業務の改善

介護助手を採用することで、介護職の時間にゆとりが生まれるだけでなく、業務内容を改善できます。

◯人手不足を解消できる

介護職は2025年には37万人以上不足するといわれ、どの介護現場でも慢性的に人手が不足しています。
さらに、新しい人員を補充するとしても、なかなか人材を見つけることができません。
そこで、介護助手に働いてもらうことで、現在の人員でも介護にゆとりを持って取り組むことができます。
実際、地域の高齢者を活用して介護助手の採用を進めている北海道の施設では、以下のような職員の声が増えています。

  • 利用者さんと関わる時間が増えた
  • 思い通りのケアが提供できている
  • 介護業務に専念できる時間が増えた

以上のように、介護助手のおかげで介護に専念ができ、現状の人員数でも、人手不足を解消することができます。

◯より専門的な介護ができる

介護助手の採用メリットは人手不足を解消するだけではありません。
ゆとりのある介護ができることで、より専門性の高い介護ができ、サービスの質が向上することも大きなメリットです。
忙しい業務の中では、時間に追われるため、利用者さんが本来できることも介助してしまったり、ノーリフティングの実践が難しかったりします。
アクティブシニアを採用して、時間にゆとりができると、自立を支援したり、不適切な介助による拘縮などの二次障害を予防したりする本来の介護ができます。
実際、筆者のつとめる施設でも、アクティブシニアに館内の清掃や物品の補充をお願いすることで、朝の忙しい時間帯の業務にゆとりができ、起床や整容、トイレ誘導などの介護で、ゆっくり利用者さんの能力に合わせた介護を行えています。

◯業務の効率を上げることができる

介護助手を採用するためには、事前に介護の仕事を見直し、どの部分を介護助手に任せるかを考える必要があります。
そこで、介護職の中で話し合いながら、介護の専門性を見つめ直したり、仕事を細分化したりします。
その結果、業務の内容が整理されて、効率を上げることできます。

◯介護助手が経験をつめば介護場面でも活躍

介護助手にアクティブシニアを採用した場合、介護職員より利用者さんと年齢が近い場合も少なくありません。
また、豊富な社会経験や趣味を持ち、それを生かしたコミュニケーションも可能です。
そのため、介護現場で仕事の経験をつめば、利用者さんとうまくコミュニケーションを取れるようになる場合もあり、見守りやレクリエーションの補助などの介護場面での活躍も可能です。

採用から働き方まで具体的な事例を紹介

採用から働き方まで具体的な事例を紹介

実際に、介護助手をどのように採用して、どのように働いてもらうのか、具体的な事例を紹介します。

◯募集をするための方法

まずは、アクティブシニアを募集するための方法として以下のような方法があります。

  • ●町内会の回覧板で周知
  • ●町内のポスターで掲示
  • ●町内の会合や集会へ参加して告知
  • ●地域の広告やフリーペーパーの折込チラシ
  • ●施設で事前説明会を開催

など

地域のアクティブシニアを呼び込むには、地域の資源を積極的に活用していくことが重要です。

◯業務の時間は細かく分ける

介護の中でも、忙しい時間帯があるはずです。
そこに介護助手の業務時間を割り当てれば、介護職にゆとりが作りやすくなります。
たとえば、夜勤と日勤が交代する直前は業務の引き継ぎや、朝の利用者さんの介護で忙しくなりがちです。
そこで、7時半〜10時半に3時間のパートで働いてもらうことで、朝の忙しい時間に、介護職が余裕をもつことできます。
また、日中の備品整備や施設内の清掃をメインにやってもらうため、13時〜17時に働いてもらい、レクリエーションにも補助や利用者さんの見守りとして働いてもらうというケースもあるでしょう。
このように、いつの時間に人手が不足するか、介護に専念をしづらいのかを整理して、介護助手を採用していくのがおすすめです。

◯介護助手それぞれの能力を見極めながら仕事をまかせる

介護助手としてアクティブシニアに働いてもらう場合、それぞれの能力は大きく異なります。
専門性のいらない単純な作業に専念をしてもらう場合もあれば、直接利用者さんに関わることが可能な場合もあります。
しかし、利用者さんに関わる場合は、介護の知識や技術、リスク管理、認知症への対応方法などの専門性が多少なりとも必要になってきます。
そのため、そこまで求めるためには、採用側もOJTなどで教育するシステムをつくる必要があります。
どちらにせよ、まずは介護の現場に慣れてもらうため、単純で簡単な作業から取り組んでもらい、徐々に個性を見極めたり、希望を聞いたりしながら、仕事の内容を拡大できるかを判断しましょう。
そして、教育のシステムを作りながら、徐々に仕事の幅を広げられる人材は積極的に活用していきましょう。
筆者の事業所では、介護助手から働きはじめ、その後、介護の資格を取得して入浴や更衣を行う介護職になった職員もいます。

人材不足の切り札としてアクティブシニアを介護助手に採用しよう

人材が不足して、なかなか募集しても集まらない場合、介護助手の採用は大きな切り札になります。
アクティブシニアを採用することで、地域の高齢者の社会参加を促し、地域に根付いた施設としての立場を築くことも可能です。
介護の人手不足を解消しながら、地域の中での施設の価値を高めるために、アクティブシニアの採用を検討してみてはいかがでしょうか。

  • syusei

    公開日: 2018年12月26日

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