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新しい民間資格「スマート介護士」!資格の概要やメリットとは

新しい民間資格スマート介護士の第2回認定試験が2019年8月25日に行われました。
スマート介護士?と思われる方も多いでしょう。
この記事では、スマート介護士の役割やスマート介護士の資格試験の概要、資格を取るメリットなどを紹介します。

 新しい民間資格「スマート介護士」

スマート介護士の役割

スマート介護士は介護ロボットに関する専門性を備え、より業務を効率的にこなし、かつ質の高いサービスを提供するノウハウを持った介護士のことです。

●介護ロボットとは?

介護ロボットとは?

厚生省は介護人材不足を補うために、介護ロボットの活用を推奨しています。
介護ロボットとは、介護者の負担を軽減し、介護される側も介護ロボットを活用してできることは自分の力で行うことを目的としています。
たとえば、介護ロボットの一つであるセンサー機器の中には、CSS(ケアサポートソリューション)という見守りセンサーがあります。
CSSは、部屋の天井や壁などにセンサーをつけて、24時間利用者を見守るシステムです。
居室はプライバシーを保つ必要のある場所なので、見守りセンサーで動きを把握することにより、プライバシーを守りつつ、転倒など何かあった場合はすぐに職員が居室にかけつけ対処できるようにします。
ほかに、移乗や移動を助けるロボット、コミュニケーションロボット、排泄を助けるロボット、歩行をアシストするロボット、ケア記録システム、機能訓練・リハビリロボットなどがあります。
現在、よく利用されている介護ロボットは、センサー機器やケア記録システムです。
介護ロボットを活用することで、少ない人材でも効率的に業務が行えるようになり、財政負担の軽減になります。

●スマート介護士が立ち上げられた経緯

厚生労働省では、深刻な介護人材不足に対処するために、介護ロボットの活用を推奨しています。
しかし、運用実績が少なくコストがかかるため、広く普及されてはいません。
社会福祉法人善光会では、介護ロボットによるスマート介護プラットフォームにより、特養の2対1(利用者2人に対して1人の介護・看護職員)の人員を介護ロボット対応で2.9対1に人員の削減ができています。
善光会のサンタフェ研究所では、介護ロボットを導入した経験から機器選定や業務分析のコンサルティングを行いました。
多くの問合せに対して、介護ロボットを運用する方法を自らが勉強したほうが分かりやすいと感じて本にまとめ、資格制度を立ち上げました。
社会福祉法人善光会 サンタフェ総合研究所で立ち上げた資格が「スマート介護士」です。

●スマート介護士の役割

スマート介護士の役割

2019年3月と8月の2回、スマート介護士の資格試験が行われましたが、受験者の8割が介護施設で仕事をしている人で、1割が福祉用具事業所の職員です。
そのうち介護福祉士資格を持っている人が3割ほどいました。
スマート介護士の一番の役割は、介護ロボットを使ったオペレーションシステム(情報を一元化して管理できる仕組み)の構築です。

  1. 1)介護ロボットの特性を理解している
  2. 2)要介護者のサービス提供の企画・支援を行える
  3. 3)介護ロボットの運用により、生産性を高め、質の高い介護サービスを提供できる
  4. 4)介護ロボットを活用して業務の効率化を高めることができる
  5. 5)最適なオペレーションシステムを構築して、継続して改善する

スマート介護士の資格試験の概要

スマート介護士の資格試験の概要

受験するには介護ロボットやセンサー機器の定義やノウハウを勉強しなくては合格できません。
試験は60分のマークシート択一方式で、おおむね70%以上の正答率で合格します。
初級と中級があり、公式テキストを学習して理解すれば合格できます。

●第3回スマート介護士の試験概要

1)実施日

2020年2月9日(日)

2)実施エリア

札幌・仙台・東京・大阪・福岡

3)受験資格

年齢や資格不問

4)出題範囲

公式テキスト「スマート介護資格 公式テキスト For Basic & Expert」の内容から出題

5)受験費用

スマート介護士Basic初級6,480円
スマート介護士Expert中級8,640円
併願は13,608円

大学院生以下の学生には割引があり、5名以上のグループ受験に割引が適用されます。
ただし、割引の併用はできません。
15名以上の団体受験は、施設、企業、各種学校での受験が可能です。

●スマート介護士の試験問題例

問題
国や自治体が介護ロボット普及のため、支援している内容にあてはまらないものは次のうちどれか

  1. ①開発支援
  2. ②購入補助
  3. ③リサーチ
  4. ④育成支援

答え
④育成支援

問題
経済産業省と厚生労働省が公表している(介護ロボット重点分野)の「排泄支援」の内容で、誤っているのは次のどれか。

  1. ①使用者が、居室で便座に腰掛けて用いる便器
  2. ②便器が使用者のもとへ自動で移動する便器
  3. ③排泄物のにおいが室内に広がらないよう、排泄物を室外へ流す、または容器や袋に密閉して隔離する
  4. ④室内での設置位置を調整可能であること

答え
②便器が使用者のもとへ自動で移動する便器

スマート介護士の資格を取得するメリット

スマート介護士の資格を取得することで、介護業務に携わっている人のメリットは時代のニーズに合った対応ができること、ほかの職員と差別化を図れること、就職や転職に有利なことです。
施設管理者の方や従事者の方がスマート介護士の資格を取得することで、介護ロボットの運用やIT機器による記録の導入をしやすくなり、介護業務の負担を軽減し、少ない人数でも効率的な業務を行えるように改革できます。
厚生省の推察によると、2025年には65歳以上の人口が3657万人で、2060年には高齢化率が40%の約4870万人になるといわれています。
高齢者の需要は増加しても、介護に携わる働き手の供給が追いつかないため、介護ロボットの活用がますます必要になってくるでしょう。
スマート介護士は、これからの時代にマッチした資格です。

時代に合ったスマート介護士の資格を取ろう

現在、日本は世界でもトップの長寿国となっていますが、高齢者を介護する人材がかなり不足しています。
介護ロボットの活用により、生産性が高く、介護の質を落とさずに効率的に業務を行える人材として、スマート介護士が注目されています。
スマート介護士の資格は、介護施設の管理者の方、施設や訪問で介護に従事する方、福祉用具の開発や販売をしている方などにおすすめなので受験してみませんか。

参考:
スマート介護士.(2019年9月5日引用)
ケアラビ スマート介護士とは?資格概要・取得メリット・取得方法をインタビュー.(2019年9月5日引用)
スマート介護士資格 出そうな問題をピックアップしてみた【テキストより抜粋】.(2019年9月5日引用)

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