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ケアマネジャー試験対策はいつでもはじめられる!忘れてしまう心配はしなくて大丈夫

介護福祉士国家試験や介護支援専門員資格など、介護職には取得が望まれる資格がいくつかあります。
そんななか、勉強の仕方がわからない方や、挑戦してもなかなか合格できない方もいます。
そこで今回は、ケアマネジャー試験の際に筆者が実践した、資格試験合格に向けての勉強法やコツなどをご紹介します。

忘れてしまうことをおそれて勉強開始を遅らせる必要はありません

筆者はケアマネジャー資格と介護福祉士資格を保有しています。
どちらも1回目の挑戦で取得することができました。
そしてどちらの試験に関しても、勉強を開始したのは試験を受けようと思い立った日からです。
筆者の場合は、介護職として働きはじめてしばらくしてから、ケアマネジャー資格を取りたいと思いはじめたので、5年以上は試験対策をしていたことになります。
資格試験対策について、アドバイスを求めてくる方にこの話をすると
「5年前のことなんて覚えていない。そんなに記憶力は良くないから、もう少し試験の時期が近づいてから勉強したい」
という返事が返ってくることがほとんどです。
たしかに、必ずしも5年という長い期間が必要というわけではなく、筆者自身も5年間毎日勉強をしていたということではありません。
しかし、
「試験までの期間がまだまだあるから」
「その間に勉強しても忘れてしまうから」
といった理由で勉強しないというのは、少々もったいないなと感じるのです。

●試験日までに余裕があるときの勉強法は身近な例を知ることと、ひもづけること

試験の日までに時間がある場合、覚えたことを試験が始まる頃には忘れている可能性があります。
ただし、日常的に触れている事柄だったら話は別です。
たとえば高齢者の疾患について覚えたい場合、ただ漠然と疾患の名前や症状を覚えていくのは難しいですし、忘れてしまうリスクもあります。
しかし、それが身近にいる利用者さんの病名なら、おそらく覚えやすいでしょう。
症状に関しても、その方のケアに携わっていれば、どのような症状が現れているのかが自然とわかってきます。
また、実際には現れていない症状であっても、今後起こりうるという視点で興味を持って調べていくと記憶に残りやすいです。
この方法では、もちろんすべての疾患を覚えることは難しいですが、すでに覚えた疾患にひもづけて、ほかの疾患を覚えていくことは可能になります。
利用者さんの疾患と混同しないように、似たような症状を示す疾患を調べたり、同じ場所に起こる疾患などをひもづけて覚えていくのです。
また疾患だけでなく、人物にひもづけることによって、福祉用具や生活保護、成年後見制度などを覚えることにも役立ちます。
日常のなかで、さまざまなことに興味を持ちながらケアを行うと、利用者さんのことをより深く知ることができ、さらに試験対策にもなるため一石二鳥といえます

ケアマネジャー資格試験過去問題集と予想問題集を使いこなしましょう

日常のなかで知識を積み重ねることも大切ですが、それと同時に取り組んでもらいたいのが、過去問題集です。
そして、試験の時期がある程度迫ってきたら使ってもらいたいのが、予想問題集です。

●過去問題集で日常のケアと試験問題を相互に関係させる

過去問題集には、これまでの試験に出題された問題とその解答、そして解説が載っています。
過去問題集は日常のなかで得た知識が、試験問題にどれだけ対応できているかを量る手段として活用できます。
また、問題を知ることで、どのようなことを意識しながらケアを行えば、試験対策になるのかを知ることができるのです。
試験までにまだ余裕がある時期なら、過去問題集は頻繁に開かなくてもいいでしょう。
時折開いてみては、いくつか問題を読んでみて、そこに書かれている語句でわからない言葉があれば調べておきましょう。
次は、その語句を日常のケアにひもづけていくのです。
なおこの方法は「保健医療福祉サービス分野」の問題だとスムーズにひもづけられることが多いので、過去問題集の途中からにはなりますが、保健医療福祉サービス分野から取りかかってみてください。

●予想問題集で日常的に触れない部分もカバーしよう

いよいよ試験の日が近づいてきたら、予想問題集に取りかかりましょう。
予想問題集では、介護保険制度の基礎知識や要介護認定について問われる、介護支援分野にも挑戦してください。
予想問題集を解きながら、わからないことについて調べていきます。
こちらは暗記の作業になりますが、それまでに得た知識があれば、覚えなければならないことも少なくなっています。
試験まであと少しの期間は、暗記に時間をかけてください。

ケアマネジャー試験は慣れも重要!いろいろな資格試験に挑戦してみましょう

資格試験に失敗する一つの要因としてあげられるのが、勉強にかける時間がとれないことです。
試験まえに一気に暗記を頑張ろうと思っても、予定どおりに進まず、結果的に時間が足りなくなってしまう場合があるのです。
確かにはじめて試験を受けるときは、どのくらいの時間があれば、暗記ものを無理なく覚えられるのかなどの時間配分がわかりません。
そこでぜひおすすめしたいのが、受けることができる試験に挑戦してもらうことです。
ケアマネジャー試験は受験条件として、何年かの実務経験が必要です。
実務経験年数が足りない間は受験することができないのです。
この間に予行練習として、ほかの資格試験に挑戦してみると、自分がどのくらいの時間を勉強に費やすことができるのか、暗記ものをどのように覚えたらいいのかなどの「感覚」がつかめるようになります。
実際に筆者は、介護福祉士国家試験やケアマネジャー試験を受けられるようになるまでの間に、福祉住環境コーディネーターや保育士の資格を取得しました。
どちらもマークシート方式の試験のため、予行練習に向いている試験でした。
挑戦する試験は、趣味に関するものなどでもいいですが、形式が同じもので、できれば分野が少しでも共通するものだと、その後の試験対策により生かすことができます。
自分の勉強スタイルを確立するためにも、ほかの資格試験を受けてみることはおすすめです。

まとめ

ケアマネジャー試験は合格率が20%に届かないことも多く、難しい試験です。
ただやみくもに勉強しても、覚えなければならないことが多く、途中で挫折してしまったり、試験範囲すべてを網羅することが難しかったりします。
それを防ぐためにも、日常的なケアを行うなかで知識をためることを意識してください。
そして、ケアマネジャー試験を受けるまえには、ほかの試験に挑戦し予行練習を行っておきましょう。
時間をかけた地道な努力は、おのずと合格の道へとつながっていきます。

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