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新卒や病院に所属しながらでも、訪問看護師で働ける!訪問看護未経験の看護師が受けられるサポートとは?

訪問看護師として働くには、一定のスキルと知識が必要だから、今の私には無理。
そう思っていませんか?
実は、国が積極的に在宅介護をすすめるようになったいま、たとえ新卒であっても訪問看護師として働けるよう、サポートが充実しているのです!
そこで今回は、訪問看護師を増やすためのさまざまな取り組みやサポートについて、ご紹介します!

新卒でも訪問看護師になるためのサポートが充実!

訪問看護師には、利用者さんの状況をアセスメントし、必要に応じた処置を提供するという判断力と、看護師としての知識や経験が必要不可欠です。
そのため実務経験のない新卒看護師は、訪問看護業務には不向きだと考えられていました。
しかし、2012年から2017年の間に、訪問看護ステーションの数は1.5倍に増大している一方、訪問看護師として働く看護師の割合は、2011年の2%から2016年度末においても3.7%と微増にとどまっており、訪問看護領域における看護師不足が深刻となりました。
そこで日本看護協会では、2011年に「看護師機能委員会Ⅱ」(介護・福祉関係施設・在宅等領域)を新設し、介護施設や訪問看護ステーションに就業する看護職の方を対象として、さまざまな取り組みを始めました。
その一環として、2016年に潜在看護師、医療機関で働く看護師、定年退職後の看護師とともに、新卒看護師を対象とした「訪問看護入門プログラム」を作成し、公開しています。
このプログラムには、新卒看護師を含め、訪問看護師を経験したことがない看護師に対しての研修内容が記載されており、これによってスムーズに訪問看護師として働けるよう、事業者側もサポートしやすくなったのです。
また、自治体と大学が連携し、訪問看護師コースを新設する大学や、学習支援プログラムを作成するなど、新卒であっても訪問看護師という選択がしやすくなるよう、さまざまなサポート体制が導入されています。
これらの取り組みを受けて、訪問看護事業を展開している企業のなかにも、新卒採用を積極的に行っているところが増えています。

●新卒でも安心して働けるよう、事業所側がサポート

新卒で訪問看護師として働くにあたって問題となるのは、経験が浅い故にとっさの判断がつきにくい、という点です。
東京・中野に拠点を置く「ケアプロ」では、訪問看護師全員にスマートフォンを配布し、看護師同士で情報交換ができるようにしています。
また、緊急の処置が必要な場合には、常駐する所長や副所長が駆けつけて対応するようにするなど、サポート体制の充実を図りました。
新人時代は、周囲のサポートが不可欠です。
新卒で訪問看護師として働きたいと考えている場合は、こういった事業者側のサポート体制が整っているかをチェックしたうえで就職先を探すとよいでしょう。

●訪問看護師について、自宅で勉強できる!

訪問看護師に興味はあるけれど、どういう看護業務なのかまずは勉強しておきたい。
そんな看護師さんにお勧めなのが、「訪問看護 eラーニング」です。
日本訪問看護財団が公開している「訪問看護 eラーニング」は、自宅や職場のパソコンから、好きな時間に訪問看護の知識を学べるサービスとなっており、すべての講義を受講すると、修了証書を受け取ることができます。
子育て中だけど、ひと段落したら訪問看護師として復職したいと考えている方など、今後訪問看護師として働くことを検討されている方は、この訪問看護eラーニングの受講をお勧めします。
なお、このサービスは年度ごとに受講できる期間が区切られているため、受講を検討するにあたっては、事前に受講期間内かどうか確認しておく必要があります。

病院看護師が訪問看護ステーションへ「出向」

訪問看護師を経験した看護師がいるということは、病院にとっても退院後の患者さんの生活内容を把握しやすいなど、メリットが多くなります。
こうした利点があることから、2015・2016年度には、病院の看護師が訪問看護ステーションに出向するという、モデル事業が実施されました。
この事業は、病院に在籍したまま地域の訪問看護ステーションに3~6カ月出向するというものです。
一定期間ステーションの一員として業務にあたることで、事業所にとっては人材確保の一助となるほか、病院側にとっても在宅の状況が理解でき、退院調整のスキルが向上するなど、双方にとってメリットの多い事業であることが確認されました。
この出向事業が多くの地域で取り組めるよう、日本看護協会においてもガイドラインを作成中であり、今後の動向が注目されています。

まとめ

筆者も看護師ですが、今の知識と経験量では、訪問看護師として働くことは難しいのではないかと考えていました。
しかし、訪問看護師を増やすためのさまざまな取り組みを知るにつれ、訪問看護師になるために必要なのは知識や経験ではなく、利用者さんの在宅生活を支えたいという気持ちなのではないか、と感じるようになりました。
訪問看護師に興味がある方はぜひ一度、これらの取り組みに参加されてみてはいかがでしょうか?

参考:
齋藤訓子他:病院看護師の出向事業で看看連携を推進:医療と介護Next:メディカ出版:2018年4巻1号:p38-39
厚生労働省 看護職員の現状と推移 2014年12月1日(2018年3月14日引用)
日経スタイル 訪問看護、きたれ新卒 日勤の多さ魅力、育成には課題(2018年3月14日引用)
日本訪問看護財団 訪問看護eラーニング(2018年3月14日引用)

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