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初めての学会発表でPT・OTが知っておきたい準備とコツは?学会発表マニュアル

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の学会発表は、ポスター・口述という2つのスタイルに分かれます。
今回は、筆者の経験を交えながら、ポスター発表・口述発表を控えているPT・OTの学会発表マニュアルをお伝えします。

学会発表のパターンは大きく2つ!ポスター発表・口述発表の概要

PTやOTが参加する学会に限らず、一般的に学会の演題は「ポスター発表」と「口述発表」に分かれています。
それぞれどのような特徴があるのか整理していきます。

●ポスター発表の魅力は聞き手との距離が近いこと

一般的には、口述発表のように多くの人のまえで話す必要がないため、「ポスター発表のほうが楽」と考える方もいるようです。
しかしそれだけではなく、ポスターにはほかにもさまざまな魅力があるので、筆者が考えるポスター発表の利点をまとめていきます。

  • 1) 発表者と聞き手の距離が近いため、ディスカッションが充実する
  • 2) 名刺交換などから人脈づくりに寄与することがある
  • 3) 発表の途中で質問できることも多い
  • 4) タブレット端末で必要な画像やソフトウエアなどをお見せできる

特に発表者と聞き手の距離が近いことには大きなメリットがあるといえるでしょう。
また、タブレット端末に研究成果を伝えるための画像・動画・ソフトウエアといった素材を入れておけば、その場で見せることも可能です。

●口述発表なら一度に多くの人に伝わる

口述発表のほうが難易度が高いと敬遠される方もいますが、実はポスターとは異なるメリットがあります。
口述発表の利点について、筆者は次のように考えます。

  • 1) 一度に多くの聞き手に向けて情報発信できる
  • 2) 原稿を用意して発表することも可能
  • 3) 座長が進行管理をしてくれる
  • 4) 何度も同じ話をしなくて良い

口述発表における最大の魅力は、一度に多くの人に研究成果をお伝えできることにあります。
また、口述発表では「座長」という司会進行役の方が配置されることもメリットです。
ポスター発表とは異なり、口述発表の場合は一度の説明だけで済むという利点もあります。

学会発表で差をつける!①ポスター発表~印刷から発表まで~

学会でポスター発表をすることになったとき、ポスターの作製や印刷方法、発表の仕方がよくわからないという方も多いことでしょう。
ポスターの印刷はどうすれば良いかわからず、自力で小さな紙に印刷してつなぎ合わせている方も見受けられます。
次に、ポスター発表をすることになったら知っておきたい知識をまとめていきます。

●大きなポスターの作製にはパワーポイントがおすすめ

ポスター発表ではビジュアル的に訴えることも大切なので、大きな1枚の用紙に印刷して掲示すると伝わりやすいです。
大きなポスターを作る際には、パワーポイントを応用してみましょう。
「ページ設定」から学会で指定されているポスターのサイズに設定すると、大きなデータを作成することができるのです。
ポスターの大きさがパワーポイントで設定できるサイズの上限を超える場合には、同じ縦横比で少し縮小したデータを作ることも可能です。
そこに、テキストや図などを配置していきますが、縮小表示で全体のバランスを見ながら配置する、原寸表示で実際に印刷される大きさを確認することを心がけてください。

●大きなポスターはどこで印刷すればいいの?料金相場は?

大学など研究発表を頻繁に行うところでは、大型のプリンターを所有しているケースもありますが、通常は印刷業者に依頼することになります。
用紙には光沢紙・半光沢紙・布(クロス)などいくつかの種類があり、選択するタイプは発表者の好みによっても分かれます。
標準的な光沢紙・半光沢紙の印刷料金は業者や納期などによっても異なりますが、5,000円?10,000円が相場です。
折りたためる布のポスターは持ち運びに便利ですが、10,000円?15,000円と割高になる傾向があります。
筆者の場合、長距離移動を伴うときは布ポスターを選択していましたが、シワになることを防ぐためになるべく圧をかけないよう注意していました。

●ポスター発表では要点を簡潔に説明すること

ポスター発表では、いくつかの演題を順番に発表していくセッション形式になっている場合と、決まった時間だけポスターのまえでスタンバイする自由討議式の場合があります。
セッション形式の場合は時間内に説明できるように準備しておくことが求められますが、自由討議式の場合は手短に要点を伝えられるようにしておきましょう。
ポスターの内容は2?3分で簡潔に説明できるようにしておくことが望ましいです。
ポスターを眺めている方がいれば「簡単にご説明いたしましょうか」と声をかけるなどしてみてください。
また、ポスターの近くにはハンドアウト・名刺などを設置しておくと親切だと思います。

学会発表で差をつける!②口述発表~研究成果を魅力的に伝えるスライド作り~

口述発表では、やはりスライドの見やすさがカギを握っているといっても過言ではありません。
人が情報を処理する際、ビジュアル的にわかりやすいと理解が進みやすいでしょう。
口述発表でスライドを作るときのコツについて解説していきます。

●魅力あるスライド作りのヒント

パワーポイントでスライドを作る際には、まず体裁について確認しておきたいです。
口述発表の場合は、遠くからでも文字を認識しやすくするために、明朝体ではなく、存在感のあるゴシック体の使用をおすすめします。
箇条書きでは「インデント」などパワーポイントの機能を使って出だしをそろえることはもちろん、項目間で少し行間を広く設定することで見やすくなります。
また、グラフの挿入についてはエクセルなどで作ったものをそのまま貼り付ける方も多いですが、色やデザインなどを編集してから使用すると美しさが増します。

●初めての発表でも実践したいポイント

実際の発表では、やはり時間配分がカギになります。
自宅や勤務先で練習したときには問題なくペース配分ができていても、本番では緊張して練習通りにいかないことがあります。
座長にご紹介いただいている間に、操作するパソコンの裏などでストップウォッチを動かしておくことも方法です。
筆者の場合は、ときどきストップウォッチを確認し、練習より速いペースで進んでいると思えば話す速さを遅くするか、補足情報を加えるかしながら進めていました。
完全に原稿を読んで話すほうがペース配分はしやすいと思いますが、少し抑揚をつけながら話すほうが効果的な場合もあります。
どの程度の原稿を用意するのかについては検討してみると良いでしょう。

まとめ

今回は、PTやOTが学会発表で困らないためのポイントをポスター発表・口述発表に分けてご紹介しました。
今回お伝えしたポイントは、地域の小規模な学会だけでなく、全国学会でも使えるものばかりです。
学会発表を充実させるため、今回ご紹介した内容を参考にして挑んでみてください。

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