理学療法士・作業療法士が学会に参加するときの服装は?
学会に参加する理学療法士(PT)や作業療法士(OT)は、どんな服装で行けばいいのか?なにを持っていけばいいのか?
リハビリ関連の学会に毎年参加している筆者が、服装や持ち物のほか、効率的な回り方をガイドしていきます。
スーツじゃなくても大丈夫?PT・OTが学会に参加するときの服装
学会に参加する際の服装は分野によっても違いがありますが、まずは国内学会・国際学会という区分で考えていくことが必要になります。
日本人が中心の学会と、海外の臨床家や研究者が多く参加する国際学会では、雰囲気が大きく変わってくるからです。
それぞれの学会において、どのような服装で参加すべきかご紹介します。
●国内学会では「ジャケット」を羽織っておきたい
日本理学療法士学会・日本作業療法学会などの全国学会、あるいは都道府県ごとに開催される学会に参加するPTやOTは多いことでしょう。
PT・OT関連の学会に参加する際、「スーツを着ていくべきかどうか」は多くの人が迷うポイントです。
結論からいうと、PT・OTが参加する学会では必ずしも全員がスーツを着用しているわけではありません。
男性の場合はワイシャツ・チノパン・ジャケットというコーディネートの方もいます。
女性だとワンピースにカーディガンを羽織るなど、比較的カジュアルな服装の方もゼロではありません。
さすがにジーンズやTシャツのようなラフな格好で参加している方はいませんが、同じ学会でも服装に関してはそれなりの自由度があると認識していただいて良いでしょう。
筆者が学術集会の運営をされている方にお話を伺ったところ、「迷ったらジャケットを羽織っていればOK」と教えていただいたことがあります。
ただ、発表者はフォーマルなスーツを着用している方が多いため、発表の有無によっても適した服装が変わるという側面はあります。
発表者の場合は、少し改まった服装を意識した方が良いですが、学会に参加するだけであればカジュアルスーツ・ジャケット着用などで十分であることも多いのです。
筆者の場合、初めて学会に参加した年はどのような服装が適しているのかわからず、スーツで参加しました。
2年目以降、女性である筆者は、シンプルなワンピースにジャケットというスタイルで参加することが多くなりました。
●国際学会ではさらにバリエーションが豊富になる
国内学会でも人によって服装にはばらつきがありますが、国際学会ではさらにバリエーションが豊富になります。
国際学会ではいろいろな国籍の方が参加されるので、服装に対する意識や価値観も変わってくるのです。
一般的に国際学会ではリクルートスーツのようなお堅い印象の服装で参加する方は少なく、カジュアルスーツを着ている方が多い印象です。
ただ、女性の場合は比較的自由度が高く、なかには原色のセットアップ・ワンピースなど華やかな服装で参加される方もいらっしゃいます。
筆者がこれまで参加した国際学会では、その学会や分野によって参加者の服装には違いがあると感じました。
たとえば、医学系の学会であれば比較的フォーマルな格好をしている方が多いなど、その分野によっても違いはでてくるのです。
迷ったときは少なくともカジュアルスーツ・ジャケットを着用しておけば、会場で浮くことはないでしょう。
可能であれば、同じ学会に参加したことがある方にお話を聞いておくと安心です。
学会参加は服装だけじゃない!忘れてはいけない持ち物6つ
学会に参加するときは遠方に足を運ぶことも多いため、なにか忘れ物をしても自宅に荷物を取りに帰れない可能性が高いです。
忘れ物がないようにしっかりと準備をしておきたいところですが、そもそもなにを学会に持っていけば良いのかわからないという方も多いでしょう。
次にご紹介する持ち物リストを参考に、学会に備えてみてください。
- 1)学会抄録集
- 2)学会参加証
- 3)名刺・名刺入れ
- 4)筆記用具
- 5)学会参加費
- 6)ポスター・発表データ(発表者の場合)
学会抄録と参加証は必需品ですが、それ以外のアイテムも重要度は高いです。
筆者の経験では、名刺を切らしてしまい会場で慌てて作ったところ、1枚あたり通常の10倍近いコストがかかったと記憶しています。
名刺は人脈をつくるうえでも非常に重要なアイテムですが、それほど荷物にはならないため、枚数を多めに持っていくと安心です。
発表データは事前にメールで送付するケースもありますが、ポスターやスライドのデータなどは忘れることはできません。
不測の事態に備え、飛行機で移動する際も重要な持ち物は受託手荷物に入れないことが必須です。
また、ポスター発表は立って聞くことになるため、しっかりメモを取りたい方には両手を自由に使えるリュックの使用をおすすめします。
意義のある学会参加にするために。効率的に回るための事前準備
PTやOTの学会においては、職場の全員が参加する場合や、出張扱いにしてもらい個人で参加する場合などがあります。
学会参加の経緯やモチベーションは人それぞれですが、せっかく時間を割いて参加するからには充実したものにしたいところです。
学会の規模にもよりますが演題は数多くあるため、複数のホールで同時に進行されることが多いです。
準備なしで当日を迎えてしまうと行き当たりばったりで発表を聞くことになり、「こんなに面白い演題があったのか」とあとから気付くこともあります。
限られた時間内で効率的に学会を回れるように、準備しておきたいポイントをまとめます。
- ●学会の前日までには抄録の演題に目を通す
- ●興味のある演題には付箋や蛍光ペンで印をつけておく
- ●大会スケジュールのページに興味のある演題の時間や場所をメモしておく
- このような事前準備をしておくと、的を絞って効率よく会場を回ることができます。
学会が数日間にわたって開催される場合は、寝るまえにホテルで翌日分の演題をチェックしておくという方法もおすすめです。
会場の休憩スペースなどで抄録集の演題リストに目を通す方も多いですが、興味がある演題と開始時刻は事前にある程度チェックしておくと、充実した時間を過ごすことができるでしょう。
まとめ
今回は、PTやOTが学会に参加するときに知っておきたい服装・持ち物・回り方に着目してご紹介しました。
服装についてはケースバイケースですが、迷ったらジャケットさえ着ておけば失敗することはないでしょう。
持ち物や回り方については、失敗を防ぐために事前の準備を念入りに行うことをおすすめします。
これから理学療法・作業療法に関連した学会に参加される方は、今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください。
学会に参加する時の服装について – 地域のPT さん
2018年6月25日 1:42 PM
[…] スーツじゃなくても大丈夫?PT・OTが学会に参加するときの服装 […]