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クリニック・治療院 OGメディック

  • yukie

    公開日: 2019年02月26日
  • リハビリ病院の悩み

リハビリ分野における実習指導者は必見!理学療法士・作業療法士が指導に携わるメリットとは

理学療法士・作業療法士など、リハビリ分野で働く人は、実習生の指導を行う役割を任される場面があります。
ただでさえ大変な業務に、実習指導者の仕事がプラスされることによって、ネガティブな気持ちになってしまう方もいるでしょう。
今回は、実習指導者として貢献することで、自分にどんなメリットがあるのか考えていきます。

実習指導者として貢献することで、自分にどんなメリットがあるのか

リハビリ職の実習指導、面倒くさいと思っていませんか?

リハビリ職の実習指導、面倒くさいと思っていませんか?

理学療法士・作業療法士として働いている方は、1日の中で行うべきリハビリ業務がびっしりと詰まっており、「余裕がない」と感じる瞬間もあるでしょう
そのような状況において、実習指導者を担当するようにいわれたら、率直な気持ちとしてどう思うでしょうか。

  • 「面倒くさい」
  • 「帰宅時間が遅くなる」
  • 「昼休みがつぶれる」

このようにネガティブな感情を抱く理学療法士・作業療法士もいます。
業務時間の中では実習指導の時間がとれず、すべての業務が終わったあとで時間を割いて指導をするというケースも多いです。
そして、昼休みなどを使って実習生のレポートに目を通し、コメントをしなければならないため、業務は圧迫されてしまいがちです。
大変な部分はありますが、どのみち仕事として実習指導者をやらなければならないのなら、嫌々取り組むよりもポジティブな気持ちで臨むほうが得策です。
少し考え方を変えれば、実習指導者としての役割に対して、前向きになれるものです。

リハビリ職が実習指導者として貢献するメリットとは

リハビリ職が実習指導者として貢献するメリットとは

実習指導者としての業務には大変な部分もありますが、見えないところでは自分にとってプラスになっていることもあります
実習指導ではデメリットばかりに焦点を当ててしまいがちなので、ぜひ自分にとってプラスになることにも注目してみましょう。

1.教えることは、自分にとって最大の学び

理学療法士や作業療法士の養成校に入り、日々の講義を受け、国家試験に合格するまで、いろいろな勉強のスタイルを経験してきたはずです。
病院や施設に入職したあとも勉強会や学会に参加したり、本を読んだり、多くの勉強をしてきたのではないでしょうか。
実は、学習の定着しやすさを示した「ラーニングピラミッド」というものがあります。
講義を受けるだけでは5%しか学習が定着しませんが、グループ討議では50%、自ら体験すると75%と、主体的な学習になるほど定着率は上がります。
そのなかで、「他人に教える」という学習方法がベストであり、学習は90%も定着するといわれています
確かに、誰かになにかを教えるときには、その情報を記憶・理解して、順序立てて説明する過程で思考も整理されます。
実習指導者が身につけた知識やトピックなどを実習生に伝えることで、自分の学習の定着にも直結していきます。

なお、勉強会の内容もラーニングピラミッドを意識したものにしたいときは、こちらの記事(リハビリ職の勉強会を充実させよう!ネタ探しのヒントもお伝えします)もご参考にしてください。

2.マネジメント能力が高まる

自分で知識を身につけ、テクニックを磨き、すばらしい治療を提供しているセラピストもいますが、「マネジメント能力」となればまた別物です。
部門の全体像をみて人を動かす・育成するということは、経験がなければ意外と難しく感じられるものです。
実習指導者として、指示を出したり、課題を与えたり、スケジュールを管理したりといった経験をすると、マネジメントの第一歩につながります。
どんな仕事でも、「与えられた業務をこなすだけでなく、人材をマネジメントできるかどうか」によって、与えられる役割は変わってくるものです。
リハビリテーション部門で「係長」や「部長」などの役職がつく人は、多かれ少なかれマネジメントを行う必要に迫られます。
人望やスキルも大事ですが、やはり他者を動かして管理する経験があるのとないのでは大きく違います。
実習生のマネジメントを行うことによって、その経験が自分の強みとなっていきます。

3.実習指導者の肉体的負担が減る

実習生がくると「大変」「疲れる」と感じる指導者もいますが、実習生という人材を有効活用することで、自らの肉体的な負担を軽減させられるメリットもあります。
実習生にとっては、リハビリの準備から、患者さんの身体に触れる経験まで、すべてが真新しいものです。
いろいろな経験をさせてもらえることで、就職後にすぐに役立つスキルを吸収できる機会になるというメリットがあります。
筆者が小児の療育に携わっていたときは肉体的にハードだと感じる瞬間がありましたが、実習生がいてくれると負担が減ったと感じました。
もちろん実習生の負担には配慮すべきですが、業務の一部を体験してもらう過程で実習指導者の負担が減り、そのエネルギーを指導に回すことができます

4.認定資格の更新に使えるポイントがたまる

認定理学療法士や認定作業療法士の資格を取得する人は少数派ですが、取得者の数が少ないからこそ、自己PRの材料としては有用です。
ただ、認定資格を取得したあとも、更新のためには「ポイント」をためる必要があります。
理学療法士の場合は、2週間以上の実習指導を行い、養成校の証明を受けると、認定・専門資格を取得および更新するときのポイントが加算されます。
また、作業療法士の場合は認定資格の更新に100ポイント以上必要ですが、実習指導1回につき5ポイントがたまります。
各協会では、実習指導者としての貢献も業績として扱われているのです。

リハビリスタッフが残業続きなら職場環境の整備も大切

実習指導者として貢献することで得られるメリットはあるので、せっかくなら前向きな気持ちで取り組みたいものです。
しかし、職場の環境によっては「数あるメリットをふまえても、やはり負担でしかない!」と感じる方もいるでしょう。
現実問題として、すべての業務が終わってからサービス残業でカルテの記入・リハビリテーション実施計画書の作成・勉強会への参加などをこなしている病院・施設もあるためです。
近年は労働基準監督署から指導が入ったという事例も少なくないため、そもそもスタッフのオーバーワークが生じているのなら、「どこまでが業務なのか」を明確にする必要があります
実習指導者としての役割によって大きな負担が加わるのであれば、その期間は実施するリハビリの単位数を減らすなど、然るべき配慮をすることが望ましいです。
リハビリ部門で管理職の立場にある人は人材を大切にして、実習指導者を任せるときの配慮を忘れないようにしましょう
また、「回り番だから仕方ない」と傍観するのではなく、実習指導をしている人がいればサポートし合う姿勢も大切です

リハビリ職の職場環境、残業の有無や程度については、勤務先によっても差があります。残業のあり方について興味がある方は、こちらの記事(リハビリ職は残業が当たり前?3人のPT・OTに調査して浮かび上がった実態とは)もご一読ください。

リハビリ業界の未来を担う後輩の育成に貢献しよう

「誰かのためになにかをしたい」「社会貢献がしたい」という思いを持って、理学療法士や作業療法士の仕事を選んだ方も多いでしょう。
リハビリ業界の未来を担う後輩の育成に携わることは、立派な社会貢献のひとつです。
ぜひ前向きな気持ちで、実習指導者としての役割を果たしていきましょう!

参考:
日本理学療法士協会 履修ポイント登録の申請について.(2019年2月19日引用)
日本作業療法士協会 認定作業療法士更新申請について.(2019年2月19日引用)

  • yukie

    公開日: 2019年02月26日

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