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リハビリ病院の悩み

  • yukie

    公開日: 2019年02月27日

医療従事者が作成する研究費申請書 書き方のコツを解説

医療従事者の方にとっては、研究費を獲得することも立派な実績のひとつです。
そして、助成金を得て、自分の研究成果を広く発信することは社会貢献にもなります。
今回は、医師、看護師、理学療法士、作業療法士などの医療職の方のために、研究費申請書の「書き方のコツ」に焦点を当てて解説していきます。

研究費申請書の「書き方のコツ」に焦点を当てて解説

医療系の研究費申請書の書き方のコツ3つ

医療系の研究費申請書の書き方のコツ3つ

どうすればわかりやすい申請書になるのか、大前提としておさえておきたい書き方のポイントが3つあります。
研究助成に採択される確率をアップさせるため、書き方のコツとして覚えておきましょう。

1.明晰な記述で、説得力を持たせる

どんなに素晴らしい研究計画であっても、記述されている内容がわかりにくければ、その魅力が審査員に伝わりません。
申請書の限られたスペースの中で、いかにわかりやすく研究の必要性や新規性などをPRできるかがカギとなります。
「なぜこの研究を行う意義があるのか」が明確に伝わる説得力のある申請書であれば、審査員も興味を持ってくれます。
基本的な事項のように思えますが、ここが採択の可否を決定する大きな要因のひとつといっても過言ではありません。

2.審査員に配慮した申請書に

「専門の審査員なら難しい文章でも読み解いてくれるだろう」と考えるのはNGです。
審査員は複数の申請書を割り当てられ、チェックする必要があるため、大雑把に読んでいる人も少なくありません。
さらに、その審査員が申請する研究テーマについて十分な知識を持っているとも限らないため、極端にいうと「素人でもわかる」ような内容にする必要があるのです。
特に医療職の審査員であれば、日々の研究・教育・臨床で多忙に過ごしている方も多いため、少しでも読みやすく、わかりやすい申請書に仕上げましょう。

3.申請書のレイアウトを工夫する

申請書の書式や体裁は、研究助成機関で設定している場合もありますが、「A4で◯ページ以内」などの自由度があるケースも存在します。
その場合は、内容に応じて段落に分ける、見出しをつけるなど、誰が見てもわかりやすい体裁にすることが書き方のコツです。
文章で埋め尽くし、文章力で勝負する方もいますが、要所に簡単な図表、フローチャートがあるほうが視覚的に情報をとらえやすくなります。
また、太字やアンダーラインで文字装飾をする例もあるものの、こちらはかえって読みにくくなるという見解もあるため、挿入の程度には注意が必要です。
伝えたいことがたくさんあると文字をびっしり詰めてしまいがちですが、端的にまとめ、余白や行間を確保すると可読性は上がります。

医療従事者が書く研究計画で大切な「背景」と「目的」

医療従事者が書く研究計画で大切な「背景」と「目的」

医療従事者が行う研究では、「病院でこの機器を買ったから研究に使ってみたい」と着想を得ることがあります。
しかし、その研究を行う背景や目的を明確に説明できなければ、研究費の申請はなかなか通りません。
研究方法は手段にすぎないため、肝心となる背景や目的の部分は特に丁寧に書きましょう。
次にご紹介する書き方のコツを参考に、研究費申請書を作成してみてください。

●研究背景には自分の成果も交える

「近年◯◯病の…が社会問題となっており、対応は急務である。申請者はこれまでに◯◯病の…について研究を行い、△△の特性について明らかにしてきた。」

実際には一般的な背景についてもっと詳しく記述しますが、研究背景のパートでは自身のこれまでの研究成果を盛り込んでみましょう。

●「残された課題は何なのか」を示す

「◯◯病の…は、△△であることが示されているが、××については解明が進んでいない。それによって、…という問題に直結している。」

研究計画を立てる上では、先行研究でなにが明らかになっていて、どこからが明らかになっていないのかを明確に示す必要があります。
研究でわかっていないこと、研究の方法論において不備があることなど、どのような切り口であっても課題を提示するのがコツです。

●問題解決の方法を具体的に示す

国内外で注目を集めている『◯◯法』を応用し、××を分析することによって、△△に関する新たなデータを取得できる。このアプローチの有用性が示されると、これまでにはなかった画期的な手法で…の予防効果が期待できると考えた。」

具体的な方法について記述するときは、どこに「新規性」や「独自性」があるのかを明確に示すことがポイントです。
申請書の中で「新たな手法」「これまでにはなかった」などという直接的な表現を文章に交えても、審査員に伝わりやすくなります。

●研究の準備状況を示す

「申請者は◯◯病の…を対象に、△△法を用いた分析を行っており、十分な反応が得られることを確認している。この結果をふまえ、△△法における詳細な条件設定を検討し、被験者の数を増やすことで、さらなる解析を進めたい。」

申請者がその研究の遂行能力を有するということを示すためには、申請時点でどんな準備を行っているのか提示する必要があります。
どこまで準備が進んでいるかがわかればOKなので、予備実験について専門用語を並べて詳細に説明するのではなく、準備状況について言及しましょう。
準備状況を明確に示したい場合は、予備実験で得られた具体的なデータを交えても問題ありません。

申請先の研究助成機関で採択されているテーマを確認しておく

研究費を申請する際には、研究内容だけではなく、具体的にどの機関に申請するのかについても検討する必要があります。
看護分野ならば看護系、リハビリ分野ならリハビリ系の学会や協会から研究費・助成金を獲得しようと考える方が多いと思いますが、医療系の研究を助成対象としている機関はまだまだあります。

  • ●各種職能団体の協会
  • ●専門学会
  • ●民間財団・基金
  • ●学内基金

たとえば、このような研究助成機関があります。
実際に申請書を書く際には、申請を行う研究助成機関でどんなテーマが採択されているのかリサーチしておくことも大切です。
「最新のトピック」が採択されやすいのか、「面白さ・ユニークさ」が評価される傾向にあるのかはケースバイケースです。
その機関が求めることと、自分の研究テーマとの親和性を確認してみることをおすすめします。

なお、リハビリ職の方が申請できる研究費については、こちらの記事(リハビリ職が申請できる研究費 協会・学会・財団など助成金の申請先を解説)でもまとめています。
研究費を獲得したい方は、参考にしてみてください。

研究費申請書ではコツをおさえて効果的にPR!

研究助成が採択されるかどうかは、「書き方」が左右するといっても過言ではありません。
もちろん内容的な部分で新規性や独自性があることは前提ですが、それをいかに効果的にPRできるかがカギとなります。
医療職の方が研究費の申請書を書くときには、こちらの記事を参考にしつつ、申請先の特色に合った書類を作成してみてください。

  • yukie

    公開日: 2019年02月27日

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