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クリニック・治療院 OGメディック

  • Akiko

    公開日: 2019年03月27日
  • リハビリ病院の悩み

リハビリスタッフの新人が陥りがちなタイムマネジメント不足。時間と仕事の管理術

春に新しく社会人になった新人さんにとって、仕事の効率を高めることはどんな職業でも難しく、リハビリスタッフも例外ではありません。
治療や評価、カルテ記載などに時間がかかり、終業予定時間に仕事が終わらないなどの問題が起こることもあります。
新人リハビリスタッフに必要なタイムマネジメント(時間管理)、仕事管理についてお話しすることにしましょう。

時間と仕事の管理術

タイムマネジメントでは仕事に優先順位をつけることが重要。

タイムマネジメントでは仕事に優先順位をつけることが重要

タイムマネジメントとは時間管理の技術の一つであり、新人リハビリスタッフにも重要なスキルです。

●タイムマネジメントはどうして重要なのか。

タイムマネジメントは単に時間管理のみではなく、効率的に仕事を行い自分の役割を果たすための手段としても重要です
たとえば、リハビリは患者さんの食事時間や睡眠時間を妨げてまで行うものではありませんし、その他の治療や他科のリハビリなどとの連携を取るためにも、時間や効率を考える必要があります。
ひいては、1日に算定できる単位数も24単位上限、1週間108単位と決められているなかで、いかに効率的に収益を上げるかという経済的な側面にも関わってきます。
リハビリの診療単位数を考慮し、身体所見、治療、疾患から大まかに考えられる機能障害や日常生活動作の障害を想定しておくことも大切です。
新人セラピストにとって、評価や訓練などの業務だけではなく、自身の仕事を効率的に運ぶように管理することは大変重要なことなのです。

●タイムマネジメントは実際の仕事の効率と直結する

詰め込みすぎずに治療にあたり、優先度を決めることが重要です。
特に患者さんを担当して日が浅いと身体所見などに注目してしまい、訓練がおろそかになります。
1日の治療時間の時間配分、今日しなければならないことはなにかなどを考え、ほかのリハビリ部門の治療時間、患者さんの疲労度合い、送迎や院内の移動にかかる時間なども考えましょう。

  1. 1)なにを考慮すべきか(患者さんのほかのイベント(検査、清拭、ほかのリハビリなど))
  2. 2)評価や訓練内容などやらなければならないことを書き出す
  3. 3)優先順位をつける(評価や訓練内容など)

新人リハスタッフの不安はタイムマネジメントではなく、治療内容や勉強

新人リハビリスタッフにとっては、評価や治療計画の立案も治療同様に時間を要します。
新人リハビリスタッフにとってなにが問題となりやすいのかについてもお話ししましょう。

●新人リハスタッフが最も不安要素としているのは、治療内容と勉強

新人リハビリスタッフは、患者さんへの治療やその病態、または勉強について悩んでいるといわれています。
しかし、上司や先輩リハビリスタッフの目から見ると時間管理や患者の治療内容やゴール設定など、違った側面の意見が聞かれます。(出典:当院における新人理学療法士の職場適応に向けた支援に関する研究)
新人リハビリスタッフにとっては限られた時間内に治療や評価を行わなくてはならない状況下であるために、治療に関してのみ注目しがちですが、仕事の管理という点では時間の管理と業務も関わっているのではないでしょうか。

●タイムマネジメントの実際:計画通りにことが進まなかったときには?

1日の計画を立て実行しているときに、思わぬハプニングがあったり、予定通りに検査が進まなかった場合など、新人スタッフは困ってしまい、パニックに陥ることもあります。

まずは、

  1. 1)そもそも本当にそれは必要なのか?(訓練が必要な患者さんなのか、訓練内容のすべてが必要か)
  2. 2)リスケジュールは可能か(時間をずらす、もしくはほかの日に行う)
  3. 3)代替案を提示する。(場所の変更(廊下でのリハビリ)など)

などを考慮しましょう。
まずは優先順位を考え、最も優先度の高いものから順に取り組むことにしましょう。

新人リハビリスタッフが行うべき、タイムマネジメントと仕事管理の注意点

新人リハビリスタッフがタイムマネジメント・仕事管理を行う上でどのようなことに気をつければいいのでしょうか。

●不安なことは相談し、助言や助力を求めることも必要

リハビリスタッフに限らず、初めての仕事は経験がない、もしくは浅いときには不安も大きくなります。
時に経験豊富なスタッフに相談することで解決の糸口を見つけたり、助言により修正が必要なこともあります。
一人で抱え込まず、未経験の症例や訓練内容などに対し、必要であれば周りの協力や助言を仰ぎましょう。
たとえば、歩行や移動の介助などはリスク管理を最優先に考えて経験豊富なスタッフに相談、訓練計画の見直しは症例検討などをうまく利用するといいでしょう。

●PDCAサイクルをもとに治療を行なってみよう

PDCAサイクルをもとに治療を行なってみよう

ビジネス場面、医療の治療場面、最近では看護業務などでも仕事管理の方法として提案されているPDCAサイクルについてご紹介しましょう。

  • P:Plan(計画:リハビリ治療訓練計画)
  • D:Do(実施:リハビリの訓練や治療)
  • C:Check(評価:身体所見の聴取など)
  • A:Act(改善:訓練内容の見直し)

の4つがサイクルになるように仕事を進めていく方法ですが、おろそかになりやすいのがCとAであり、患者さんの治療や勉強が大きな悩みである新人リハビリスタッフにもいえることではないでしょうか。
つまり日々の評価(身体所見の測定など)を怠ると、治療の計画やその実施もうまく行かないということになりますが、それにばかり時間をかけてしまうと時間の管理がうまくいきません。(出典:PDCAサイクルフォーラム)
相互のバランスが重要となるため、時間とPDCAサイクルの双方を意識しながら進めていくのがいいでしょう。

タイムマネジメントは仕事管理にも重要!まず始めてみましょう

タイムマネジメントは時間の配分だけではなく、効率性・経済性にも及びます。
新人セラピストにとっては、タイムマネジメントとPDCAのサイクルの実行はハードルの高いスキルですが、意識して行っていくことで時間だけでなく仕事の効率、訓練内容の見直しもでき、患者さんにも還元できます。
まずは始めてみてはいかがでしょうか。

参考:
足立はるゑ:看護業務遂行過程におけるタイムマネジメントの思考要素探索―病棟勤務看護師の実践からの分析―.日看管会誌,Vol.14,No.1,2010.(2019年3月16日引用)
厚生労働省 リハ- 1 – 第7部 リハビリテーション <通則>1 リハビリテーション医療は.(2019年3月16日引用)
高木亮輔:当院における新人理学療法士の職場適応に向けた支援に関する研究.Vol.44 Suppl. No.2 第52回日本理学療法学術大会 抄録集,2017.(2019年3月16日引用)
平成27年度 都道府県がん診療連携拠点病院PDCAサイクルフォーラム .(2019年3月16日引用)

  • Akiko

    公開日: 2019年03月27日

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