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クリニック・治療院 OGメディック

  • 高木雪絵

    公開日: 2019年03月29日
  • リハビリ病院の悩み

英語論文を書くときにGoogle翻訳が使える?使い方のコツを徹底解説!

英語論文を完成させるには、長い時間が必要となり、数ある業務の中でも「重い仕事」ととらえている方が多いでしょう。
翻訳ソフトについては、「おかしな英語になるから自分で書くべき」という人もいれば、「作業効率をアップできる」という人もいます。
英語論文を書くときにGoogle翻訳をどう活用すれば良いのか、使い方のコツをお伝えしていきます。

英語論文を書くときにGoogle翻訳が使える

Google翻訳を使って英語論文を作るときの4つのコツ

近年はAIの恩恵もあり、自動翻訳サービス性能が高まってきています。
定番の翻訳サービスである「Google翻訳」も有用ですが、おかしな文章になってしまうこともあるので、英語論文を作るときには次の4つのコツを参考にしてみてください。

1.主語・述語・目的語を明確に

日本語はあいまいな言語であり、前後の文脈から推測できることから主語を省いた文章も多いですが、英語の場合は「主語」「述語」「目的語」が必要となります。
Google翻訳を使うときには英文の構造を意識して、これらの要素を組み込む必要があるのです。
たとえば、次のような日本語をGoogle翻訳で入力していきます。

主語・述語・目的語を明確に

それらしい英文にはなりますが、実際の英語論文では被験者について「target」という表現を使うことは一般的でありません。
入力した日本語には主語がありませんし、「対象とした」という表現もあいまいであるため、このような英訳になっています。
そこで、主語を「被験者(subject)」にしながら述語や目的語が明確となる日本語を入力してみます。

被験者は心疾患のある高齢者だった

英語の構造を意識した日本語を入れることで、最初の翻訳結果よりも質が高まりました。
なにを主語・述語・目的語とするのか、仕上がる英文をイメージしながら日本語を入力することがポイントになります。

2.単数形・複数形や時制を整える

先ほどの「Subject was an elderly person with heart disease」という文章では、高齢者一人が被験者であることを示しています。
医学研究において、被験者は一人ではなく複数人いることが一般的であるため、自身で複数形となるように英文を手直しする必要があります

「Subject was an elderly person with heart disease」

「Subjects were elderly people with heart disease」

時制に関しても、現在形・過去形・過去分詞形など、どれが適切なのか自分で判断する必要があります。
Google翻訳で得られた英文が自然になるように自分で修正を加えることになるため、基本的な文法に関する知識は必要となります。
最初から英文を書くよりは楽」と考えて、Google翻訳を英語論文の執筆をサポートするツールとして活用することも方法です。

3.不自然な単語・表現があれば手直しを

Google翻訳では、日本語のニュアンスを読み取り適切な英語にしてくれることもあれば、不自然な表現になることもあります。
例として「倫理委員会の承認を得た」と入力すると、「approved by the Ethics Committee」という英文になります。
これは多くの人が使用する表現であるためか、「得た」と入力しても、Google翻訳が「approve(承認する)」という単語に直してくれています
もし自動翻訳の結果が「approval got by the Ethics Committee」になっていれば一般的な表現ではないため、手直ししたほうが良いでしょう。
このように、文脈や内容に合わせて自動翻訳された英単語を書き換える作業が必要になります。
特に動詞はさまざまな解釈ができるため、ふさわしい表現になっているかどうか、わかる範囲で確認してみてください。

4.実際に使われている表現か検索して調べる

実際にそのような文章が用いられているかどうか、センテンスの一部を切り取って検索してみることもおすすめです。
英語のサイトや英語論文などで使われている文章に類似したものがあれば、表現としては間違っていない可能性が高いです。
名詞や副詞などはさまざまな言葉に置き換えられるため、完全に一致した表現ではないことが多いですが、英文が正しいかどうか判断する材料になります。

このように、Google翻訳を使うときは手直し力・セルフチェック力が必要になります。
ある程度自分で確認したら英語論文の校正サービスでプロにチェックしてもらうことがおすすめです。
なお、論文でよく登場する英語表現についてはこちら(英語の医学論文を書くときに使える表現や単語 書き方のコツもご紹介!)を、医学英語論文の校正サービスについては、こちら(医学系の英語論文を書くときに活用したい校正・翻訳サービス)をご参照ください。

Google翻訳では日本語→英語→日本語に訳して確認を

Google翻訳では日本語→英語→日本語に訳して確認を

英語論文を書くときにGoogle翻訳を使うのであれば、日本語から英語に訳したあと、できた英文を再びGoogle翻訳に入れて日本語に戻してみましょう。
簡単に示すと、次のような流れとなります。

  1. 1.日本語→英語に翻訳
  2. 2.翻訳された文章を手直し
  3. 3.英文→日本語に翻訳

Google翻訳には「←」「→」のような矢印のボタンがあり、これを押すと日本語と英語をワンタッチで切り替えることができます。
もし、作った英文の構造や表現が明らかに間違っていれば、日本語に訳したときにおかしな文章になります。
英文として意味が通っていれば、日本語に直したときにも文章が破綻しないため、少し自信がないときは再確認という位置づけでチェックしてみることをおすすめします。

Googleスプレッドシートを併用して英語論文の執筆効率アップ!

Googleスプレッドシートは、Googleドライブ上で編集することができるため、研究者にとっては重宝するツールです。
Googleスプレッドシートでは、エクセルのようにさまざまな関数を入力することが可能ですが、Google翻訳と組み合わせて使用できるのです。
英語論文を書くときにGoogleスプレッドシートとGoogle翻訳を組み合わせることでなにができるのか解説していきます。

●Google翻訳で自動翻訳できる関数

Googleスプレッドシートに、Google翻訳の関数を入れると、入力した文章を自動的に翻訳することができます。
Google翻訳を組み合わせたいときは、翻訳結果を表示するセルに
「=GOOGLETRANCELATE(文章,[原文の言語コード,翻訳語の言語コード])」
と関数を入力します。
言語によって、コードは次のように定められているため、何語から何語に翻訳したいのか決定します。

  • ●日本語の言語コード=ja
  • ●英語の言語コード=en

また、関数内の「文章」にあたるところには必ずしもテキストで文章を入力する必要はなく、セルを指定することができます。

●Googleスプレッドシートで関数を入力する方法

Googleスプレッドシートで関数を入力する方法

Googleスプレッドシートで関数を入力する方法

実際にGoogleスプレッドシートを使って日本語を英語に直していくときには、次の図のように「=GOOGLETRANCELATE(A2,[ja,en]」関数を入力します。

今回は医学系の論文で使いそうな例文をサンプルとして入力しています。
翻訳したい文章がA列にあるため「A2」を、日本語から英語に翻訳したいので「ja」「en」を入力しています。
この状態で確定すると、自動的にGoogle翻訳で翻訳された結果が出てきます。

B2のセルを下にコピーすると、B3のセルにもA3の文章の翻訳結果が自動的に表示されます。
エクセルなどで基本的な関数を扱えれば、GoogleスプレッドシートとGoogle翻訳を簡単に組み合わせることができるのです。
C列には自分で手直しした英文を入れたり、D列には自作の英文を日本語に翻訳する関数を入れたり、使い方は広がっていきます。

自分に合った英語論文の執筆方法を探してみよう

英語論文を自力で書くとなればとても時間がかかりますが、Google翻訳を活用することによって、時短になる可能性があります。
Googleスプレッドシートの併用に関しては研究者の好みにもよりますが、論文執筆における選択肢のひとつとして知っておいて損はありません
どんな方法であれば英語論文を効率よく作成できるのか試行錯誤してみてください。

Google翻訳
Googleスプレッドシート

  • 執筆者

    高木雪絵

  • 作業療法士の資格取得後、介護老人保健施設で脳卒中や認知症の方のリハビリに従事。その後、病院にて外来リハビリを経験し、特に発達障害の子どもの療育に携わる。
    勉強会や学会等に足を運び、新しい知見を吸収しながら臨床業務に当たっていた。現在はフリーライターに転身し、医療や介護に関わる記事の執筆や取材等を中心に活動しています。
    保有資格:作業療法士、作業療法学修士

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