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クリニック・治療院 OGメディック

  • yukie

    公開日: 2019年06月25日
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学会発表のコツとは?ポスター発表・口頭発表、質疑応答のポイントを解説!

同じ研究成果でも、発表のやり方によって、インパクトを与えられる場合もあれば、興味を持ってもらえない場合もあるでしょう。
学会発表では、ポスター発表・口頭発表があり、そのあとには質疑応答の時間もあります。
今回は、ポスターと口頭発表、質疑応答をうまく進めるための「コツ」をお伝えします。

学会発表のコツとは

学会発表のコツ 1:ポスター発表

ポスター発表の場合は、「一枚の紙」という限られたスペースの中で自分の研究成果をまとめることになります。
ビジュアル的に情報をとらえやすいポスターに仕上げることも大切ですが、発表のやり方においてもいくつかコツがあります。

●2~3分以内で概要を伝える練習をする

自分の成果を伝えたい気持ちが先走り、長々と話してしまうと、あまり興味のない相手は温度差を感じてしまいます
まずは長くても2~3分で概要を説明できるように練習しておくことがコツです。
初めての学会発表であれば準備をしっかり行う人もいますが、慣れてくるとぶっつけ本番になる人も多いです。
ストップウォッチを使って練習するまでのことはしなくても、かいつまんで説明したい箇所をイメトレしておくだけでも、発表がコンパクトになるでしょう。
国際学会の場合は、その人の語学力にもよりますが、少しのもたつきで所要時間がどんどん延びてしまう恐れがあります。
英語でのプレゼンも、1分バージョン、3分バージョンなど、いくつか練習しておくと安心です。

●あえて少し離れたところで待機

ポスター発表の会場には、たくさんのポスターが並んでいます。
参加者は自分の興味関心に合致するポスターだけをみたいと考えていますが、事前に抄録集で目星をつけておく人もいれば、当日にふらっと回りながらチェックする人もいます。
後者に該当する人も意外と多いため、発表者がポスターのすぐ前に門番のようにして立っていると、近寄り難い雰囲気になってしまいます。
そのため、ポスターから2~3メートル離れたところに立ってスタンバイすることをおすすめします。
少し見て立ち去る人は追わず、じっくり見ている人にだけ、「よろしければ簡単にご説明しましょうか?」と声をかけます。

●相手の興味に合わせて説明量を調整

ポスターには研究成果が簡潔にまとめられていますが、実際の発表では口頭で説明を補っていくことになります。
まずは手短に概要を説明しますが、相手に合わせて説明量を調整するという視点も大切です。
参加者には、軽く説明を聞きたい人もいれば、質問を投げかけながらじっくり知見を吸収したい人もいます。
聞き手の目線やうなずき方などを観察しながら、興味がありそうだと判断できればくわしい説明を付け足していくことがコツです。

●自由に持ち帰ることができるA4のポスターを用意

ポスター発表の際は、基本的に1対1のやりとりになるので、名刺を交換しやすい距離感になります。
名刺交換も活用したいですが、よほど興味関心が合致していなければ、名刺は「もらったら終わり」になってしまうことも少なくありません。
そのため、A4版のポスターを印刷して「ご自由にお持ちください」などと書き、ポスターを貼るパネルの余白に30部程度でも貼っておくと印象に残りやすいです。
このA4版のミニポスターに、名刺をホチキスで止めてセットにしている方もときどきいるので、この方法をまねしてみるのも良いでしょう。

学会発表のコツ 2:口頭発表

口頭発表では、発表が面白くないと眠ってしまったり、途中退席してしまったりする参加者が出てきます。
そもそも研究テーマが興味を持ってもらえるものかどうか、興味を持つ人口が多いかどうかにもよりますが、スライドの作り方や発表の仕方で興味をひきつけることもできます

●わかりやすいスライドデザインを

研究成果をより効果的に伝えるためには、情報を視覚化するためにデザインのセンスが少なからず求められます。
素晴らしい研究成果でも、長々と文章が並んでいるだけでは、何が要点なのか聴衆に伝わりません。
たとえば、使用する色は2~3色までにすること、フォントはゴシック体など視認性の高いものにすることなど、いろいろなテクニックがあります。
研究発表をする人は、学会だけでなく、日常的にもスライドやプレゼンの資料を用意する機会が多いでしょう。
スライドデザインをテーマとした書籍を読んで、情報整理の仕方に関する技術を身につけておくと、その先もずっと役に立つスキルになります。

amazon 研究発表のためのスライドデザイン

●ストーリー性のあるプレゼンにする

学会発表では、プレゼンの「ストーリー」が大切になります。
そのプレゼンを通して、何を伝えたかったのか、何が新しい発見だったのか、「結語」にあたる部分から先に考えるとスライドを作りやすくなります
研究の背景、方法、結果、考察において、あれこれと情報があったとしても、結語に導くために必要がなければ、その情報は省いても良いでしょう。
情報は詳しければ良いというわけではなく、一貫性やストーリー性が重要になります。
そのプレゼンを通して一番伝えたいことはなんなのか、そのために必要な情報は何かを考えながらスライドを準備しましょう。

●持ち時間内で発表を終える準備や工夫をする

学会によって、持ち時間には違いがありますが、やはり進行のことを考えると時間内に発表を終えられるように練習しておきたいところです。
学会でも、時間内にしっかり発表を終える人、2~3分過ぎても話し続ける人がいますが、やはり前者のほうがスマートな印象を与えられます。
持ち時間に対して情報量が多すぎる場合は取捨選択しましょう。
よく、終了の数分前になるとベルで教えてくれることがありますが、ベルが鳴ってからでは時間を調整できる程度に限界があります。
したがって、当日はパワーポイントの発表者ツールなどを用いて、所要時間を自分で把握しながら、話すスピードや内容を調整することがコツです。

学会発表のコツ 3:質疑応答

学会発表では、質疑応答の時間があります。
何かしらの意見交換ができてこそ、質疑応答の時間が意味のあるものになります。
質疑応答の時間を有意義に過ごすためのコツをご紹介します。

●想定される質問への回答はあらかじめ準備

自分の研究を客観的にみたときに、どんな突っ込みどころがあるのか、考えてみる時間をとりましょう。
自分が疑問に思う点があれば、聴衆の中にも同じように感じる人がいる可能性があります。
想定される質問を書き出し、それに対する回答、予備実験のデータなどを準備しておくことがコツです。
研究室の仲間にプレゼンを聞いてもらい、質問をしてもらった内容と同じ事柄を、学会発表の質疑でも尋ねられることは少なくありません。
仲間の力を借りて、あらかじめ質問を想定しておき、答えられないことがないようにしましょう。

●質問の意図がわからなければ聞き返す

何を意図して質問しているのか把握できずに困ってしまう場面もあります。
そんなときは「もう一度お願います」「よくわかりませんでした」とダイレクトに伝えるよりも、「そのご質問は◯◯ということでしょうか?」と聞き返すほうがスマートです。
自分の解釈を加えて、確認の意味で聞いてみると、何を聞かれているのか改めて把握できます。
質問の意味がわからない状態で、的外れな回答をしてしまうよりは、このような確認作業を挟むほうが良いでしょう。

●「わからない」という回答もアリ

質問者は、発表者の応答に「完璧」を求めているわけではありません
そして、発表者を否定したり、不備を指摘したりすることが目的になっているわけではありません。
質疑応答は、科学的に妥当性を検討したり、今後の発展のために役立つヒントを得たりすることが目的です。
もし、わからないことがあれば、素直に「わからない」と認めることで、知識や経験が豊富な質問者であれば、ヒントを提示してくれる場合もあります。
できる準備をしておくことは前提ですが、それでもわからないことがあったときは、素直にそう答えるのもアリです。

学会発表は、コツさえおさえればこわくない!

学会発表をすることになれば、不安や緊張を感じる方もいるでしょう。
ポスター発表、口頭発表、質疑応答の場面では、それぞれコツがあります。
慣れている人であれば自然に実践できていることも多いはずですが、一つひとつ行動に移し、プレゼンの質を高めてみてください

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    公開日: 2019年06月25日

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