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クリニック・治療院 OGメディック

  • 桑原

    公開日: 2019年10月25日
  • リハビリ病院の悩み

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海外の医学会や医学研修に出かける前に!これだけは準備しておきたい物品と手続き

さまざまな知見を得るため、海外の医学会や医学研修などに出向く医療従事者もいらっしゃるのではないでしょうか。
学会や医学研修の場所にもよりますが、出発前に準備しておくと良いもの、また注意点についてご紹介しましょう。

海外の医学会や医学研修に出かける前に!これだけは準備しておきたい物品と手続き

これがあれば大丈夫!海外医学会や医学研修で役に立つ物品リスト!

海外では手に入らないものや海外医学会や医学研修に付随して必要なもの、持っていくと便利なものを紹介します。

●研修に出発する前、これだけは揃えておこう!

研修に出発する前、これだけは揃えておこう!

海外での医学会や医学研修の際、空港などでトラブルが起こらないように、e-チケットであってもプリントアウトしておくといいです。
パスポートも手元のすぐ取り出せるところに保管し、航空券の手配に使用したクレジットカードがあれば同じく手元に保管しましょう。
空港での預け荷物と機内への持ち込み荷物に分けて、医学会や医学研修の必需品をご紹介します。

1)機内への持ち込み荷物

航空券を印刷したもの、ホテルの予約票(地図などもあれば)、携帯電話、ノートパソコン、パスポート(コピーも財布などに)、財布、学会ならばスライドやポスターなどを入れたUSBメモリ、スーツ(なくされると困るため必ず手持ちに)、ビジネスシューズ、常備薬など
海外でも医学会での発表や海外研修先の挨拶などにはフォーマルな服装と靴、カバンなどは必ず機内に持ち込みが必要ですが、発表ではなく医学会への参加だけならスーツは必ずしも必要ではない場合もあります。
海外の医学会や医学研修先にたどり着く過程で飛行機の乗り換えがあったり、海外の航空会社の利用では、預け荷物の紛失が起こりやすいため目的に応じて機内への持ち込み品を選びましょう。
また学会ポスターやノートパソコンなどは破損の危険性があるため、必ず機内へ持ち込みましょう。
医学会や医学研修先でも会食などの際、飲酒の機会がある場合には身分証明としてパスポートのコピーを財布などに携帯しておくと便利です。

2)預け荷物

下着やYシャツの替え、予備の名刺、髭剃り、室内履き(必要なら)、パジャマ(部屋着)、スナック、医学研修先への手土産など
医学会や海外研修先の国が土足文化の場所なら室内履きも必要に応じて持参しましょう。
食事が口に合わないときにスナックなどの軽食を持っていると便利です。
学会先や研修先の国により持ち込むことが不可能な商品(アメリカなどでは肉製品など)もありますので、事前に確認しておきましょう。

●海外では意外と手に入らないものも。持っていくと便利な日用品リスト

日本ではコンビニで気軽に手に入るものでも、海外では手に入らないものもあります。
海外のホテルは日本とは異なりアメニティも少なく、歯ブラシや歯磨き粉、スキンケア、ヘアケア(シャンプーやリンスなど)などの備え付けがない、または体に合わないこともありますので、持参するといいでしょう。
湿度や気温などが異なる滞在先では、汗拭きシート(海外にはない)、保湿剤やリップクリームを用意しておきましょう。
しかし液体の機内への持ち込みは限られ、ジップ付きの袋などに入れ保安検査場での提示も必要ですので注意しましょう。

海外医学会や医学研修先の安全確認やビザ必要性の有無なども準備しておこう

海外医学会や医学研修先の安全確認やビザ必要性の有無なども準備しておこう

日本とは異なり滞在先の環境により、治安の確認や入国ビザが必要な場合があります。

●あなたの海外医学会・医学研修先は大丈夫?治安や公共交通手段は安全か調べておこう

日本とは異なり諸外国では市街地の場所によっては治安が良くない地域もあり、宗教行事の日程が重なったりすることでテロが起こりやすくなっている時期もあります。
海外医学会や医学研修先で親睦会などに参加される機会もあるかとは思いますが、渡航前には滞在地の政府関連機関からの情報を収集し、深夜に出歩いたり危険な地域への立ち入りは控えましょう。
バスや電車、地下鉄などの公共交通機関も安全とは限りませんので、常に周囲の状況に目を配りましょう。

●渡航に認証やビザは必要か?否か?出発前に確認しておこう

医学会や医学研修先がアメリカやカナダ、オーストラリアなどの場合には、観光ビザでの入国に際し事前に渡航認証(アメリカであればESTAなど)が必要です。
渡航認証の申し込みは飛行機への搭乗の少なくとも三日前にはすませておきましょう。
医学会や医学研修先がアメリカの場合、渡航認証は2011年3月1日以降、一部の国への渡航歴や滞在歴がある場合には認証されないこともありますので事前に確認しましょう。
ほかにもブラジルやロシア、エジプトなど、渡航に際しビザの申請が必要となる国もあります。
たとえばアメリカであっても留学などの長期医学研修の場合には、事前にアメリカ領事館でのビザ申請が必要であるため、領事館で行われる面接にパスしないとビザがもらえず研修を行うことができません。

留学などの長期医学研修の場合には、所属学会への手続きも忘れずに!

留学など長期海外研修の際にはどのような点に考慮するべきなのでしょうか。
日本を出る前に必要な準備についてお話ししましょう。

●留学中の所属学会への休会届け、年会費の引き落とし口座の残高を確認しよう

留学中の所属学会への休会届け、年会費の引き落とし口座の残高を確認しよう

留学などの長期に渡る医学研修の場合には、所属学会に休会が可能なのかなどをあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
留学による休会の場合には年会費が免除されたり、認定資格の更新が延長できることもあります。
各学会により規定も異なるので確認し、年会費を銀行引き落としにしている場合には、残高も確認しておきましょう。

●各種学会刊行物の住所変更も忘れずに

学会によっては留学先に学会刊行物を送付してくれるところもありますが、日本国内のみの送付の場合には実家などにあらかじめ郵便物の送付先を変更しておきましょう。

海外の医学会や医学研修が楽しめるように、万全の準備をしておこう!

日本と大きく異なる環境で入手が不可能なものもあるため、海外医学会や医学研修の際にはいろいろと事前準備が必要となります。
海外での医学会や医学研修が滞りなく進められるようにするためには、研修先のリラックスできる環境づくりも大切な要因の一つです。
日本を出る前に今一度確認しておくことをおすすめします。

参考:
在日米国大使館・領事館 ESTA申請.(2019年10月23日引用)
外務省 海外安全ホームページ.(2019年10月23日引用)

  • 執筆者

    桑原

  • 1998年理学療法士免許取得。整形外科疾患や中枢神経疾患、呼吸器疾患、訪問リハビリや老人保健施設での勤務を経て、理学療法士4年目より一般総合病院にて心大血管疾患の急性期リハ専任担当となる。
    その後、3学会認定呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士の認定資格取得後、それらを生かしての関連学会での発表や論文執筆でも活躍。現在は夫の海外留学に伴い米国在中。

    保有資格等:理学療法士、呼吸療法認定士

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