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クリニック・治療院 OGメディック

  • 高木雪絵

    公開日: 2019年10月31日
  • リハビリ病院の悩み

理学療法士・作業療法士の留学先はどう選ぶ?選び方の選択肢をご紹介

理学療法士や作業療法士として海外に留学したい思いがあるとき、どのようにして留学先を選べば良いのでしょうか。
今回は、留学先の選び方として考えられる選択肢について解説します。
留学先の探し方にはいくつかの方法があるので、自分の状況に合ったものを選んでみてください。

理学療法士・作業療法士の留学先はどう選ぶ?選び方の選択肢をご紹介

理学療法士や作業療法士の留学先

理学療法士や作業療法士の留学先

理学療法士や作業療法士の資格をお持ちであり、海外留学を検討している場合、次のようなパターンが考えられます。

  • ●大学を卒業して、海外の大学院で修士号(Master)を取得する
  • ●修士号のある人が、海外で博士号(Doctor)を取得する
  • ●博士号のある人が、海外で博士研究員(Postdoctoral fellow)になる
  • ●病院や施設で研修・コースなどを修了する

日本の大学卒業とともに理学療法士または作業療法士の資格を取得し、臨床で経験を積んでから、大学院に行きたいと思ったときに海外を視野に入れるというパターンは比較的多いです。
せっかく大学院に行って修士号を取得するなら海外で、と考える方がいるのです。
日本国内であれば働きながら夜間などに大学院に通って学位を取得できる環境もありますが、海外の場合は仕事をやめて渡航することになります。
また、渡航費や滞在費、学費など何かとコストはかかってしまいます。
博士号を持っており、博士研究員として海外留学する場合は給料が発生するため、生活に困らないでしょう。

理学療法士・作業療法士が留学先を見つける方法

理学療法士・作業療法士が留学先を見つける方法

理学療法士や作業療法士が海外の留学先を見つけるには、何からどうすれば良いのでしょうか。
留学先の探し方は人によって異なりますが、概ね次のような方法で進めていくことになります。

1.留学経験者から紹介してもらう

身近に留学したことのある人がいれば、その人に話を聞いてみることも方法です。
専門領域が違えば、同じ留学先を選ぶことにはならないかもしれませんが、専門に近い研究室を紹介してもらえる可能性もあります。
実際、筆者が海外の大学に留学したときには、自分を受け入れてくれた研究室のほかに、どんな研究室があるのかさまざまな情報を入手することができました。
たとえば、自分が利用しているひとつ上のフロアには医療工学のラボがある、別のキャンパスにはロボット技術を専門としている研究者がいる、などといった具合です。
留学時の話は参考になる部分も多いため、身近に留学経験者がいれば話を聞いてみることもおすすめです。

2.大学・研究室のトップに相談する

大学や研究室のトップに当たる人などに海外留学したい旨を相談すると、留学先としてふさわしい機関を紹介してもらえることもあります。
特に、その方が国際水準で研究を行っていて、世界にネットワークがあれば、人脈を頼りに留学先が見つかることもあるのです。
大学院生などであれば教授クラスの人に相談しやすいですが、そうでない場合は卒業した養成校の教員などで頼れる人に聞いてみることも方法です。

3.大学・大学院のホームページを見る

大学や大学院に留学しようと考えている場合は、ホームページを見てみると、設備やカリキュラム、教員などの情報をチェックすることができます。
どんな教員がいるかわかれば、氏名から学術論文などを探すことも可能です。

4.学術論文の連絡先を見る

自身で興味のある研究テーマが定まっており、それを専門的に追求したい思いがあれば、学術論文の連絡先から研究者にコンタクトを取ることも選択肢のひとつです。
筆者が留学中に知り合った日本人でも、作業療法士の資格を持ち、論文の連絡先情報からコンタクトを取って留学に至った方はいます。
人脈やコネに頼らない方法であり、ビデオ通話などでやりとりをして、留学の受け入れに至ることがあります

5.理学療法士協会のホームページを見る

理学療法士協会では、海外での就労や留学の経験がある人の情報を公開しています。
留学先の大学名、学部、留学期間などが掲載されています。
さらに、必要となる英語力や学費などの情報もあるため、何をどれくらい準備すれば良いのかイメージすることができます。
実際の体験者の声から、留学先の雰囲気をつかむことができるため、理学療法士はもちろん、作業療法士の方も目を通してみると良いでしょう。

日本理学療法士協会 海外経験者プロフィール

6. 留学エージェントに相談する

理学療法士や作業療法士にかかわらず、留学を専門に扱うエージェントが存在します。
留学先を自力で見つけるのは大変な作業ですし、英語が苦手な方にとっては情報収集も負担となります。
留学エージェントであれば、希望に近い留学先をピックアップしてくれるため、こうした機関を有効活用するのも方法です。

理学療法士・作業療法士の海外留学で必要な英語力

理学療法士・作業療法士の海外留学で必要な英語力

海外留学をするとなれば、やはり英語力は高いに越したことはありません。
留学前には、TOEFLやIELTSなどで高いスコアをマークできるように勉強しておくと、留学してから楽に感じられるでしょう。
説明や指示が理解できないとつらい日々になってしまうため、ある程度は英語力があると安心です。
ただし、理学療法や作業療法に関連した分野で学ぶことが目的となるため、英語力さえあれば良いというわけではありません。
英語はあくまでも意思疎通のためのツールにすぎないため、自分の考えや意見をしっかりと持つことが大切になります。
思考力はあるけれど言葉の壁で意思疎通がスムーズにいかない人と、そもそもの思考力がない人では、大きな違いがあります。
英語のうまい、下手よりも、自分の考えを伝えるということに意味があるため、留学中は積極的に発言してみましょう。

自分に合った留学先を見つけてキャリアアップ

自分に合った留学先を見つけてキャリアアップ

理学療法士や作業療法士として海外留学を経験すると、周囲とは差をつけられますし、キャリアアップにもつながります。
特に、修士号や博士号を取得したあと、大学などの研究機関で働きたいと思っている人には有利となります。
留学先の選び方もさまざまですが、自分に合った機関を見つけて、ぜひキャリアを構築してみてください。

  • 執筆者

    高木雪絵

  • 作業療法士の資格取得後、介護老人保健施設で脳卒中や認知症の方のリハビリに従事。その後、病院にて外来リハビリを経験し、特に発達障害の子どもの療育に携わる。
    勉強会や学会等に足を運び、新しい知見を吸収しながら臨床業務に当たっていた。現在はフリーライターに転身し、医療や介護に関わる記事の執筆や取材等を中心に活動しています。
    保有資格:作業療法士、作業療法学修士

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