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クリニック・治療院 OGメディック

  • 高木雪絵

    公開日: 2020年08月31日
  • リハビリ病院の悩み

リハビリの有資格者ができるボランティア 内容や選択肢をご紹介!

理学療法士や作業療法士の資格を持つ方の中には、資格を生かしてボランティア活動をしてみたいとお考えの人もいるでしょう。
臨床で働きながら月に1〜2回できるボランティアもあれば、災害時などに一定期間派遣されるボランティアもあります。
今回は、リハビリの資格を持つ方ができるボランティアの選択肢についてご紹介していきます。

資格を生かしてボランティア活動

1.病院

病院

総合病院などでは、エントランスなどで病院案内をするボランティアを配置していることがあります。
それ以外にも、患者さんの話し相手になるなど、さまざまなボランティアが存在します。
頻繁にボランティアをすることが難しくても、季節のイベントのときだけ行事の運営を手伝える場合もあります。
筆者の場合は、作業療法士として働いてから、病院の小児科で行われたクリスマスのイベントの際にボランティアとして参加した経験があります。
たとえば、月に1回のお茶会のみ参加するなど、病院によっては年に数回のボランティアでも歓迎されます。

2.老健、特養などの高齢者施設

老健、特養などの高齢者施設

介護老人保健施設(老健)、特別養護老人ホーム(特養)といった高齢者施設では、ボランティアを募集していることが多いです。
お話を聞いたり、将棋の相手になったり、一緒にレクに参加したり、できることはたくさんあります。
医療や福祉に関する資格がない方でも、生活やレクなどのサポートをするボランティアを行うことができます。
特別な知識や経験がなくてもできるボランティアなので、敷居は低く感じられるでしょう。
生け花や書道など、何か自分が趣味・特技としていることがあれば、それを生かすことも可能です。
理学療法士や作業療法士の養成校に通う学生の方には良い経験になりますが、資格があって臨床を離れている方なども検討してみてはいかがでしょうか。

3.特別支援学校

特別支援学校

障害のある児童生徒と関わりたい方や子供が好きな方は、特別支援学校でのボランティアを視野に入れてみましょう。
どの学校でも常時募集しているわけではありませんが、ホームページなどでチェックすると連絡先などが記載されていることがあります。
日常的に授業のサポートなどでボランティアを行うことも可能ですが、特に校外学習、宿泊研修、交流会、季節のイベント時などには、児童生徒の支援に人手が必要となります。
行事があるときだけのボランティアであれば、臨床で仕事をしながらであっても、負担のない範囲で続けることができるでしょう。

4.災害支援ボランティア

避難所などに医療関係の有資格者を派遣して、心や体のケアに従事する取り組みは各地で行われています。
理学療法士や作業療法士の場合、生活不活発を防ぐための体操や訓練などを提供することが多いです。
また、避難所や仮設住宅で暮らす人のために、身体機能に応じた住環境の整備を行うという貢献の仕方もあります。
加えて、災害時は被災した体験や避難生活がストレスとなり、抑うつやPTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こす方もいます。
精神科の作業療法士は、心のケアに精通しているため、避難所などでそうした状態に対応するケースも存在します。
日本理学療法士協会、日本作業療法士協会では、災害支援ボランティアの登録を行っているため、ご興味があればチェックしてみてください。

5.認知症サポーター

認知症サポーター

認知症サポーターとは、認知症のある方やそのご家族の支援者であり、地域で見守る役割を担います。
特別な受講資格はなく、養成講座を受けると誰でも認知症サポーターになれます。
医療や介護に関わる人だけでなく、企業やスーパーマーケット、コンビニなどの職場で養成講座を受ける例も少なくありません。
地域で見守りや傾聴などを行い、オレンジカフェの企画や運営に携わることもあります。
自分が暮らす地域で気になる方がいたときには見守ったり、道に迷っていそうな方を見たときに声をかけたり、日常的な場面でさりげないボランティアができます。
理学療法士や作業療法士で認知症の方のリハビリに従事したことがあれば、基本的な病態や対応の仕方は把握できますので、認知症サポーターになることも選択肢です。

6.海外ボランティア

海外ボランティア

海外の病院や施設では、日本のように設備が整っておらず、リハビリに精通した人材が少ない場合もあります。
日本の臨床で培ったリハビリのスキルを、そうした国や地域で生かすという選択肢も視野にいれることができます。
海外ボランティアの場合は、小児リハビリの需要が多い傾向にありますが、成人のリハビリでも人材は求められています。
長期ボランティアもありますが、中には数日から数週間程度で行えるものもあるため、臨床を続けながら有給休暇などを使って行ける可能性もあります。
また、JICA海外協力隊で人材が必要な国や地域に派遣してもらう選択肢もあります、こちらは手当や生活費が支給されるため、ボランティアとは違う区分になります。
いずれも海外の現場を知りたい、英語を生かしたいなどの思いがある理学療法士、作業療法士は検討してみると良いでしょう。

理学療法士・作業療法士ができるボランティアに挑戦

ボランティアを行う目的や、そのことに対する価値観は人それぞれです。
誰かのために何かしたいという方もいれば、ボランティアをすることで自分が清々しい気持ちになれるという方もいます。
理学療法士や作業療法士にとって、普段の臨床業務も社会貢献のひとつといえます。
それに加えて、少ない回数でも、理学療法士や作業療法士が参加できるボランティア活動はいくつもあります。
時間や体力に余裕があれば、できることからボランティア活動に取り組んでみてはいかがでしょうか。

  • 執筆者

    高木雪絵

  • 作業療法士の資格取得後、介護老人保健施設で脳卒中や認知症の方のリハビリに従事。その後、病院にて外来リハビリを経験し、特に発達障害の子どもの療育に携わる。
    勉強会や学会等に足を運び、新しい知見を吸収しながら臨床業務に当たっていた。現在はフリーライターに転身し、医療や介護に関わる記事の執筆や取材等を中心に活動しています。

    保有資格:作業療法士、作業療法学修士

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