整形外科・リハビリ病院が抱える課題(ヒト・モノ・カネ)をサポート

  • Facebook

クリニック・治療院 OGメディック

  • 奥村 高弘

    公開日: 2020年03月30日
  • リハビリ病院の悩み

ホームページの求人にプラスα、SNSとの連携とインフルエンサー獲得がカギ!

少子高齢化が進むなか、どこの業界も若手の確保には頭を悩ませている現状であり、医療界も例外とはいえません。
また、働き方改革の推進もあり、各種ハラスメントや指導内容などに注意をしておかないと、新入社員の確保が難しくなってくるでしょう。
「うちの職場は新人が来ない」とお悩みの方も多いと思いますので、本記事では求人に効果的なホームページの特徴についてご紹介したいと思います。

ホームページに求人情報を載せているだけでは人は来ない

医療界も今や売り手市場?待っていても優秀な人材は来ない

医療界も今や売り手市場?待っていても優秀な人材は来ない

大手の法人だから、地域の中核病院だから人が集まるというわけではありません。
まずは現状の把握と若者の考え方を理解することが重要になります。

●終身雇用の時代が終わり、起業する若者も増えている

現在中堅層にいるスタッフは、就職氷河期というワードを聞いたことがあると思いますが、この時代は就活生が苦労するいわば買い手市場でした。
また、今から15年ほど前、筆者が就活をする際にも、大手の法人や公立病院(公務員)に関しては10倍近くの倍率となることもありました。
求人に対する応募が多い場合、誰を採用するかの幅も広がるため、雇用側にアドバンテージがあるといえます。
近年では、養成校の乱立などにより供給が需要を大きく上回っているため、リハビリ業界でも就職難が続いていると考える方も多いでしょう。
しかし、実際はそのような現状になっているでしょうか?
リハビリ専門職が誕生したころは、職場は病院やクリニックが中心であり、認知度の問題もあり就職先が限られていたかもしれません。
しかし、今は介護保険分野をはじめ、ほかの産業分野で活動する、または起業をするセラピストも増えてきました。
現在中堅ポジションのセラピストは、今や卒後の選択肢(就職先)が増えていることを知っておかなければいけません

●正規社員にこだわらない、あえて臨時社員を選ぶ若者もでてくる?

働き方改革によって、正規社員と非正規社員の格差が是正されていくことはご存じかと思います。
公務員に関しては、2020年4月から臨時職員や嘱託職員が会計年度任用職員という待遇に一本化され、賞与の支給などをはじめ、待遇が改善されることになります
また、養成校のカリキュラム変更や、専門職大学の誕生なども加わり、幅広い視野を持ったセラピストが育ってくるでしょう。
若い間にいろいろな経験をしたいと考えた場合、今後は非正規での雇用を望む若手が増えてくる可能性が高いです。
そのため、現場で求人を担当するものとしては、臨時社員をいかに循環させるかに重点をおいた戦略が必要になるといえるでしょう。
待遇が改善する、職場を転々とすることが主流になってくると、短期間でもいいから働きたいという職場をつくることが重要になります。

ホームページの内容はターゲットを絞ることが大切!

ホームページの内容はターゲットを絞ることが大切!

ホームページやSNSなどのツールは、求人案内や部門の特徴などを発信するために有効です。
しかし、人材確保を目的とした場合、掲載内容などはしっかりと吟味する必要があります。

●何を発信したいのかではなく、どんな情報が求められているかを考える

大手の医療法人や介護保険事業所では、そのほとんどがホームページを立ち上げて情報発信を行っていると思います。
近年では、ハラスメント問題や残業時間の縮小など、働く環境について議論されることが多いため、アットホームな感じを出していくことも重要かもしれません。
しかし、人材確保を目的とした場合、掲載内容についてはよく吟味する必要があります
自身が就活生や転職希望者であると仮定した場合、どのような情報が必要であるか考えてみましょう。
給与や待遇などはもちろん重要ですが、入社することによってどんな経験ができるか、自身がどれだけ成長できるかと考えないでしょうか?
特に、臨時社員など期間限定で働き口を探している方にとっては、いかに短期間で成長できるかを考えるでしょう。
そのため、学会発表や論文投稿など学術面での取り組みについてや、新人教育カリキュラムなどが掲載されていると、自身のキャリアデザインを構築しやすくなります
どんな情報を発信できるかよりも、どんな情報が必要とされているか、就活者の目線にたって考えていくことが重要です。

●人気のある職場から学ぶ、自分たちの武器は具体的に記載しよう

どこの職場においても、今後の人材確保は頭を悩ませる課題であり、筆者もさまざまな医療機関のホームページを見てきました。
そのなかでも、「神戸市立医療センター中央市民病院」の求人案内は非常に参考になりました。
ここは急性期医療を中心とする病院であり、毎年10人程度のレジデント(研修生)の募集を行っています。
2〜3年と期間限定ですが、筆者が学生から聞いたところによると、かなり高い倍率だそうです。
神戸という土地が魅力的な点はあるにしても、なぜこんなに人気があるのか疑問に思いましたが、公式にでている求人案内を見た際に納得しました。
この病院では、呼吸器や循環器の指導に力を入れており、それぞれの専門資格を取得するレベルまでの到達を目標にすると明記されています。
つまり、自施設が他施設と違う点や、ここで働くとどんなメリットがあるかなど、自分たちの武器を就活生目線にたって、具体的に伝えることが重要なのです。

ホームページにプラスα!SNSの活用とインフルエンサーの確保がカギ

ホームページにプラスα!SNSの活用とインフルエンサーの確保がカギ

ホームページは作った後の更新や、ほかの情報発信ツールとの連携が重要です。
情報がより拡散されるにはどうすればいいか、具体例を挙げてご紹介していきます。

●ホームページは全体像、細かい情報はSNSと使い分けよう

インターネットを利用した情報発信ツールとしては、ホームページをはじめ、FacebookやTwitter、Instagramなど多数あります。
情報の掲載量としてはホームページが1番多いですが、発信のしやすさではSNSに軍配が上がります。
そのため、組織の方針や年間の業績など、頻繁に更新しない情報についてはホームページにアップし、勉強会の案内や取り組み紹介などはSNSを活用するとよいでしょう。
求人に関しては、詳細はホームページに掲載し、求人案内をSNSで発信するといいかもしれません。

●SNSでの情報発信でやってはいけないことは?

今や幅広い世代がSNSを活用していますが、子ども間でのトラブルや、有名人の失言などで世間を騒がせるニュースも多いです。
特に、企業からの情報発信においては、いったん炎上してしまうとイメージダウンや信用を失墜することにつながります。
アットホームな雰囲気を出すために宴会の写真をアップしたり、発信者個人の感想(ニュースに対するコメントなど)は控えるべきでしょう。
また、臨床の雰囲気を伝えるために治療中の写真をアップすることは、患者さんの個人情報流出にもつながるため、同意が得られていない場合はNGです。

●インフルエンサーって?情報を広めてくれるキーマンを確保しよう

ホームページを作成してSNSのアカウントも作成した、しかし急激に閲覧数や問い合わせ件数が伸びるわけではありません。
多くの「いいね!」やフォロワーさんを獲得したからといって、必ず拡散するとは限りません。
その理由は、その方の交流範囲や活用頻度によって影響力が異なるからです。
インターネットの世界には、インフルエンサーと呼ばれる情報発信力が強い方がいますが、この方たちがキーマンとなります
一般的には、芸能人などのタレントや有名な大学教授などが該当しますが、リハビリ分野に関してもインフルエンサーは存在します。
特定の分野における有名なセラピストや、養成校の先生方などはSNS上でも多くのつながりを持っています。
まずはキーマンとなる人物とコンタクトを取って、ホームページやSNSアカウントの紹介、求人案内の概要などについて相談することから始めてみましょう。

まずは魅力的な職場づくりから始めよう

今やインターネットの影響力は強く、いかに自分たちの魅力を多くの人に知ってもらうかが大切です。
しかし、ホームページやSNSはあくまで発信するための媒体であり、普段の取り組みや対外的な活動などが基盤になります。
「あそこの施設は発信している内容と実際の雰囲気が全然違う」といった情報も、結果的にマイナスイメージになることに注意が必要です。
いいように伝えようとするのではなく、どうすれば魅力的な職場になるのか、スタッフが働きやすい職場になるように努力していくことが大切です。

  • 執筆者

    奥村 高弘

  • 皆さん、こんにちは。理学療法士の奥村と申します。
    急性期病院での経験(心臓リハビリテーション ICU専従セラピスト リハビリ・介護スタッフを対象とした研修会の主催等)を生かし、医療と介護の両方の視点から、わかりやすい記事をお届けできるように心がけています。
    高齢者問題について、一人ひとりが当事者意識を持って考えられる世の中になればいいなと思っています。
    保有資格:認定理学療法士(循環) 心臓リハビリテーション指導士 3学会合同呼吸療法認定士

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)