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クリニック・治療院 OGメディック

  • 桑原

    公開日: 2020年09月16日
  • リハビリ病院の悩み

新型コロナウイルスパンデミックを生き抜くために。今、理学療法士が取り組めること

現在、新型コロナウイルスパンデミックは世界中に広がり、収まる様子も見られません。
そんな中、医療経済にも大きな影響があることはニュースや記事でも取り上げられていますが、今、医療従事者である私たちができることとは一体どんなことでしょうか。
今回は理学療法士個人が取り組めることに焦点を当ててお話ししたいと思います。

新型コロナウイルスの渦中だからできること

新型コロナウイルス感染拡大による収入減に何ができる?個人委託で働く人にも支給される給付金の活用や副収入の獲得

新型コロナウイルス感染拡大による収入減に何ができる?個人委託で働く人にも支給される給付金の活用や副収入の獲得

新型コロナウイルスの感染拡大により、外出制限や学校休校による影響を受けた方や、患者さんの受診控えにより、減収を余儀なくされた方もいらっしゃるでしょう。

●個人委託者にも支給される給付金を活用しよう。受給の条件は?

新型コロナウイルス感染拡大の対策により、子どもの学校が休校となり、その子どものお世話のために勤務を休んだ方は政府からの小学校休業等対応支援金に申し込める可能性があります。
病院に勤務されている場合には、勤務先から有休が与えられ、勤務先に政府からの助成金が支払われますが、パート勤務や個人委託の場合にはご自身での申請が必要となります。(雇用保険の被保険者でないことが条件)
さかのぼっての請求も可能ですので、ご自分が給付条件に当てはまるのかどうかを確認されてみてはいかがでしょうか。

小学校休業等対応支援金

条件:
  1. 1)新型コロナウイルス感染症に対する対応としてガイドラインに基づき、臨時休業した小学校などに通う子どもを持つ個人事業主
  2. 2)新型コロナウイルスに感染などして、小学校を休む必要がある子どもを持つ親
    適用される日:令和2年2月27日から9月30日の期間(12月末まで延長予定)
    支給額:1日当たり4,100円(4月1日以降は7,500円)
    申請期間:令和2年12月28日まで
    申請書類については以下の参考URLからダウンロード、提出先については書かれている郵送受付先に送付

参考URL : https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10231.html

●空いている時間を利用して、副収入を探すのも収入アップに

公務員として働いている方には困難ですが、空いている時間に資格を利用した副収入の獲得なども手段として有効です。
もちろん、医療とは関係のない分野でのアルバイトなども気分が変わっていいかもしれませんが、医療記事やまとめサイトなどでの執筆は、自分の知識を整理したりするのにも役立ちます。
いくつかの記事をまとめて一括納品する契約や、継続して記事を納品する長期契約などがありますので、ご自分のスタイルに合わせるのもいいでしょう。
また、訪問リハビリの場合には療法士1人当たりにつき1週間に請求できる保険点数の上限を気にする必要がありませんし、週休を利用して行うことができます。
最近ではリハビリ職でも土日出勤があるため、平日に週休を取ることも可能であり、勤務時間は増えますが、収入を増やすことも可能です。
しかし副業をする場合にはアルバイト分は個人での確定申告をするなど、注意も必要となります。

医療従事者が新型コロナウイルスパンデミック下の職場で生き抜くために、物品の節約などコスト削減にも注目しよう

新型コロナウイルスの感染拡大により影響を受けているのは、何と言っても医療機関である勤務先です。
勤務先の増収は直接的ではなくても私たちの生活にも直結するものですので、気をつけたいものです。

●リハビリ職の訓練自体には費用はかからないが、使用する物品にはコストがかかる

リハビリ職の訓練自体には費用はかからないが、使用する物品にはコストがかかる

リハビリ職の場合には、手技や訓練の遂行にコストはあまりかかりませんが、使用する物品には多少なりともコストがかかります。
たとえば、新型コロナウイルスの感染予防のための自己防護服も品薄でもあり、またコストも高価ですので、勤務先のプロトコールに従い無駄にしないように取り組みましょう。
ほかにもテープ類や消耗品などは医療物品というだけで高価ですので、市販品で代用できるものであれば資材の変更なども売上の向上に役立ちます。
例に挙げると、歩行訓練の際に点滴などを固定するテープや配布資料、マスクや消毒用ジェル、ペーパータオルの使用にはコスト意識を持って使用すると無駄が省けます。

●患者さんの保険点数の取り忘れがないか確認しよう

患者さんの保険点数の取り忘れがないか確認しよう

患者さんの診療に対して加算の取り忘れはないでしょうか。
1カ月に一度請求可能なリハビリ計画料や疾患別に請求可能なリハビリテーション料などの取り忘れがないようにしましょう。

また、患者さんを診療する際には、時間意識を持ち20分の単位に注目して訓練内容を組むようにすると良いでしょう。
これらはリハビリテーション科の増収につながり、病院ひいては自分にも影響してきます。

新型コロナウイルスパンデミックだからこそ、今後の収入増のために認定資格などの取得に取り組もう

新型コロナウイルスパンデミックだからこそ、今後の収入増のために認定資格などの取得に取り組もう

新型コロナウイルス感染拡大により、オンラインでの授業や通信教育などに注目してみるのはどうでしょうか。
またほかにも、興味のある分野での認定資格の取得、大学院などさまざまなキャリアパスがあります。

●自宅でのオンライン学習やeラーニングも、コロナ渦だから考えてみよう

新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅で過ごす時間が長くなった今だからこそオンラインでの学習やeラーニングなどに取り組んでみてはいかがでしょうか。
大学や大学院などのキャリアアップ、英会話を学んでの海外学会発表への挑戦を目指すことも可能でしょう。
ほかにも認定資格取得への準備や講習会への参加、レポート作成など時間を有意義に使うことも可能です。
現在の収入には直結しませんが、将来への投資の一つとして有用な取り組みでもあります。
ご自分の専門分野の探求や手技などでもいいでしょうし、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考記事:理学療法士・作業療法士の留学先はどう選ぶ?選び方の選択肢をご紹介
【博士課程編】理学療法士・作業療法士が大学院で学位を取得するまでの道のり

●学会発表の準備などもキャリアパスには重要。学会参加もオンラインなら移動も不要で参加しやすい

現在のパンデミックの最中だからこそ時間を有効利用し、学会発表のためのデータ集めや整理、研究に取り組んでみるのはいかがでしょうか。
また現在の学会はオンラインで行われているところもあり、ランチョンセミナーの定員割れなどで視聴できないというデメリットも解消されているところもあります。
また遠方で参加できないといった地理的なデメリットも解消されていますので、気軽に参加してみるのもいいでしょう。

新型コロナウイルスの渦中だからできるキャリアアップやコスト削減に取り組んでみよう

長期にわたり全世界で猛威を振るう新型コロナウイルスのパンデミックにより、仕事や日常生活、収入に影響が出ている方は少なからずいらっしゃるでしょう。
このコロナ渦だからこそ取り組める収入への対策、コスト削減、また長期的なキャリアアップなど、今だからこそできることを、少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

参考:
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応支援金(委託を受けて個人で仕事をする方向け)(2020年9月13日引用)

  • 執筆者

    桑原

  • 1998年理学療法士免許取得。整形外科疾患や中枢神経疾患、呼吸器疾患、訪問リハビリや老人保健施設での勤務を経て、理学療法士4年目より一般総合病院にて心大血管疾患の急性期リハ専任担当となる。
    その後、3学会認定呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士の認定資格取得後、それらを生かしての関連学会での発表や論文執筆でも活躍。現在は夫の海外留学に伴い米国在中。

    保有資格等:理学療法士、呼吸療法認定士

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