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リハビリ病院の悩み

リハビリ専門職と病棟看護師が連携を取るための、3つのポイントを解説!

看護師は仕事をするうえでさまざまな職種の方と一緒になり、それぞれが連携をしながら患者さんをサポートします。
特にリハビリ病院で重要となるのが、リハビリ専門職の方との連携ではないでしょうか。
そこで今回は、患者さんにより良い医療を提供するために重要となる、リハビリ専門職と病棟看護師との連携について考えていきます。

リハビリと看護、それぞれの視点を大切にする

リハビリ専門職と看護師の連携を考えたとき、まず考慮しなくてはいけないこと。
それは、「患者さんを診る視点がそれぞれ違う」という点です。
たとえば、患者さんが食事をしています。
このとき、リハビリでは食事をとる姿勢や嚥下の状況などを確認します。
一方、看護師は食事の形態やどれだけ食事量を取れているかを確認します。
このように、同じ状況であってもそれぞれ確認したい項目が違う、という大前提があるのです。
よって、看護師とリハビリ専門職が連携していくためには、まずそれぞれの視点を大切にしつつ、双方の意見をすり合わせながら、患者さんを把握していくことが大切です。

リハビリと看護師、双方が情報共有しやすい環境をつくる

リハビリと看護師はそれぞれ視点が違います。
だからこそ、それぞれが患者さんについて取得した情報を、共有することが大切になります。
しかし、情報を共有したいと思っても、共有したい相手の態度がそっけない、あるいはあいさつしても返ってこないという関係では、情報を共有することはできません。
自分が情報共有したいと思った場合は、まず自分から積極的に共有したい相手へあいさつや声かけを行うとともに、自分が持つ情報を先に相手へ伝えるようにします。
そうすることで、自然と相手からも自分が声掛けをするまえから情報を伝えてくれるようになります。
筆者が脳神経外科病棟へ看護師として勤務していたときは、こちらから積極的にリハビリ職の方へ声をかけることを意識しました。
出会ったら必ず笑顔であいさつをし、自分から積極的に「〇〇さんは今朝の体温がいつもよりやや高めだったので、リハビリ中も念のため一度熱を測っていただけますか?」など、患者さんの情報を共有するように心がけました。
その結果、リハビリの方からも「今日、〇〇さんはリハビリ中こんなことがあったんですよ」など、直接情報をもらえることが増え、リハビリ中の患者さんの意外な姿を知る、ということも増えていきました。
患者さんのなかには、リハビリ中は学校、病棟は自宅のように、それぞれ態度を使い分けている方もいます。
リハビリは一生懸命真面目に取り組むけれど、病棟ではさ細なことでもナースコールを鳴らす、という方、皆さんにも経験があるかと思います。
こういった患者さんの意外な一面を知ることで、患者さんの全体像を把握することができ、リハビリ、病棟双方にとってプラスになります。
情報共有がしやすい環境にするために、まずはお互いに声掛けを行うようにすることを意識してみましょう。
なお、他職種との声かけの重要性についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
ぜひご参照ください。

事実と意見・判断の両方を伝える

ただの情報交換から、患者さんへの対応について協力して検討する段階に入ったとき。
相手の視点から見た意見に押されてしまい、なかなか自分の意見をいえなくなってしまうことがあります。
しかしこのとき注意したいのが、「お互い事実だけを述べるのではなく、その事実と自分の専門性を加味したうえで、意見や判断も同時に伝えるようにすること」です。
たとえば、歩行時にふらつきが強いBさんへの対応について話し合ったとします。
理学療法士(PT)側の意見としては「歩行を中止としてしまうと筋力低下につながってしまう恐れがあるので、極力付き添い歩行をしてほしい」。
一方、看護師側の意見としては「看護師の人数が少ないので、希望時必ず付き添い歩行をすることは厳しい」と考えていました。
このとき、PT側としては歩行の機会を減らすと筋力が下がるという事実のもと、「極力歩行させてほしい」という要望を同時に述べています。
一方、看護師側は「付き添いは厳しい」という事実のみで、それからどうしたいのかなどの意見や判断はだしておらず、このままではお互いが寄り添うことはできません。
よって、看護師側はこのとき意見として
「では、日中は付き添いでお散歩をする代わりに、夜間は車いすというのはどうでしょうか」など、代わりの意見を提示することができれば、その時点で双方が公平に意見を出し合った、といえるようになります。
このように、他職種間で連携を取る場合には、
「意見を伝えるときには、事実と意見・判断の両方を伝える」ことをぜひ意識してみてください。

まとめ

さまざまな職種の方が働く病院において、患者さんに一番近い存在は看護師です。
よって他職種の方と連携をとるにあたっては、看護師が要となり、それぞれの職種をつなぐ役割も担っていく必要があります。
コミュニケーションは苦手と考えている方も、まずは他職種の方と笑顔であいさつをするところから意識してみてください。
たったそれだけで、周囲の自分に対するイメージは大きく変わるはずです。

参考:
山崎千寿子:はじめてのリハビリテーション看護:リハビリナース:2014年7番3号:pp25-27
粥川由佳:悩めるナースのSOS!こちらリウマチ看護相談室:整形外科看護:2015年20番2号:pp100-103
斎藤由香:リハビリテーション専門職との連携と家族指導のコツ:リハビリナース:2014年7号6番:pp74-75

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