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理学療法士・作業療法士は各種学会の認定資格でキャリアアップ!あなたが目指すのはどれ?

理学療法士(以下PT)・作業療法士(以下OT)の国家資格以外に、各種学会が認定するさまざまな認定資格が存在します。
資格を取得すると、興味のある分野について掘り下げて学習することができ、再就職にも有利になったり、また給与に反映される病院もあるようです。
今回は、いくつかの認定資格についてお伝えしていきます。

どうして今認定資格を目指すのか?認定資格はキャリアアップの重要な要素

国家資格であるPT・OTのライセンス以外にも、各学会が認定する認定資格というものがあります。
国家資格ではありませんが、履歴書、業績証明書にも記載することができます。
PT・OTの養成校は増加傾向にあり、有資格者の数も増えていることから、キャリアアップのために自身の差別化を図りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
〇PT・OTにもさまざまな分野が!あなたが興味を持っている資格は?
PT・OTの活躍する分野はさまざまで、対象とする年代(小児、成人)や勤務先(大学病院や総合病院、クリニック、大学などの教育機関)によっても違いますが、老人保健施設や在宅訪問看護ステーションなどたくさんの活躍の場があります。
個々の専門分野によって、学びたいものや取得しておきたい資格も変わってきますので、自分のニーズにあったものを選ぶようにしましょう。
下記に資格の一例をご紹介します。

  • ●認定理学療法士・作業療法士
  • ●専門理学療法士・作業療法士
  • ●3学会認定呼吸療法認定士
  • ●心臓リハビリテーション指導士
  • ●介護支援専門員(ケアマネジャー)
  • ●日本糖尿病療養指導士
  • ●栄養サポートチーム専門療養士
  • ●認知運動療法士
  • ●福祉住環境コーディネーター

このほかにもさまざまな認定資格が存在します。

認定理学療法士についてはこちら(あなたは認定理学療法士をとる?とらない?認定理学療法士のメリット4つと取得方法)の記事をご参照ください。

このなかの3つの資格について詳しくみてみましょう。

1)3学会認定呼吸療法認定士

日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会の認定委員会による認定資格です。
資格要件は、
「受講資格があると判断された者に対して、認定講習会を受講後に認定試験を受験し合格した者に与えられる」
とされています。
受講資格は、
1)申請書類を提出した日から過去5年間の間に、認定委員会が認める学会や講習会などに出席し、決められた点数以上を取得している者
2)以下の実務経験のある者

2年以上 ●臨床工学技士 ●看護師 ●理学療法士 ●作業療法士
3年以上 ●准看護師

となっています。

2)心臓リハビリテーション指導士

日本心臓リハビリテーション学会が制定した、資格認定試験受験可能者は以下のとおりです。

  • ●学会の認定委員会主催の講習会を受講している
  • ●医師、看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、臨床工学技士、臨床検査技師、薬剤師、臨床心理士、健康運動指導士のいずれか一つ以上の資格を持っている
  • ●資格認定試験受験の申請時に、2年以上日本心臓リハビリテーション学会に所属している
  • ●心臓リハビリ指導に1年以上従事していること、もしくは研修制度により受験資格認定証を保有している

これらの4条件を満たしており、さらに受験申請時に10の症例報告を提出する必要があります。
試験の合格率は、職種によってもばらつきがありますが、全体では60%前後だといわれています。
資格を取得すると、施設によっては給与の増額などが見込めます。

3)介護支援専門員(ケアマネジャー)

ケアマネジャーは介護保険を利用する方のために、適切なサービスを受けられるようにケアプランを作成したり、市町村や介護福祉サービスの事業者・施設との連絡や調整を行います。
資格要件は以下のとおりです。

  • ●医療保険福祉分野での実務が5年以上:医師、看護師、介護福祉士等の国家資格に基づく行為が遂行できるもの
  • ●都道府県が行う介護支援専門員実務研修受講試験に合格すること
  • ●都道府県が行う介護支援専門員実務研修を修了すること
  • ●都道府県から介護支援専門員証を交付されたもの

上記の4条件を満たせば、ケアマネジャーとして従事することが可能です。
ケアマネジャーはデスクワークが多いため、身体に何らかの不安があっても介護に携わっていきたいという方には適しており、また業種の幅も広がるため給与の増額が見込めます。

どのようにして認定資格を得るのか?学会ごとに決められた条件を満たす人が受験可能

では実際に、各種認定資格を得るにはどのような条件があるのか、また認定資格を得ることでどのようなキャリアアップにつながるのかを解説します。

1)認定資格取得には講習会や認定試験受験が必要

認定資格を得るには、その認定委員会が取り決めた認定試験の受験資格を満たしている必要があります。
学会所属年数や、実務年数、講習会への参加、ときに症例報告が必要な資格もあります。
ちなみにケアマネジャーは都道府県が管轄する公的資格であり、認定資格とは少し異なります。

2)認定資格により、キャリアアップや給与の増額が見込める

PT・OTの有資格者が増加するなかで、自身の知識や技術の差別化を図るために認定資格を取るというのも一つの方法です。
認定資格は履歴書・業務成績書にも記載することができ、勤務先での昇給や昇格、再就職などにも有利になります。
ほかにも、キャリアアップのために大学の修士課程や博士課程を選択するという方法もあります。
勤務する施設などにもよりますが、修士課程や博士課程を修了することで、認定資格と同様に基本給のベースアップが図れることもあります。

認定資格受講後も継続的な努力が大切!数年ごとの更新が必要

多くの認定資格は、一度取得すれば半永久的に資格を保持しておけるというわけではありません。
種類にもよりますが、何年かごとに認定資格の更新が必要になることが多いです。

1)ただ資格を持っているだけではダメ!更新には単位取得が必要

多くの認定資格は「認定試験に合格したら終わり」ではなく、継続的に講習会や学会参加、学会発表、論文執筆などが必要となります。
先にご紹介した、3学会認定呼吸療法士や心臓リハビリテーション指導士は5年ごとの更新が必要です。
その期間に認定委員会が決めた単位数を取得することが必須とされ、更新の延長措置は1年と厳しく努力の継続が欠かせません。

2)更新単位取得のための講習をオンラインで受けられる場合も!

認定資格の更新には認定委員会が取り決めた単位の取得が必要ですが、呼吸療法士においては更新のための講習をオンラインで受講することが可能となっています。
講習会の会場が遠方であったり、定員を超過した場合などにはあらかじめオンライン講習を申請しておくと、自宅で受講することができ見直すこともできます。
オンラインで受講できる講習会は、日々の業務で忙しいPT・OTにとっては非常にありがたいシステムといえます。

まとめ

今後もPT・OTが増えていくことが予想されるなかで、キャリアップを考えている方は少なくないでしょう。
認定資格は、取得後も継続して努力していく必要がありますが、給与の増額や昇格、有利な再就職など、資格によって得られるメリットは大きいといえます。
この機会に、興味をもつ分野の認定資格取得について、検討してみてはいかがでしょうか。

参考:
3学会合同呼吸療法認定士(2018年3月3日引用)
心臓リハビリテーション指導士(2018年3月3日引用)
国家資格について 厚生労働省(2018年3月3日引用)
関連記事:
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