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Googleは検索だけではない!医療ビジネスに活用する技術を解説

Googleと聞くと、検索サイトを運営する会社と思う方も多いでしょう。
しかし近年のGoogleは、医療ビジネスへの進出を目指しています。
ここではGoogleが医療ビジネスに進出するため、どのような技術開発を行っているか解説します。

Googleが医療ビジネスへの活用を目指す技術

Googleは、AIなどのIT技術を医療ビジネスに応用すべく、さまざまな研究や技術開発を行っています。
2018年現在で取り組みが進められている技術について、その内容を解説していきます。

AR(拡張現実)顕微鏡

Googleが開発を進めるAR顕微鏡は、普通の顕微鏡にない特徴を持っています。
それは、AIと連携していることです。

普通の顕微鏡は、細胞など小さなものを拡大して見る機能が主体です。
しかしAR顕微鏡は、がん細胞などの組織をAIが自動的に認識して、その位置を線で囲むなどの方法で示します。
これにより、経験の浅い医師でもがんの診断を行うことが可能です。

これはAIにがん細胞など、目標とするものをあらかじめ学習させることで実現できます。
たとえば乳がんの画像を数千枚学習させることで、乳がんの細胞を見分けることが可能となります。
2018年時点での開発は、先行して乳がんと前立腺がんについての開発を進めていますが、将来はがん以外の病気にも応用する計画です。

目のスキャン画像から眼疾患を検出する

Google傘下のDeepMind社では、ロンドンの眼科専門病院と連携して、目のスキャン画像から眼疾患を検出する取り組みを行っています。

この取り組みにも、AIが活用されています。
DeepMind社のソフトウェアに、100万件の目のスキャン画像と対応する症状を入力し、AIに学習させます。
このことにより、新たに提示された目のスキャン画像のなかに、眼疾患が隠れていないか検出することが可能となります。
AIで眼疾患を検出する取り組みは、医師の診断を補助する役目を担うことにつながります。

Googleは患者の将来を予測する研究も行っている

医療においてGoogleは診断だけではなく、患者が将来どうなるかを予測する研究も行っています。

網膜の画像から、疾患のリスク要素を予測する

Googleは2017年と2018年に、網膜から心血管系疾患などの前兆を発見したり、リスク要素を予測することができると発表しました。
これはAIに約28万人分の網膜の画像と、年齢や血圧などのデータとを併せて機械学習させたことによります。

この技術が実用化されると、眼底カメラで撮影するだけで以下のことが分かるようになります。

  • 失明の可能性があるか(糖尿病性網膜症など)
  • 高血圧
  • 肥満度
  • 喫煙の有無

またこの技術は、特に心疾患系疾患のリスク要素を、短時間で予測することにもつながります。

患者の予後を予測する

Googleでは、患者の予後を予測することを目的に、以下の開発も行っています。

  • ○病院を訪れた患者について、今後なにが起こるか予測する(たとえば、長期入院するかなど)
  • ○入院した患者について、入院期間や死亡する確率

この技術も、AIに自動的に学習させることでシステム開発につなげ、実用化を目指しています。

AIの活用により、医療の可能性は広がる

ここまで、Googleが医療ビジネスにおいて開発している技術を解説してきました。
どの技術も、AIを活用していることが特徴的です。
AIの活用により、これまでは難しかった診断などが容易になることが期待されます。

機械学習の活用で可能に

AIは一般的なプログラムと異なり、人間が事前に正解を定義しておく必要がありません。
代わりに写真などの画像を数千枚以上読み込ませることで、自動的にパターンを見つけ出す「機械学習」が可能です。

自動的に見つけ出したパターンは、新規に読み込ませた画像や入力されたデータにも適用されます。
検知したパターンは、その内容に応じて病気の診断や、予後などの予測に使われます。

医師の負担が減る効果

多くの情報や細かい画像のなかから、必要な情報をピックアップして提示する作業は、骨が折れるものです。
一例として、画像のなかからがん細胞を見つける作業が挙げられます。

Googleの医療ビジネスが実用化されれば、このような根気のいる作業をAIが行ってくれるようになります。
このため医師は最終的な診断と治療方針の決定、患者への対応に注力することができるようになり、医師の負担を軽減することにつながります。

Googleはサービスの普及を優先する企業

Googleは、主に広告ビジネスで収益を得ている企業です。
広告ビジネスは、Web上に表示される広告をクリックしてもらうことが収入源です。
このため、Googleのサービス自体が競合他社よりも弱い場合は、なかなか広告を見てもらえず収益にも結び付きません。

Googleが収益よりも自社のサービス普及を優先する理由は、この点にあります。
競合他社をしのぐサービスを作っておけば、ここに広告を表示することで、Google自身も利益を得ることが可能という考えによります。

このため、Googleはサービスの普及と自社の業績アップの両立を目指す企業ということができます。

GoogleはAIを活用し、医療に役立つサービスを提供する

GoogleはAIを活用し、医療診断や患者の将来を予測する研究を進めています。
AIは機械学習によって、パターンを見つけることが得意ですから、医師の負担を軽減させることにつながります。

また入院期間など、患者の予後も数値で示すことができます。このため限られたベッド数を有効活用し、医療機関の収入増につなげることが可能です。
Googleは将来、医療に役立つサービスを多数提供することが期待できるでしょう。

関連記事:
AI化が進む未来、医師に求められるスキルとは?

参考:
ブルームバーグ・エル・ピー グーグル、患者の死期予測するAIを開発中-ヘルスケア事業参入も(2018年6月23日引用)
ダイヤモンド グーグルが狙う次の覇権は「医療」、AIで画像診断に革命(2018年6月23日引用)
朝日インタラクティブ グーグル傘下DeepMindと英NHSの取り組みにみる、医療分野へのAI活用の今とこれから(2018年6月23日引用)
Google Googleに広告を掲載しましょう(2018年6月23日引用)
ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン グーグルの広告ビジネスをざっと見る(2)ー自分に関係がある広告、モチベーションの秘密(2018年6月23日引用)
SAS 機械学習(2018年6月23日引用)

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