システム開発者が教える 電子カルテ入力時にも使える便利な入力時の裏技
普段電子カルテを使っていると、入力が面倒だとか、もっと早く入力できれば良いのに!と思ったことはありませんか?
実はちょっとしたキーボードやマウスの操作を覚えるだけで、入力がグンとスピードアップします。
ここでは、電子カルテをテキパキと入力するために便利な裏技を説明します。
ショートカット機能などを使うとこんなに便利!
電子カルテの操作の多くは、特別なキー操作をしなくても可能です。
しかし、メニューをマウスでクリックして必要な機能を探すことは、思いのほか時間がかかるものです。面倒で手間がかかりますから、このせいでパソコンが嫌いになる方もいるかもしれません。
そのため、よく使う機能はすばやく入力できるよう、ショートカット機能が用意されています。どのようなメリットがあるか、説明していきましょう。
◯1~2秒でやりたい操作ができる
電子カルテを操作するときにショートカット機能を使えば、わずか1~2秒でやりたい操作ができます。
これはメニューをマウスでクリックするよりもずっと早いですから、仕事もはかどります。
また、新人などから電子カルテの入力方法を聞かれることもあるかもしれません。その時にあなたが一瞬で操作できれば、尊敬されることも多いでしょう。
◯入力に便利な機能が多数ある
ショートカット機能には、入力に便利な機能が多数あります。そのためよく操作する機能には、対応するショートカット機能があります。
慣れればたいていの操作はマウスを使わず、キーボードだけで行えるでしょう。
◯ショートカット機能の使い方は?
ショートカット機能の多くは、指定された2つのキーを同時に押すことで、やりたい操作ができるようになっています。
そのなかでもよく使われるキーは、以下の通りです。
- 1.Windowsの場合は、Ctrlキー(コントロールキー。キーボードの下にある「Ctrl」と書かれたキー)
- 2.Macの場合は、Commandキー(コマンドキー。キーボードの下にある「command」という文字と、小さい○のようなものが4つ組み合わさったマークがついているキー)
これらのキーはこの後の項目でよく出てきますので、覚えておきましょう。
電子カルテ入力時に便利な機能を紹介
それでは、電子カルテ入力時に便利な機能を紹介していきます。
ここで取り上げた機能は、電子カルテの入力以外でも使えるものが多いですから、他のソフトでも試してみるとよいでしょう。
◯直前の操作を取り消す
人間だれでも間違うことはありますから、仕事上でも直前の操作を取り消したいと思うことは必ずあるはずです。
特に、マウスで文章を選んだ後にうっかり消してしまったということになると大変です。
思わず顔が真っ青になるかもしれません。しかし消したすぐ後なら、以下の入力をすれば元に戻ります。
- 1.Windowsの場合は、「Ctrlキー」を押しながら「Zキー」を押す
- 2.Macの場合は、「Commandキー」を押しながら「Zキー」を押す
慣れれば1秒で元に戻せます。操作を誤っても2つのキーを押すだけで安心を得られることは、ショートカット機能の最も大きなメリットといえるでしょう。
◯文章のコピーや移動をする
文章を書いているときに、前後を入れ替えたい場合もあります。
または入力する場所を間違えてしまった場合、移動できれば便利です。
そのようなときでも文章を消して入力し直す必要はありません。電子カルテでは、文章のコピーや移動をすることができます。
コピーする場合
コピーする場合は、以下の操作でできます。
Windowsの場合は、まずコピーする文字や文章をマウスなどで選び、「Ctrlキー」を押しながら「Cキー」を押します。
その後貼りつけたい場所をマウスなどで選び、「Ctrlキー」を押しながら「Vキー」を押せば、元の文字や文章と同じものがコピーされます。
Macの場合は、まずコピーする文字や文章をマウスなどで選び、「コマンドキー」を押しながら「Cキー」を押します。
その後貼りつけたい場所をマウスなどで選び、「Commandキー」を押しながら「Vキー」を押せば、元の文字や文章と同じものがコピーされます。
移動する場合
コピーではなく移動したい場合は、以下の操作をしてください。
Windowsの場合は、まずコピーする文字や文章をマウスなどで選び、「Ctrlキー」を押しながら「Xキー」を押します。
その後貼りつけたい場所をマウスなどで選び、「Ctrlキー」を押しながら「Vキー」を押せば、元の文字や文章と同じものがコピーされます。
Macの場合は、まずコピーする文字や文章をマウスなどで選び、「Commandキー」を押しながら「Xキー」を押します。
その後貼りつけたい場所をマウスなどで選び、「Commandキー」を押しながら「Vキー」を押せば、元の文字や文章と同じものがコピーされます。
なお移動の場合、移動元には文字や文章は残りませんので注意が必要です。
◯カタカナに一発変換したい
薬の名前のほとんどはカタカナですので、その都度カタカナ入力に切り替えるのは面倒なものです。普通に入力して、キー操作で一発変換できればいいのにと思っている方もいるのではないでしょうか。
この操作も、ショートカット機能でできます。
- 1.Windowsの場合は、入力したすぐ後に「F7キー」を押す
- 2.Macの場合は、入力したすぐ後に「Ctrlキー」と「Shiftキー」を押しながら「Kキー」を押す
特にMacの場合、CommandキーとKキーの組み合わせではありませんから注意してください。
◯ローマ字入力と日本語入力を切り替えたい
ローマ字入力と日本語入力の切り換えも、キーボード操作でできます。これはWindows、Macとも共通です。
- 1.ローマ字から日本語への切り換えは、「かなキー」を押す
- 2.日本語からローマ字への切り換えは、「英数キー」を押す
◯複数の項目を選択したい
画面上で複数の項目を選択することもできます。特に画面上で離れた場所を選択したい場合に助かります。
この操作は、キーボードとマウスを使います。
- 1.Windowsの場合は、「Ctrlキー」を押しながら、選びたい項目をマウスでクリック
- 2.Macの場合は、「Commandキー」を押しながら、選びたい項目をマウスでクリック
まとめ
ここまで、電子カルテ入力の裏技を説明してきました。ここで取り上げた機能は入力でよく使うものですので、覚えておくと入力時間の節約になります。
裏技を使うことによって、入力でイライラすることが少なくなるでしょう。これは一番大きなメリットといえます。また仕事が速い人という評価をもらえるかもしれません。
これ以外にも、ショートカット機能でてきぱきと操作できるものがあります。興味のある方は、電子カルテの解説本や、WindowsやMacの書籍などで調べてみると良いでしょう。
参考:
ライフサイエンス コンピューティング株式会社、LSC電子カルテOpenDolphinPro、
ライフサイエンス コンピューティング株式会社、OpenDolphinPro操作説明書、
OSS電子カルテ研究会(2016) 無料電子カルテOpenDolphinパーフェクトガイド ライフサイエンスコンピューティング
マイクロソフト、Windows のキーボード ショートカット、
NEC、Windowsで知っておくと便利なキーボードの操作方法、
蒲生睦男(2014) Windows8.1逆引きハンドブック シーアンドアール研究所
高比良公成(2014) Windows8.1大事典 クランツ
橋本和則、さくしまたかえ(2015) Windows10完全制覇パーフェクト 翔泳社
アップル、Mac のキーボードショートカット、
アップル、日本語入力ソース変換用のキーボードショートカット、
野田ユウキ、アンカー・プロ(2012) Mac OS X Lion v10.7パーフェクトマスター 秀和システム
井村克也(2014) OS X Mavericksパーフェクトマニュアル ソーテック社