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クリニック・治療院 OGメディック

  • syusei

    公開日: 2018年12月20日
  • リハビリと機器

最新のゴニオメーターは目盛りが読みやすく片手操作も可能!現場での活用例を紹介

ゴニオメーターは普段の業務で最も使用することの多い評価機器の1つです。
しかし、学生や経験が浅いときは、目盛りが読みにくかったり、扱いにくさを感じることが少なくありません。
今回は、扱いやすい工夫がされた、オージーウエルネスの新しいゴニオメーターを現場での活用例を交えて紹介します。

オージーウエルネスの新しいゴニオメーターを現場での活用例

ゴニオメーターは誤差がでやすい!扱いやすさが必要な理由

ゴニオメーターは誤差がでやすい!扱いやすさが必要な理由

ゴニオメーターで測定する関節可動域は、リハビリの評価の中でも、最もメジャーで基本的な評価の1つです。
しかし、習熟度や測定部位により、誤差の出やすい評価でもあります。

◯ゴニオメーターによる評価の誤差

一般的に関節可動域の測定における誤差は5°程度の誤差は許容されるとされています。
しかし、Youdasら(参考文献<1>)によると、足関節では他の関節にくらべ、測定者間での誤差が大きかったと報告しており、測定部位によっては、誤差が大きくなって正確性にかける危険があります。
また、秋月ら(参考文献<2>)は習熟度により測定誤差が生じると報告しており、新人スタッフなどが測定する場合は誤差が大きくなるリスクが高くなります。

◯なぜ誤差がでるの?ゴニオメーターによる測定時の失敗例

なぜ誤差がでるの?ゴニオメーターによる測定時の失敗例

ゴニオメーター使用による誤差でも、スタッフの技術が原因であれば、練習するしかありません。
しかし、ゴニオメーターの性能にも原因が見られる場合もあります。
以下にゴニオメーターで測定の誤差が生じる原因となりやすい点を挙げます。

  • ●目盛りの色が黒
  • ●操作に両手が必要
  • ●重たい

たとえば、目盛りの色が黒で読みにくいため、一度測定部位から離して目盛りをみるスタッフがいますが、角度が変わる恐れもあり誤差の要因になります。
また、操作に両手が必要だったり重たかったりすると、うまく四肢の重さを支えきれずに緊張がとれなかったり、エンドフィールまで関節を動かせなかったりして、誤差を招きかねません。
これらの要因を解消するためには、スタッフの習熟度を高めるとともに、上記のデメリットが解消された、扱いやすいゴニオメーターの使用が有効になります。

最新のゴニオメーターは「分かりやすい目盛り」と「片手操作が可能な設計」

オージーウエルネスのプラスチックゴニオメーターは、扱いやすさを求めた工夫がされていますので紹介します。

◯背景と目盛り、基準線の色を工夫

背景と目盛り、基準線の色を工夫

目盛りの背景を白くし、数字や目盛りがはっきりと見えることで、読み取りやすさが向上しています。
また、目盛りと数字も違う色にしてあるため、読み取りやすくなっています。
基準線と0°、90°、180°といった開始点を赤く表示しているため、測定時の角度が読みやすくなっています。
これらの工夫により、測定部位から離して読み取るという作業がなくなり、瞬時に角度を読み取れるため、正確性や効率性を向上させることができます。

◯移動軸の外周を凹凸にして片手操作が可能に

移動軸の外周を凹凸にして片手操作が可能に

移動軸の外周が凹凸になっているため、指を引っ掛けて操作することが可能になっています。
そのため、片手で角度を変えながら、もう一方の手を自由に使うことができます。
これにより、四肢の重さを支えたり、メモを取りながら測定することも可能です。
また、片手でしっかり力を加えてエンドフィールまで関節を動かせます。

◯角が丸いので患者さんにもスタッフにも優しい

角が丸いので患者さんにもスタッフにも優しい

角が丸いことで、万が一、患者さんに当たっても怪我がないように設計されています。
また、衣服に引っかかりにくいため、プラスチック製のゴニオメーターのメリットである、携帯性を十分に発揮できるようになっています。

ゴニオメーターの使用例を紹介!新しい機能の活用方法

新しい機能が備わったゴニオメーターの活用方法を、臨床現場での具体例を示しながら紹介します。

◯片手で操作できるため正確な測定が可能な事例

片手で操作が可能なため、測定が容易になることで、測定精度を高めることができる事例を以下の表にまとめます。

測定可動域 両手で操作をすることによる
測定誤差の要因
片手で操作をすることによる
メリット
足関節背屈 痙性があると背屈方向に一定の力をかけられない 安定して背屈方向に力を加えられる
股関節伸展 下肢の重さを十分支えきれず伸展しづらい しっかり下肢を支えながら伸展させることが可能
肩関節屈曲
(肩甲骨固定)
肩甲骨を十分に固定できず正確な肩甲上腕関節の測定困難 肩甲骨をしっかり固定しながら肩関節屈曲をすることが可能

以上のように、操作しないほうの手を使い、四肢の安定した操作や支持、固定が可能になります。
小野ら(参考文献<3>)によると、誤差が生じやすい足関節の可動域測定において、一定の力を加えることが正確な測定のポイントであるとしており、片手で操作できることは大きなメリットです。
また、測定と同時に触診をすることで、関節可動域の制限となっている筋の状態を同時に評価することも可能です。
そのため、さまざまな場面で精度や再現性の高い評価を可能にします。

◯目盛りの読みやすさや操作性の向上により、業務の効率化が可能な事例

新しいゴニオメーターを使用することにより、時間が短縮できて業務の効率化が図れます。
たとえば、両手で関節可動域を測定する場合、測定後に数字をメモする必要があります。
しかし、角度を測定しながら、もう一方の手でメモをとることで時間の短縮が可能になります。
また、目盛りの見やすさから、少し離れていても読み取りやすいため、近距離でも目盛りに視線を合わせなくてもよく、患者さんへ評価結果を即時にフィードバックできるというメリットもあります。

どんなスタッフでも正確に関節可動域を測定して治療の質を上げよう

新人・ベテラン問わず、ゴニオメーターを使った関節可動域の測定は、臨床現場において必須の評価です。
そのため、正確で再現性の高い測定は、その後の治療の質に直結します。
現場では、新人もベテランも同じように結果を求められるため、器具を活用して精度を高め、習熟度の差を埋めることも必要です。
新しいゴニオメーターを活用して、効率化を図るとともに、質の高い治療を目指しましょう。

参考:
参考文献<1>
Youdas JW, Bogard CL, et al.: Reliability of goniometric measurements and visual estimates of ankle joint active range of motion obtained in a clinical setting. Arch Phys Med Rehabil74:1113-1118,1993.

参考文献<2>
秋月 千典, 他:関節可動域測定の測定誤差に習熟度が与える影響. 第52回日本理学療法学術大会 抄録集, 2017.

参考文献<3>
小野武也, 青山宏, 他:足関節背屈可動域の測定誤差に関する検討. 山形保健医療研究 3: 55-57, 2000.

  • 執筆者

    syusei

  • 整形外科クリニックや介護保険施設などで理学療法として従事してきました。
    現在は県下でも有名な地域包括ケアシステムを実践している法人で理学療法士として勤務しています。
    そのため、施設内のリハビリだけでなく、介護予防事業など地域活動にも積極的に参加しています。
    医療と介護の垣根を超えて、誰にでもわかりやすい記事をお届けできればと思います。
    保有資格:理学療法士、介護支援専門員、呼吸療法認定士、認知症ケア専門士、介護福祉経営士2級

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