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患者数をUPさせるため、産科クリニックが実践している対策

クリニック経営において患者数の確保は経営を左右する大きな要因です。
患者数を増やすための対策はどのクリニックにも必須ですが、どのように対策をするかは各クリニックで課題となります。
今回は患者数をアップさせるために産科クリニックが実践する対策の中から、すぐに取り入れることができる4つの対策をご紹介します。

医師の診察前に患者一人ひとりの問診をとり、患者の悩みを聞く

診察前に患者さんに問診票を記載してもらうことは広く実施されています。しかし患者さんは問診票に伝えたい情報を全て記載していません。
すぐに医師の診察を受けることで緊張してしまい、伝えたいことを伝えられない状況になる場合があります。

たくさんの患者さんの診察を行うと、患者さん一人ひとりの診察にかける時間は短くなります。診察の時に伝えたいことを伝えられず、診察時間が短いと患者さんの悩みは解決されません。
するとクリニックに対しての信頼感や満足感が低くなってしまいます。
診察前の問診は患者さんのクリニックに対する信頼感や満足感を高めるために効果があるのです。

初診時、再診時に関わらず看護スタッフが医師の診察前に患者さんの問診をとることで、来院理由、現在の症状、服用している薬剤が詳しくわかります。
問診時に看護スタッフの姿勢で大切なのは、患者さんの悩みを共感しながら全て受け入れ、症状やこれまでの経過について細かく質問することです。
こうすることで患者さんは悩みを聞いてくれていると感じるようになります。

問診内容を看護スタッフがカルテ上に記録すると、医師の診察が円滑に進みます。
患者さんの悩みや訴えを確実に医師へ伝達できるのです。
結果として患者さんのクリニックの対する信頼感と満足感は高くなり、患者数アップへつながるのです。

希望者には病室や院内設備の案内をして、通院や入院生活のイメージをしてもらう

患者さんに院内の病室や設備の見学をしてもらうと通院や入院生活のイメージができるので、治療や入院生活に対する不安や心配な気持ちが軽減します。
クリニック側は院内の良いポイントをアピールするチャンスになります。

  • ○病室は個室を用意している
  • ○インターネットが自由に使用できる
  • ○院内の食事をアピールしたい場合は献立の一例を紹介する
  • ○タオル類などの入院生活に必要なアメニティが充実しているで、準備の必要がない
  • ○院内で取り入れている医療機器を紹介する
  • ○家族と過ごせる面会場所がある

クリニックの特徴や良いポイントを患者さんに紹介することで患者さんの不安な気持ちは軽減して、そのクリニックで治療を受けることに魅力を感じるようになります。
さらに治療や入院生活を前向きに捉える一助となり、自己効力感(自分ならできると思えること)を高めることにつながります。

クリニックの見学は患者さん本人だけではなく、可能であれば家族の方にも一緒に見学してもらいます。
家族の方も患者さんと同じように治療や入院生活へ不安や心配な気持ちをもっています。家族を巻き込んでクリニックの魅力を伝えることで、クリニックへの信頼感を高めていきます。

診察予約せずに来院した患者の待ち時間ができる限り長くならないようにする

診療が円滑に進むように診察に予約枠を取り入れるクリニックが多いです。予約せずに受診した患者さんは予約が優先のため待ち時間が長くなります。
実際には予約枠の人数と同等の予約外患者さんが来院する診療日があり、予約外患者さんが長い時間待つことを余儀なくされます。
待ち時間が長くなると「急いでいる」、「用事がある」という理由で診察を受けずに帰宅する場合も多々あります。
クリニック側の立場では予約患者さんが優先なのは当然ですが、患者数をアップさせるためには予約せずに受診した患者さんを30分以上待たせることなく対応できると良いです。

まずは予約せずに受診した患者さんの来院時間を確認します。
来院時間から30分以内に診察できるのが最も良いのですが、他の患者さんの症状や治療によっては待ち時間を短縮できない場合が多々あります。

待ち時間が長くなる場合は、先に述べた医師の診察前に問診をとる対策が有効です。
患者さんは来院してから長い時間何も対応されないと、「待たされている」気持ちが大きくなります。
医師の診察までに時間を要する場合は、事前に問診することで患者さんの「待たされている」気持ちは小さくなるのです。

予約患者さんの中には早くに診察を終わらせたいために、予約時間よりも早く来院することがあります。
予約時間よりも早くに診察することが、予約せずに受診した患者さんを待たせる要因にもなっています。
早く来院したとしても予約時間に診察することで、予約せずに受診した患者さんに対応することが可能です。

しかし実際には待ち時間の短縮が難しいクリニックもあります。
待ち時間の短縮が難しい場合は患者さんが受け付けした時点で待ち時間がどれくらいか伝えると良いです。
待ち時間が1時間以上になる場合は診察まで院外での待機を許可する方法もあります。待ち時間の間に患者さんが別な用事を済ませることができるので、患者さんのスケジュールが効率良くなります。

診療時間外は電話対応で患者の状態変化に対応する

患者さんが帰宅してから症状が増強することや薬の服用方法がわからなくなることで相談の電話を受けるのはよくあります。
診療時間外に相談のため電話をする患者さんは多くいます。診察を受けたクリニックに電話がつながらないと患者さんは解決策が得られずに困ってしまいます。

クリニックへ電話がつながらないと総合病院へ電話相談する患者さんがいますが、診察をしていないため受診したクリニックへ相談するように返答されることがあります。すると患者さんは不安な気持ちが募るばかりです。

そこで診療時間外に電話対応をすることで患者さんの帰宅後の状態変化に対応することが可能になり、細やかな対応をするクリニックだと認識してもらえます。

ここでクリニック側の課題となるのが、電話対応のための人員確保です。
入院病棟があるクリニックでは診療時間外の電話対応ができますが、入院病棟がないクリニックは電話対応の人員確保に以下の対策が挙げられます。

○診療時間外の電話対応の時間をあらかじめ決めて、その時間だけ人員を確保する
○診療時間外はクリニックの院長、あるいは勤務医師に直接電話がつながるようにする

上記の対策が取れない場合は患者さんの受診時に、診療時間外で対応できる他の病院の情報を提供すると良いです。

まとめ

今回は患者数アップのため、すぐに実践できる4つの対策を詳しく解説してきました。
患者数アップのために大切なのは、患者さんがクリニックを信頼して治療や対応に満足感を得ることです。
患者さんのクリニックに対する信頼感や満足感が高まると、かかりつけ医として長く通院するようになります。
そして口コミでクリニックの評価が広がることでさらなる患者数アップが望めるのです。

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