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増患が見込める送迎サービスの費用はいくら?届け出は必要?調査しました!

増患率の上昇を目指す整形外科クリニック経営者の方に、ぜひご検討いただきたいのが送迎サービスの導入です。
そこで今回は、送迎サービスを導入するにあたり把握しておきたい法律や制度、そして費用についてお届けします。

無償で送迎を行えば、事前の申請は必要なし

すでに送迎を実施しているクリニックのうち、ほとんどは無償にてサービスを提供しています。
なぜ、ほとんどのクリニックは無償で送迎を行っているのでしょうか。
有償と無償で行うにあたっての差を、下の図にまとめました。

有償 無償
ドライバーの免許 第二種運転免許が必要 普通自動車免許で良い
法律 道路運送法第3条の
「旅客自動車運送事業」が適応
諸手続きは不要
許可 国土交通省の許可が必要 申請義務なし

この表を見るとおわかりいただけるように、無償での送迎サービスは、普通自動車免許で運営でき、なおかつ法律上届け出が不要なのです。
こうした理由から、送迎サービスを導入している医療機関のほとんどは、無償で行っているのです。

送迎サービス開始にかかる費用は最低でも700万円以上

では、実際に送迎サービスを始めるにあたり、費用はどれくらいかかるのでしょうか。
送迎バスの導入をサポートしている「株式会社みつばコミュニティ」では、送迎バスの運行にかかる主な費用として、以下の項目を上げています。

  1. 1.車両手配にかかる費用(購入費用、リース費用、レンタカー費用のいずれか)
  2. 2.車両のメンテナンスにかかる費用(整備、定期点検、車検)
  3. 3.燃料費
  4. 4.駐車場代
  5. 5.運転手の人件費(給与、交通費、各種社会保険料、求人広告費、休みの際の代務要員の費用)
  6. 6.自動車保険(任意保険)
  7. 7.事故時の修理・代車費用

これらを踏まえ、送迎サービス運用の目安となる費用例を、以下にまとめました。

地域およびサービス内容 費用番号 合計金額
沖縄、放課後学童クラブ送迎 2、3 平均年間約548,350円
都内 透析クリニック送迎 2~7 年間約500万円
NPO法人
有償ボランティアとしての送迎
2~7 最低でも200万円以上

送迎サービスを展開するにあたり、上記費用のほかに

  • ・車両の種類
  • ・運行する距離
  • ・送迎にかかる時間
  • ・送迎する人数

などについても考慮しなくてはなりません。
クリニックや、診療所の送迎バスとして使用されていることの多いワンボックスカーを新車で購入するとなると、1台あたり最低でも200万円以上はかかります。
これらの情報を総合すると、送迎サービス導入にあたっては、初年度は最低でも約700万円以上の費用は掛かってくるということがわかります。

送迎を外部へ委託した場合、かかる費用は最低でも400万円以上

増患対策の一環として送迎サービスを開始するために、「送迎を外部に委託したい」と考える経営者の方もいるでしょう。
送迎サービスを外部委託にすることで生まれるメリットは、送迎にかかる費用をある程度固定することができ、準備期間を大幅に縮小させることが可能になる、ということです。
以下、おおまかな費用の目安を表にしました。
推定年額費用は、月額費用×12に、送迎での車両メンテナンス費用・ガソリン代で年間約548,350円という沖縄の資料を足して計算しています。

会社名 運行日 運行時間 月額費用 推定年額費用 補足
委託会社A 月~金 1日8時間 320,000円~ 4,388,350円~ 土・日・祝日は別料金
運転手特定
作業内容により応相談
自動車保険・定期点検整備・車検
・消耗品(燃料・オイル・タイヤ・
バッテリー等)は要相談。
委託会社B 月~土 朝、昼、夕
2時間ずつ
計6時間
300,000円~ 4,148,350円~ 燃料費
車両メンテナンス費は別
委託会社C 月~金 1日8時間 300,000円~ 4,148,350円~ ワゴン車リースもあり
リース費は月額8~10万

この表からもわかる通り、送迎サービスを委託する場合にかかる年間の費用は、最低でも400万円以上である、と試算することができます。
実際に委託によってかかる費用については、

  • ・地域差が大きいこと
  • ・送迎する時間帯や曜日によっても変動率が大きいこと
  • ・月額として提示している金額に含まれるサービス内容が異なること

などから、一概にこの程度の金額と提示することは難しくなっています。
よって送迎サービスを外部へ委託する場合には、事前に委託会社へ見積もりを取り、より希望に合う会社を選ばれることをお勧めします。

貴院の送迎サービスが地域の社会貢献に!

送迎サービス運営にあたって、自治体と連携をとっている医療施設もあります。
沖縄県糸満市では、自治体と民間の教習所や病院が連携し、送迎バスの空席を近隣に住む高齢者の移動手段として活用しています。
自治体と連携することによって、地域への社会貢献となるほか、利用者への宣伝効果も期待できます。
送迎サービスは、増患対策のみならず、社会貢献という観点からも非常に有益なサービスであるといえます。
この機会にぜひ送迎車の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

関連記事:
整形外科は通いにくい?患者数を増やす鍵は「送迎」にあった!

参考:
国土交通省 道路運送法における許可又は登録を要しない運送の態様について(2018年5月28日引用)
国土交通省 一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)の許可等の取扱いについて(2018年5月28日引用)
国土交通省 九州運輸局 なるほど!公共交通の勘どころ(2018年5月28日引用)
全日本民医連 まちづくりのススメ 送迎サービス(福祉有償運送)(2018年5月28日引用)
沖縄県糸満市 新しい公共交通検討事業調査報告書(2018年5月28日引用)
株式会社 みつばコミュニティ 送迎バスの導入をお考えのお客様(2018年5月29日引用)
沖縄県 子育て支援課(2018年5月29日引用)
株式会社 トータルドライバーサービス 料金システム(2018年5月28日引用)

取材協力:
NPO法人 全国移動ネット
株式会社 みつばコミュニティ

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