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アメリカでは日本よりも健康管理の意識が高い?今後の日本でも重要なセルフメディケーションとは?

みなさんは健康的な毎日を送るために、普段からどのような自己管理をしていますか?
体調がすぐれないと、インターネットで調べたり身近な人に聞いてみたりと、医療機関を受診せずに解決する方法はいろいろありますが、なかには病院に行ってすぐにみてもらうという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、アメリカ在住の筆者が実際に見た・経験した「セルフメディケーションの重要性」について、アメリカと日本を比較しながらお伝えしていきます。

アメリカの医療費は高額!救急車は走行距離ごとに増額!

医療保険のシステムが日本とは異なるアメリカでは、病院にかかる費用が高額になります。
そのため、健康管理も自分自身で行うことが大切になってきます。
まずは医療に関する日本とアメリカの違いについてみていきましょう。

1)アメリカの医療システムではかかりつけ医を通すことが必須

アメリカの医療システムは日本と大きく異なります。
日本では、自分が行きたい病院に保険証を持っていけば受診することができますが、アメリカではかかりつけ医を通す必要があります。
つまり、どの診療科や病院を受診するにしても、かかりつけ医を受診し紹介状などを書いてもらわないと受診はできません
もちろん緊急の場合は、ER(救急診療室)を受診することができますが、かかる費用は莫大です。
子どもの検診(かかりつけ医)には保険が適応され、予防接種なども検診時に受けることができます。
子どもは熱をだしたり体調を崩すことも多くありますが、検診以外の診療は有料で診察内容によって価格は変わります。

2)アメリカの救急車は有料!さらに走行距離や処置により値段が異なる

アメリカでは救急車の利用は有料で、行った処置や使った機材、さらには救急車が走った距離によっても請求額が異なります。
筆者も、自分の子どもが学校の階段から足を踏み外して転落し、学校に駐在している看護師さんが救急車を呼んで救命室へ搬送されたことがあります。
頭を打っていたため、バックボード(脊椎損傷の患者さんを固定するストレッチャーのようなボード)に頭部、体全体を固定され運ばれました。
1カ月後に届いた請求書の内訳は、

  • 〇通常の救急車の出動料金
  • 〇走行距離による加算(約1マイル:1.6km)
  • 〇特別なストレッチャー(バックボード)の使用加算

となっており、救急車だけでなんと約1000ドル(約10万6000円)!
さらに救命室の料金は別料金で、自己負担の総額は約320ドル(約3万4000円)でした。
救急車の走行距離については、比較的病院から学校までは近かったので上記の加算でしたが、遠くなるとさらに高額になるでしょう。
こうした事情もあり、アメリカではよほどのことがない限り救急車を呼ばないことが多く、たとえ要請しても無保険者や支払い能力がないと判断された場合には、救急車への搭乗も断られます。

アメリカの市販薬は種類が豊富で、日本の処方薬も薬局で買える?

セルフメディケーションとは、自己判断で健康の維持増進、疾病予防に取り組むことをいいます
アメリカでは市販薬の種類が豊富で、日本では医師の処方が必要な薬品も、一般の薬局の陳列棚に並んでいたりします。
また、サプリメントを服用することもごく一般的となっており、病院での問診票にサプリメントについて書く欄があるほどです。

1)アメリカの処方薬はスーパーマーケットで買える!インフルエンザの予防接種もスーパーで!

アメリカの処方薬はすぐにもらえるわけではなく、まず指定する薬局にオンラインデータで情報が送られるようになっています。
受け取る薬局を指定し、そこで保険証を見せ医師名や自分の名前を伝えれば処方薬を買うことができます。
定期的に飲む薬に関しては、かなり長い間の処方が可能で、ぜん息の吸入器なら一年分、なくなれば薬局で購入できます。
その「薬局」もドラッグストアやスーパーマーケット、みなさんご存じの大型スーパー、コストコでも購入することができます。
インフルエンザの予防接種も、保険証があれば予約の必要はなく、スーパーマーケットやコストコで打ってもらえるのです。
場所によっては、処方薬の受け取りや予防接種がドライブスルーで可能なところもあります。

2)日本では処方薬!アメリカのお薬事情

アメリカでは日本では処方薬のものも市販薬として薬局などで安価に購入することが可能です。
たとえば、睡眠を助けるメラトニンというサプリメントも購入できるのです。
ほかにも、のどの風邪にはソースロゥト(sore throat/のどの痛みの意味)と呼ばれるスプレーが100mlボトルで2~3ドルで売られていますが、主成分はキシロカインという麻酔薬の一種です。
日本の薬剤とくらべて成分容量が違っていたり、ほかの成分が入っていたり、即効性のあるものやゆっくりと効くものなどさまざまです。
アメリカでは、市販薬に関して多くの選択肢があるということになります。
海外で薬を飲む場合はしっかりと説明書を読み、日本で飲んでいた薬剤名や成分などをチェックしてから服用しましょう。

今後の日本でもセルフメディケーションが大切!

高齢化社会を迎えている日本において、医療費の増加は大きな問題となっています。
今後も医療費が増え続けると、国の財政を圧迫していくことも考えられ、医療費を抑えることは急務だといえるでしょう。
医療費の増大を防ぐためには、国民一人ひとりの心がけが最も重要になります。
セルフメディケーションは、その心がけのひとつといえます。

1)インターネット上での正しい情報を見極め、緊急性を考える

タブレットやスマートフォンなどを含めたインターネットの普及により、病名や症状などを誰でも簡単に調べられるようになりました。
しかしここで重要なのは、そのインターネットで調べた情報が正確なものかどうかということです。
誤った情報に惑わされないように、医師や看護師、助産師などの専門家による監修が入った記事や、政府機関、一部の病院や企業など信頼性のあるサイトを選ぶことが大切です。
複数のサイトを見て、情報に大幅な違いがないかどうか見比べることも有効でしょう。
また、今すぐ救急受診をするべきなのか、深夜なら明日まで待ってからの受診でも構わないのかなど、緊急度についても見極める必要があります。

2)医薬品代が年間1万2000円を超えたら確定申告で申請可能

日本でも、セルフメディケーションを推奨する動きは積極的に進められており、指定の市販薬などに年間1万2000円以上かかった場合には、確定申告による控除が適用される制度もあります。
これは、健康の維持や増進、病気の予防を目的として個人が一定の取り組みをしている場合、要指導医薬品・一般医薬品、医療用から転用された医薬品の購入代金の一部を、所得控除の対象にできるというものです(厚生労働省【セルフメディケーション税制について】より)。
一定の取り組みとは健康診査・予防接種などを指し、こうした健康管理を行っていることが控除を申請する条件となります。
対象となるのは、鎮痛薬やアレルギー薬、ニコチン製剤などさまざまな医薬品が含まれており、ドラッグストアでは「セルフメディケーション税制対象商品」などと記載されています。

まとめ

日本において医療費をいかに抑えるかということは、大変重要な課題の一つです。
今回はその対策となり得るセルフメディケーションを、アメリカの医療と比較しながらお伝えしました。
市販薬を上手に利用して、ぜひあなたもセルフメディケーションを実践してみてください。
ただし、自己判断による服薬にはくれぐれも注意し、気になる症状がある場合は医療機関を受診しましょう。

参考:
セルフメディケーション税制について 厚生労働省(2018年3月13日引用)

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