在宅介護やリハビリなど健康をとり戻す生活に役立つ情報を。

  • Facebook

健康応援 OGスマイル

在宅介護

介護うつ~どんな症状?人とのつながりが予防のポイント

誰かに介護が必要となったとき、それを担うのはあなたかもしれません。
しかし介護は素人のあなた
慣れない介護で、心を病み「うつ」になる人もいます。
介護うつの症状やうつを生む背景を知ることで介護者をどう支えていくか、考えていきます。

介護を担うことになったけれど

配偶者の家族に介護が必要となり、あなたがその介護を担うことになる。
このことは、誰の身にも起こりうることです。
介護など全く関係のない生活から、24時間365日介護を行う生活になる。
これはかなり大きな変化をもたらします。
それは介護を経験したことのある人にしか想像できないものでしょう。
食事や排泄など直接の介護のほかにも、介護サービスの利用手続きや持ち物の用意、介護保険や年金の手続きといった、こまごまとした作業を行うことも介護者に求められます。
介護が必要な人は生身の人間ですから、当然介護者の思うようには動いてくれないことも多々あります。
認知症の症状への対応なども、プロの介護スタッフとして勉強してきたわけではありません。

  • 「こんなときどう対応したらいいのだろうか」
  • 「自分の対応で良かったのだろうか」

介護者は日々悩みながら介護に当たっているのです。

介護うつ 孤軍奮闘の介護

配偶者に介護が必要となった二人暮らしのご夫婦の場合は、介護者である妻や夫が一人で介護に当たっているケースも少なくありません
起きている間はもちろん、夜間であってもトイレの介助などで熟睡できないという声を介護の現場でよく耳にします。
介護者である妻や夫も高齢である場合が多いので、自身の健康への不安を抱えながらの毎日にならざるを得ません。
介護者に配偶者や同居する家族がいる場合でも、主に介護を担っているのは一人だけという場合も多くみられます。
介護が必要な人が夫または妻の親であった場合、配偶者への遠慮から手伝いを頼みにくいという声を聞きます。

  • 「自分の親だから自分が面倒見なくては」
  • 「親との同居を受け入れてくれただけでも配偶者には感謝している」

介護の疲れ、同居する家族への気遣い、自身の将来への不安といったさまざまなものがストレスとなって介護者にじわじわとダメージを与えてしまいます。
そうした介護が原因となったダメージは介護者の心を「介護うつ」へと向かわせてしまう危険があります

介護うつ 心や身体に現れる介護疲れ

日々、介護に奮闘されているあなたですが、こんなことを感じたことはありませんか?

  • 「やらなきゃと分かっているが、やる気が出ない」
  • 「最近、眠れない」
  • 「早朝、目が覚めることが増え、そのまま眠れなくなった」
  • 「食欲がない」
  • 「趣味に関心が無くなる」
  • 「うまく考えがまとまらないことがある」

体にもこんな変化がでてきてはいませんか?

  • 「なんだか体がだるい」
  • 「背中が張って痛い」
  • 「胃が痛い」
  • 「頭に重しが乗せられているように感じる」

これらの不調を改善しようと病院で検査してもらっても特に体に異常はないと言われませんでしたか?
それでも不調は一向になくならないので困っていませんか?
それはうつの症状かもしれません。
介護者の心が「もう頑張れない」と痛みやだるさで危険信号を発しているのです。
これ以上頑張るための心のエネルギーが空になりかけているのです。
だるくて動けなくなるのは、もうこれ以上頑張ると命が危険だから体や心がブレーキをかけているのかも知れません。
在宅での介護が原因でうつを発症する「介護うつ」となることが多くなっています。
介護者にこうした様子が見られたら、早めに精神科など医療機関を受診する必要があります。

介護でうつにならないために

介護者は介護のプロではありません。
高齢者や病気の人への接し方や、介護サービスの手続きなど分からないことだらけです。
こうした介護への不安を解消することが介護うつを予防するためには必要です。
そのために身近に「こんなときどうしたらいいのか」と相談できる場所を持つことは大事です。
一番身近な存在としては、ケアマネジャーや、ホームヘルパーや訪問看護師、デイサービスなどの介護、医療スタッフがいます。
週に何度も訪れる彼らは、介護が必要な人の状態も分かっています

  • 「最近、夜寝てくれない」
  • 「便秘気味なのが気になる」
  • 「怒りっぽくなり、すぐ怒鳴られる」

介護者の心の内にある思いを言葉にすることはとても大切です。
「こんな些細なことを」と思わず、どんどん気持ちを外に出すことでうつの予防になります。
その思いを聞いた介護スタッフと解決策を探ることもできます

介護うつ 同じ立場の人とともに

介護のつらさは経験者でなければ伝わりにくいものです。
しかし在宅介護をしている介護者の集まりならば、共感をもって聴いてもらえます
介護者自身がNPO団体や家族会を作って支え合う活動をしていたり、行政の福祉担当が中心となって介護者同士の茶話会を開くなど、介護者が孤立しないための取り組みを行っています。
こうした集まりはお住まいの地域の福祉の窓口や、地域包括支援センターなどに問い合わせると教えてくれます。
地域包括支援センターは介護だけではなく、福祉や医療の専門のスタッフがいるのでより具体的な相談に乗ってもらえます。
介護は家族の問題なので、「なかなか他人には話しにくい」と思っている人もこうした場所でなら話しやすいのではないでしょうか。

介護者のうつを防ぐために必要なこと

介護者が孤立しないために、本音を安心して話せる場や人が必要です。
介護の大変さを知る人が聞き手となり、秘密が守られ、非難されないことがポイントです。
ヘルパーなど訪問系サービスの利用者は不安が軽くなっているというデータもあります。
日常的に介護者を気に掛ける人の存在が「介護うつ予防」のポイントといえるでしょう。

関連記事:
ケアマネジャーにはなんでも伝えて欲しい!介護の愚痴から利用者の生い立ちまで
在宅介護の悩み・不安・心配ごと、介護の問題は誰に相談すればいいのか
在宅介護の限界-老人ホームの入所を検討するタイミングはいつ?

参考:
みんなのメンタルヘルス うつ病(厚生労働省)(2018年6月10日引用)
うつ病への気づきを促すために(厚生労働省)(2018年6月10日引用)
地域包括ケアシステム(厚生労働省)(2018年6月21日引用)
公益社団法人 認知症の人と家族の会(2018年6月21日引用)

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)