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高齢者には電動歯ブラシがおすすめ!介護もラクになる便利なアイテム

高齢者では唾液の量が減るので、菌の繁殖を抑えるためにも歯磨きなどの口腔ケアはとても大切になります。
歯は抜けない限りずっと使い続けるものなので、大事に使っていきましょう。
今回は高齢者や介助者が有効活用したい「電動歯ブラシ」の魅力に迫ります。

寿命との関連も!歯や口のケアが重要な理由とは?

年齢を重ねるにつれて、関節が痛くなったり、内科的な病気にかかったり、健康が損なわれる方は増えてきます。
ただ、「歯の健康」や「口の中のケア」というと優先度が低く感じられる方も多いでしょう。
近年、歯の残存数や口腔内の環境が体の健康に影響を与えることが注目を集めているので、高い意識を持っておく必要があります。

●歯の本数は寿命にも関係がある!

日本歯科医師会は、1989年から「8020運動」というものを提唱してきました。
これは「80歳で20本以上の歯を残せるようにしよう」という運動です。
親知らずを除いて歯は28本ありますが、このうち20本以上が残っていれば、たいていのものを噛むことができます。
ところが、歯の磨き残しで歯周病になると歯が抜け落ちる原因となってしまいます。
日本歯科医師会が出した「健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス2015」では、歯の喪失によって死亡率が高まるという研究報告も紹介されています。
歯がたくさん残っているほど寿命が長くなる傾向にあることがわかってきているので、地道に歯磨きを頑張りましょう。

●口をきれいに保って誤嚥性肺炎を予防する

誤嚥性肺炎とは、口の中の細菌が肺に感染することで起きる肺炎のことです。
飲み込んだり、詰まったものをゴホンと吐き出したりする力が衰える高齢者に多い肺炎です。
高齢者では口の中が乾燥するので、どうしても細菌が繁殖してしまいやすいことも影響しています。
ただ、普段から口の中をきれいに保っている方では細菌の数が減るため、高齢者が誤嚥性肺炎になる可能性は低くなります。
したがって、「高齢者に多い肺炎を予防する」という意味でも口のケアは丁寧に行っていく必要があります。
誤嚥性肺炎の予防については、こちらの記事(誤嚥性肺炎を予防するには?~嚥下訓練と口腔ケアの予防効果~)でも解説しています。

高齢者の歯磨きには「電動歯ブラシ」がおすすめ

きちんと歯磨きをして、口の中をきれいにしておくことは、体の健康のためにも大切です。
しかし、年を取ってくると歯磨きをするにも手が疲れてしまったり、手が思うように動かなかったりと、やりにくさを感じるようになります。
そんなときは、「電動歯ブラシ」を使ってみることもおすすめです。

●電動歯ブラシのメリット

高齢者の中にはなじみがない方もいるかもしれませんが、電動歯ブラシにはさまざまなメリットがあります。

  • ○手を細かく動かす必要がない
  • ○手が疲れにくい
  • ○歯垢を除去しやすくなる
  • ○短時間で歯磨きが終わる
  • ○歯肉のマッサージもできる

このように、電動歯ブラシは「効率性」という面では優れた道具であり、高齢者の方にもおすすめできます。
ある外資系メーカーの製品では、手磨きとくらべて歯垢除去能力が10倍になるという調査結果も示されています。
ただ、電動歯ブラシでは細かなところまで磨けないので、手磨きや糸ようじなどと組み合わせて使うことが理想です。
そもそも手が疲れてしまって大ざっぱな歯磨きになっている高齢者では、電動歯ブラシに切り替えるだけでも口腔ケアの質はグンと上がるでしょう。
電動歯ブラシを使うことで、「歯磨きへのモチベーションが上がり、丁寧に磨けるようになった」という高齢者の方もいます。

●電動歯ブラシの選び方は?

電動歯ブラシにもいくつかの種類があるので、自分に合った製品を選びましょう。

1.振動ブラシ ブラシの振動で汚れを除去するタイプです。価格の幅は大きいですが、手頃なお値段で購入できます。手を動かすのが面倒な方におすすめです。
2.音波ブラシ 音波で高速の水流を生み出し、汚れを除去するタイプです。振動の音が大きめで、価格はやや高くなります。歯茎の隙間など細かな部分の汚れが気になる方におすすめです。
3.超音波ブラシ 超音波を発する仕組みによって、歯垢を除去しやすくなるタイプです。振動が細かいので、自分でも手を動かす必要があります。手磨きのような動きになってもよい方にはおすすめです。

価格的には安価なものから、数万円するものまでありますが、長く使うことを考えると納得できる機能のついた製品を選ぶことをおすすめします。
ブラシを交換して使っていくことになるので、本体だけではなく替えのブラシの価格を調べておくと安心です。
また、電動歯ブラシはユニークなものが増えており、スマートフォンでリアルタイムに磨き残しを確認できる機能がついた製品もあります。
どんな機能の電動歯ブラシが自分に合っているのか、比較検討するようにしましょう。

介護する人もラクになる!電動歯ブラシを有効活用

電動歯ブラシは、高齢者が自分で使う場合はもちろんのこと、家族の歯磨き介助に用いるときにも活躍してくれます。
歯磨きは手の小さな動きで行う地味な作業のように思えますが、手を反復して動かすので、意外と疲れを感じるものです。
電動歯ブラシを使うと介助する人の負担も軽くなりますし、介助される側にとっても口を開けている時間が短くなるという恩恵があります
実際に介護施設などでも電動歯ブラシを導入する例は増えており、次のような効果が期待できます。

  • ○介助磨きの負担感の軽減
  • ○所要時間の減少
  • ○歯垢や虫歯菌の減少

電動歯ブラシを活用することで、介助の質と効率が上がるケースは多いです。
一般のご家庭でも、介護負担を減らす目的で電動歯ブラシを活用してみると、楽になったと感じられるかもしれません。

電動歯ブラシで歯磨きの効率アップ

日本は海外の先進国と比較して「予防歯科」の意識が低いといわれています。
虫歯や歯周病になったり、歯が抜けたりしてからなにかを始めるのではなく、毎日の口腔ケアを積み重ねることがとても大切です。
高齢者の歯磨き・介助ではどうしても手を動かすのが負担になってしまうので、電動歯ブラシを有効活用してみてはいかがでしょうか?

参考:
8020推進財団 8020推進財団ご案内.(2018年9月26日引用)
日本歯科医師会 健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス2015.(2018年9月26日引用)
PHILIPS 音波水流の仕組み.(2018年9月26日引用)

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