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    公開日: 2018年12月26日

高齢者にとっての「生きがい」とは?調査からわかることや家族ができるサポートを解説

高齢者が心身の健康を維持する上で、「生きがい」の存在は非常に重要です。
両親や祖父母にいつまでも生き生きとして過ごしてもらいたいと考えるご家族は多いものです。
今回は、高齢者にとっての生きがいとはどんなものなのか、調査からわかることや家族ができるサポートについて解説します。

高齢者にとっての生きがいとはどんなものなのか

高齢になった家族が「生きがい」を持つべき理由

家族が高齢になると、なにか「生きがい」を見つけて元気に過ごしてほしいと感じるものです。
まずは高齢者にとっての生きがいとはどのようなものなのか、生きがいを持つべき理由は何なのかお伝えします。

●高齢者にとっての生きがいとは?

高齢者にとっての生きがいとは?

生きがいとは何なのか、その意味の説明の仕方はさまざまです。
人生に意味・価値を感じることができる、生きる上での「張り合い」と解釈されることが多いです。
若いうちであれば、仕事や子育て、趣味などが自然と生きがいになることも多いですが、高齢者ではそうしたものを喪失することがあります。
内閣府の「高齢者の日常生活に関する意識調査(2014年)」では、生きがいを「十分感じている」「多少感じている」という高齢者(60歳以上)の割合は65.5%でした。
一方、生きがいを「あまり感じていない」「まったく感じていない」という回答は26.9%を占め、生きがいを感じられない高齢者が一定数存在する事実も浮かび上がりました。
また、時事通信社の世論調査では、生きがいを持っている人の割合が30代や40代では82%ほどであるのに対し、60歳以上では72%となっています。
調査によって数値には多少の変動がありますが、高齢になると生きがいを喪失する人が出てくると捉えることができます
近年は「アクティブシニア」という活動的な高齢者も増えていますが、なかには生きる意味や価値が感じられず、無為に過ごしてしまう方もいます

●生きがいは寿命にも関係している!

健康や寿命と関係がある生活習慣といえば、喫煙や睡眠、食生活などのあり方を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
実は、健康のために「生きがい」が重要であることは、研究からも明らかになっています。コーエン・ランディら(参考文献<1>)の調査では、高い目的意識を持っている人ほど、心血管疾患や死亡のリスクが低く、寿命や健康寿命が長いことが示されたのです。
つまり、人生を前向きな気持ちで生きている人ほど、健康上のリスクを減らせるということになります。
生きがいと健康の関係を調べた研究があることを知ると、ますます家族に「生きがいを持ってもらいたい」という気持ちが強まるのではないでしょうか。

高齢者の生きがいは十人十色 どんなことが張り合いになる?

「なにが生きがいになるのか」ということについては、その方の年齢というよりも、価値観や興味関心によるところが大きいです。
ただ、高齢になった家族に「こんなことに挑戦してみたら?」となにか提案したいとお考えの方も少なくないでしょう。
一般的に高齢者がどのような生きがいを持って暮らしているのかを知り、家族の生きがい探しの参考にしてみてください。

●高齢者が大切に思うものは趣味や家族!

高齢者が大切に思うものは趣味や家族!

50〜79歳の1,000名から回答を得たアンケート(ソニー生命調べ)によると、回答者の生きがいとなるものは、「(旅行などの)趣味」が61.1%、「パートナー」が43.9%、「子供・孫」が43.3%という結果が得られています。
そして、自由回答では、「フラメンコを踊ってみたい」「世界中のパワースポットを回る」「夫婦で仲良く一緒に居たい」「社会に貢献したい」といったように、さまざまな意見が寄せられています。
外に出て好きな活動をすることで生き生きと過ごせる方は多いですが、活動量が増えると健康の増進にも寄与します。
ただ、必ずしも外に出て活動することが全てではなく、パートナーや子供、孫との関係を築いていくことが生きがいという方もいます。

●ペットや美容を大切にする高齢者も

近年はペットを飼う人が増え、犬と散歩する高齢者を見かけることも多くなりました。
筆者の住むマンションにも犬とのお出かけを楽しんでいるご高齢の方は多く、ペットの存在が生きがいの一つになっているように思えます。
実際に、ソニー生命の調査では、シニアの6人に1人がペットを大切な存在だと感じているというデータも出ているほどです。
知人の高齢者でも、「猫がいるから寂しくない」「愛犬がパートナー」といった認識を持つ方は多く、ペットがかけがえのない存在となっていることがうかがえます。
また、女性の場合は約3割の方が美容を大切にしているという結果もあり、身だしなみを意識することで、気持ちが引き締まる方も多いようです。
実際に、介護施設などで行う「化粧療法」という療法もあるほどで、外見を整えることで生き生きとした様子が引き出されるケースも少なくありません。
なにが生きがいになるのかは十人十色ですが、いずれの場合でも、その人が「前向きな気持ちになって、生きることに価値を見出せる」という点は共通しています。

高齢者に生きがいを持ってもらうためにできること

高齢になった両親、祖父母などに「なにか生きがいを持ってもらいたい」とお考えのとき、家族にもできるサポートがあります。
高齢者が生きがいを喪失することなく、生き生きとした気持ちで暮らせるよう、家族の立場でできるサポートをしてみましょう。

●趣味や活動に必要な「準備」を手伝う

筆者の祖母(90代)は、昔から裁縫が得意で、着物の布を再利用して小物を作り、子供や孫にプレゼントすることが生きがいの一つとなっています。
若い方ではインターネットや書店で情報収集ができますし、手芸店で材料を揃えることも可能ですが、高齢者の場合はそう簡単にいかないものです。
生きがいにつながる活動の「準備」として必要なことを手伝ってあげると、趣味を実行に移しやすくなります。
地域の健康教室に興味があればスケジュールを調べて伝えたり、読書がしたければ書店に連れて行ったり、できる範囲で活動の準備をサポートしていきましょう。
情報収集や伝達、材料の調達と配送などは遠方にお住まいでもできるため、できる範囲のサポートをすると生きがいづくりの支援になります。

●子供や孫と交流する機会を増やす

「子供や孫に会えることが生きがい」という場合は、恥ずかしさもあり、はっきりとは表現されない方もいます。
ただ、子供や孫の訪問を楽しみに待っていてくれるのならば、顔を出す頻度を増やすことも立派な親孝行、おじいちゃん・おばあちゃん孝行です。
ただ、仕事や子育てに追われていると、直接足を運べるチャンスが少ないという方もいるものです。
そんなときは、季節のギフトや手紙を送ったり、電話をかけたりして、交流の機会を増やしてみてはいかがでしょうか?
最近ではスマートフォンやタブレット端末を使ったテレビ電話などもあるので、子供や孫との交流を目的に、電子機器の操作を覚えてみるというアイデアもあります。

生きがいとなる趣味や活動を見つけて老後を楽しむ

生きがいとなる趣味や活動を見つけて老後を楽しむ

自発的に生きがいを見つけて楽しめる方もいますが、定年退職や子供の独立を機に、人生の張り合いを喪失してしまう方もいます。
場合によっては、家に閉じこもりになったり、老人性うつになったりする高齢者がいることも事実です。
大切な家族にいつまでも元気でいてもらうために、その方にとって生きがいとなるような趣味や活動を見つけ、家族としてできる支援をしていきましょう。

参考:
内閣府 高齢者の日常生活に関する意識調査(平成26年).(2018年12月23日引用)
一般社団法人 中央調査社 「生きがい」に関する世論調査.(2018年12月23日引用)
参考文献<1>
‘Purpose in Life’ Linked to Lower Mortality and Cardiovascular Risk.(2018年12月23日引用)
ソニー生命保険株式会社 シニアの生活意識調査(平成25年度).(2018年12月23日引用)

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    公開日: 2018年12月26日

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