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老後の一人暮らしが不安・心配… 楽しみを持って幸せに生活するためのヒントを解説

核家族が増えている今、老後に一人暮らしが必要になる方も少なくありません。
一人暮らしになって、自分や両親が「認知症になるのではないか?」「孤独死してしまうのではないか?」という不安をお持ちの方も少なくありません。
実際に健康上の問題や孤独死につながるケースもあるため、本人や家族が何らかのアクションを起こしていく必要があります。
今回は、老後に関する不安や心配をはじめ、一人暮らしで寂しい老後を過ごさないための知恵をお伝えしていくので、今からできる対策を始めてみてください。

一人暮らしで寂しい老後を過ごさないための知恵

高齢者の一人暮らしは寂しい?不安や心配の種は?

高齢者の一人暮らしは寂しい?不安や心配の種は?

若いときの一人暮らしは「自由で気まま」と考える方もいますが、やはり年老いてからの独居にはなにかと不安が伴うものです。
「老後の一人暮らしはなんとなく不安」と感じている方も多いですが、具体的にどのようなことが心配に直結するのでしょうか?

●社会的・精神的に孤立する

昔とくらべて、近所付き合いが希薄になっているといわれている現代においては、独居に伴う「孤立」が大きな問題となっています。
近所の人と挨拶や会話をしたり、困ったときに助け合ったりする関係性が失われてきているため、どうしても社会から孤立してしまうのです。
日々の生活において、誰とも話さず、誰とも会わない…
そのようにして、社会的・精神的なつながりが減ると、孤独感が強まります。
お盆やお正月などだけ子供や孫と会える独居高齢者もいますが、一年の中でもわずかな時間にすぎないため、それだけでは寂しいと感じる方もいます。

●孤独死の可能性が高まる

高齢者の一人暮らしでは、どうしても孤独死につながる可能性も高くなります。
体調に異変があったときに、同居している家族がいれば気づいてもらうことができますが、独居であれば周囲の目が行き届かない状態になってしまいます。
最期のあり方だけがその方の人生の全てではないのですが、やはり死後に時間が経ってから発見されるのは、悲しいものがあります。

●認知症発症・進行のリスク

高齢者になると、年齢とともに多かれ少なかれ認知機能が低下していくものです。
そして、一人暮らしによって刺激が減ると、さらに認知機能が衰える恐れもあります。
「加齢による変化」ということもあるため、少し物忘れが増えたからといって、すぐに認知症と決まるわけではありません。
しかし、同居している家族がいれば、「同じものを買ってくるようになった」「火を消し忘れることが増えた」など、サインに気づいてもらいやすいです。
なにかはっきりとしたトラブルが生じるまで、認知症の発症や進行に気づかれない可能性もあります。

●詐欺や悪質商法の被害に遭うことも

昨今、高齢者をターゲットとした詐欺や悪質商法が蔓延していますが、「自分に限って騙されることはない」と考えている方も多いです。
ただ、「年金を差し押さえる」「裁判所から通達がいく」などといった文句に驚いて、言いくるめられてしまう高齢者もいます。
同居の家族がいなければ、全て自分で判断し、対処していかなければなりません。
「今はまだ大丈夫」と思っていても、年齢とともに判断力が低下していくと、思わぬ被害に遭ってしまう可能性があります

一人暮らしでも生き生きと老後を過ごすヒント

一人暮らしにはさまざまな不安や心配が伴うことは事実ですが、独居だからといって必ずしも寂しい老後になるとは限りません
一人暮らしでも、生き生きと楽しみを持ちながら生活している方はたくさんいます。
寂しい老後を過ごさないために、生活の中でできる活動や対策のヒントについて解説していきます。

●仕事やボランティアに取り組む

仕事やボランティアに取り組む

体力に応じてパートをしている高齢者もいますが、社会参加の機会につながります。
自分のペースで参加できるボランティア活動もあるので、こうした場で他者と交流する機会を持つと、寂しい老後生活を回避する一助となります。
仕事やボランティアを通して、自分の役割を発揮できると、毎日の生活にハリが出てくるものです
全国のシルバー人材センターでも、高齢者が働くことを支援しているので、ご興味のある方は「全国シルバー人材センター事業協会」のホームページも参考にしてください。

公益社団法人 全国シルバー人材センター事業協会

●地域のイベントに参加する

地域のイベントに参加する

社会福祉協議会や区民センター、大学などでは、高齢者の方が参加できるイベントを定期的に開催していることが多いです。
交流を目的としたサロン、体操・健康教室、脳トレなど、さまざまな催しがあるため、興味のあるイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。
こうした場に足を運んでいるうちに、気の合う友人や知人が見つかる可能性もあります。
一人暮らしの高齢者に「あそこでこんな催しをやっているよ」と情報を教えてあげると、外出のきっかけにつながります。

●各種見守りサービスを活用する

各種見守りサービスを活用する

一人暮らしに不安・心配があるときは、高齢者の見守りサービスが役立ちます。
たとえば、食事を配達してもらう際に安否や健康状態も確認してくれたり、センサーが長い間反応しなければ家族や管理会社に連絡がいったりするなど、見守り方にはいろいろな方法があります。
実際に訪問する見守りから、センサーやカメラを使った見守りまで、実にさまざまなサービスが登場しているのです。
日本郵便も「みまもり訪問サービス」を行っており、郵便局の社員が毎月1回、30分を目安に高齢者とお話をして、その際の様子をメールや郵送で家族に伝えます。
自分や両親の老後のために情報を集め、ニーズに合った見守りサービスを検討することも方法です。

日本郵便 郵便局のみまもりサービス

●不安があれば「地域包括支援センター」に相談

不安があれば「地域包括支援センター」に相談

地域包括支援センターは、高齢者のための「総合相談窓口」となります。
高齢者が地域で生活するために、介護や医療、保健福祉に関する相談をすることができます。
相談は無料で、専門知識を持つ職員が対応にあたってくれるため、一人暮らしをしていて不安なことが出てきたときは利用してみると良いでしょう。

生活拠点を移して不安を解消 独居高齢者の入居先は?

介護が必要になった場合は、介護老人保健施設(老健)や特別養護老人ホーム(特養)といった施設に入所される方もいます。
自立度によっては、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や有料老人ホームに生活拠点を移すという方法もあります。
生活拠点が変わると独居の寂しさや不安が払拭される場合もあるため、入居できる施設についても知っておきましょう。

●サービス付き高齢者向け住宅

主に介護を要さない高齢者を対象としており、生活相談、安否確認などのサービスが提供される住宅で、一般的に「サ高住」と呼ばれます。
一人暮らしが不安になった方がサ高住に入るという決断をすることも多いです。
各部屋にキッチンや浴室がついているケースも多く、一般的なマンション住まいに、生活上の支援がプラスされたものと考えるとわかりやすいです。
サ高住にもよりますが、食事の提供や買い物代行をお願いできることもあり、独居とくらべると生活上の不安は軽減されます。

●有料老人ホーム

有料老人ホームは、サ高住とは異なり、主に介護を要する高齢者が入居の対象となります。
その施設によって介護度などの入居条件には違いがありますが、食事や入浴、排泄の支援、レクリエーションなどが行われます。
サ高住よりも自由度は低く、ある程度1日のスケジュールが決められていますが、独居の場合とくらべると他者との交流は期待できます。
数は少ないですが、元気な高齢者だけを対象とした「健康型有料老人ホーム」も存在し、こちらはスポーツジムや温泉など設備が充実したものが多いです。

その人にあった老後のスタイルを見つけよう

寂しい老後を過ごさないためには、日頃から地域に出て人と交流する機会を持つことがとても大切です。
いざというときに備えて自分や家族に合った見守りサービスを探すという方法もあります。
また、自宅で暮らしたいという人もいれば、集団生活のほうが楽しくて安心という人もいるので、生活拠点をどこに置くことがベストか検討してみましょう。

  • 執筆者

    高木雪絵

  • 作業療法士の資格取得後、介護老人保健施設で脳卒中や認知症の方のリハビリに従事。その後、病院にて外来リハビリを経験し、特に発達障害の子どもの療育に携わる。
    勉強会や学会等に足を運び、新しい知見を吸収しながら臨床業務に当たっていた。現在はフリーライターに転身し、医療や介護に関わる記事の執筆や取材等を中心に活動しています。
    保有資格:作業療法士、作業療法学修士

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