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  • yukie

    公開日: 2019年04月28日
  • 在宅介護

高次脳機能障害とは?家族が診断されたときに知っておきたい種類や症状

高次脳機能障害では、障害される部位によって出現する症状に違いがあります。
今回は高次脳機能障害の種類や症状について解説していきます。
ご家族が診断を受けた際など、病気について知りたいときのご参考にしてください。

高次脳機能障害の可能性も考えましょう

高次脳機能障害とは?

脳卒中などで脳が損傷を受けると、手や足が自由に動かなくなるというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
脳卒中後には手足にまひが残ることがありますが、脳にはさまざまな機能が備わっているため、違う障害が生じる場合もあります。
高次脳機能障害とは、脳機能の中でも「認知機能」に生じる障害のことです。
認知機能には、記憶したり、言葉を理解して話したり、何かに注意を向けたり、情緒をコントロールしたり、いろいろなものが含まれます。
脳のどこが障害されるかによって、このうちどの機能に障害が現れるかが左右されます。

脳卒中や事故などで脳が損傷を受け「認知機能」に生じる障害

高次脳機能障害の種類と症状

高次脳機能障害とは、さまざまな認知的な機能の障害を総称した言葉です。
実際には、障害が細かく分類されているため、種類と症状を確認していきましょう。

1.注意障害

何かに注意を向けられない、注意力が持続せずにぼんやりしてしまう、不注意によるミスが多いなど、注意に関わる障害です。
2つ以上の作業を同時に行うことでうまく注意を配分できずに混乱する方もいます。

2.記憶障害

新しいことが覚えられなかったり、過去の出来事や知識を思い出せなかったりといった、記憶に関する障害のことです。
物の置き場所がわからなくなる、同じことを何度も聞くなどの症状が見受けられることがあります。

3.失語

失語症では、言葉を理解する、発することや、物の名前を呼称すること、聞いた言葉を繰り返すことなどが障害されます。
たとえば、言葉を一切発せなくなる方もいれば、「うん」など簡単な返事だけができる方もいますが、人によって状態はさまざまです。
文章で話すことができても流暢ではないという方もいますし、言いたい言葉が出てこない「喚語困難(かんごこんなん)」という症状が現れることもしばしばあります。

4.失行

失行とは、失語症とは異なり「行為」が障害されるものです。
たとえば、髪をくしでとかすという行為は、通常は特に意識しなくても実行できます。
しかし、失行の方ではそうした動きをするように言われても、スムーズに動作ができなくなります。
手足の機能は正常であっても、脳で運動を構成する段階で障害が生じると失行になるといえます。

5. 失認

失認とは、物や絵、図形などを見たときに、ひとつのまとまりとしてとらえられずに呼称できなくなる症状です。
実際に物を触るなどすると呼称できても、目で見ただけではうまくとらえられなくなる高次脳機能障害です。
たとえば、メガネを見たときに「カメラ」と言ってしまっても、実際に物を触ってみるとすぐにメガネだとわかる、といった具合です。
また、「相貌失認(そうぼうしつにん)」では、よく知っている人の顔をみても名前が言えず、誰だかわからない状態になりますが、声を聞けば認識できます。

6.遂行機能障害

遂行機能とは、何かを達成するために、段取りよく効果的に成し遂げるときに必要な機能です。
何かをうまく達成するには思考力や判断力などが必要になりますが、そういった機能が障害され、計画性や効率性が低下するイメージです。
脳の中でも前頭葉というところが障害されると、このような症状が現れることがあります。

7.半側空間無視

脳の右側を損傷したときに現れやすい症状であり、自分の左側の刺激に気がつきにくくなります
たとえば、常に顔が右を向いていたり、左側の壁に気づかずに接触してしまったりといった症状が現れます。
食事のときにお皿の左側だけに食べ物が残ってしまう症状もよく見受けられます。

8.社会的行動障害

高次脳機能障害には、ささいなことで怒りが爆発したり、思いついたことから話したりするようになる症状もあります。
温厚だった方でも、高次脳機能障害によって怒りっぽくなることがあるのです。

高次脳機能障害の種類と症状を確認しましょう

また、手元にあるお金をすべて使ってしまうなど、社会的な行動が障害されることもあります。

外見からはわかりにくい高次脳機能障害を理解する

身体的な障害とは異なり、高次脳機能障害とは周囲の人が見ても気がつきにくいものです。
高次脳機能障害にはいくつもの種類と症状がありますが、どれかひとつだけが出現するというよりも、複数の症状が見受けられるケースが多いです。
ご家族の目にも「物の名前も言えなくなってしまった」「要領が悪くなった」「人格が変わってしまった」など、ネガティブに映ることがあるでしょう。
ただ、脳の障害による症状だと知っておくだけでも、以前とは違う様子のご家族を理解できるようになるものです。
また、認知しやすくなるように環境を工夫したり、リハビリを受けたりすることによって、高次脳機能障害による影響を減らせる可能性もあります。
困ったことがあるときはひとりで抱え込まず、専門家に相談すると良いでしょう。

外見からはわかりにくい高次脳機能障害を理解する

高次脳機能障害のリハビリにも取り組める

ご家族が高次脳機能障害になったときには、不安な気持ちでいっぱいになるかもしれません。
しかし、体の障害と同じようにリハビリを受けることもできますし、徐々に影響が少なくなっていく方もいます。
高次脳機能障害の種類や症状について理解し、ご家族と二人三脚で前に進んでいきましょう。

  • yukie

    公開日: 2019年04月28日

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