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高齢者は日頃の脱水症予防が肝心!簡単にできる経口補水液の作り方

人間の身体の大半は水分でできているということを誰でも一度は耳にしたことがあるでしょう。
なかでも、新生児は体内の約80%が水分と多く、年を取るにつれて減少していき、高齢者になると50%ほどになるといわれています。
そのため、高齢者は水分が少し失われることで脱水症状が現われる恐れがあります。
ここでは、高齢者が脱水症になる要因や予防方法、経口補水液の作り方などをお伝えしていきます。

経口補水液の作り方

高齢者が脱水症になるのはなぜ?

高齢者の体は体液の50%のうち、細胞内液が30%、細胞外液が20%の比率で構成されています。
食物や飲み物から摂取されるものや代謝により作られる水分で成り立っていますが、排泄や汗をかくことによって体内の水分は失われます。
高齢者の1日に必要な水分量の目安は体重1kgあたり40mlといわれており、単純計算で40kgなら1日1,600ml、50kgなら2,000mlもの水分を補給しなくてはなりません。
摂取する水分・ナトリウムの量が排出される水分・ナトリウム量と同じであれば体の機能は維持されますが、バランスが崩れ、排出される量が過剰になれば脱水症状を引き起こします。

●脱水症になる理由は高齢者特有の要因がある

高齢になると筋肉量が減少するため代謝能力が低下し、体液を生産できる量が落ちます。
そのため、高齢者は脱水症リスクが高く、さまざまな要因が重なって脱水症になる可能性があります。
以下に要因を挙げていきます。

●水分を欲しくなくなる

認知症の方では水分補給をするのも忘れてしまうことがある

夜にトイレに何度も行くことになるのを気にして水分摂取を控えたり、口渇中枢の感受性が低下し、のどの渇きを感じにくくなることによって水分摂取量が減少している場合があります。
認知症の方では水分補給をするのも忘れてしまうことがあります。
また、嚥下機能が落ちることによる摂取量減少もあります。

●内蔵機能の低下

年齢を重ねるにしたがって内蔵の機能が低下していきますが、特に腎臓は体内の塩分濃度を調節する働きがあるので腎臓の機能低下の影響は大きいです。
さらに、筋肉や皮下組織は水分を蓄えますが、高齢になると筋肉や皮下組織が衰え、水分を蓄えておける量が減ることにつながります。

●服薬の影響

薬の中には利尿作用があるものもあります。
たとえば、高血圧や浮腫などに出される薬には利尿作用があるため、常時服薬している方は注意が必要です。

●尿量増加や排泄障害

糖尿病でインスリンが欠乏して高血糖になると、浸透圧の関係で尿から糖を排出しようとするため、同時に水分までも失われます。
さらに、尿からナトリウムやカリウムも失われ、脱水症や低カリウム血症を引き起こす場合があります。
また、頻尿で排泄量が増える場合や、下痢や嘔吐で脱水症になることもあります。

脱水症になる前に日頃の予防が大切

●脱水のときの症状

脱水のときの症状

水分量が2%減ることにより、口の渇きを感じ、唇がかさついたり肌が乾燥してきます。
皮膚の弾力が低下し、引っ張っても戻らなくなったり、爪の色が戻りにくくなります。
手足が冷たく感じるときや、意識の鈍化、めまいやふらつきなどにも注意が必要です。
さらに水分量が減少すると頭痛、食欲の低下、体のだるさや体温上昇が現われます。
また、塩分濃度が低下すると、筋肉痛やこむらがえりが起こることもあります。
重症になると意識の混濁や、血圧の低下、頻脈(ひんみゃく)、けいれんなどが見られ、早急な治療が必要となります。
高齢者の場合はすぐに重症化するため、意識が混濁状態で戻らないのなら救急搬送しましょう。

●脱水症にならないために

予防として、1日の水分摂取量を1,500~2,000mlを基準とすることが必要ですが、どのくらい飲んだのかわからなくなることもあるでしょう。
その場合、500mlのペットボトルを2本ずつ傍に置いて飲んだ量を確認できるようにしましょう。
認知症の方には、介護者が起床時、3回の食事、2回のおやつ、入浴時、就寝時などのタイミングで分けて水分摂取を促すとよいです。
摂取する食物も、ジュースやゼリー、寒天、果物など工夫することができます
ただし、コーヒーやビールなどは利尿作用があるため好ましくありません。
嚥下障害がある方には、飲み物などにとろみを付けて、摂取しやすくするとよいです。
そのほか、入浴時や就寝時は多量に汗をかくので入浴前後や就寝前と起床時には必ず水分摂取を促すようにしてください。
汗をよくかく時期や下痢のときには電解質が失われるので、経口補水液で失われたナトリウムやカリウムなども補うようにしましょう。
スポーツドリンクは水分・ナトリウムをともに摂取することが可能ですが、糖分が多いため摂取量には注意が必要となります。

自分で作れる簡単な経口補水液

自分で作れる簡単な経口補水液

市販の経口補水液は、500mlのペットボトル1本で約200円です。
スポーツドリンクは安く手に入りますが、糖分が多いので飲みすぎるとよくありません。
そこで、経口補水液は簡単にできますので、作り置きしておきましょう。

●経口補水液の作り方

  • 材料
  • 水・・・1L
  • 食塩・・3g
  • 砂糖・・20~40g
  • レモン果汁1/2個
  • 作り方
  • 1)水1Lを容器に入れる
  • 2)食塩を水に混ぜる
  • 3)次に砂糖を混ぜる
  • 4)レモンを1/2個絞って混ぜるとできあがり

砂糖を40g入れるとスポーツドリンクと同等となり、味はスポーツドリンクと似ています。
砂糖を入れるのは、体内に早く水分やナトリウムを吸収させるためですが、1日にコップ1杯以上の経口補水液を摂取する場合は砂糖の量を20gに減らしたほうがいいでしょう。

日頃の水分摂取で高齢者の脱水症を予防しよう

高齢者は、成人にくらべて水分量が減るとすぐに脱水症になります。
日頃から1日に1,500~2,000mlをお茶やジュース、ゼリーや寒天などで介護者が注意して摂取できるように促しましょう。
脱水症になったときのことを考えて経口補水液を常備しておくと、脱水症からの早期回復が図れるでしょう。

あわせて読みたい:
【高齢者の熱中症対策】なぜ年をとると暑さを感じにくくなるのか?
常に飲み物が置いてあるのはなぜ?~高齢者に水分摂取が欠かせない理由~

参考:
脱水・熱中症予防レシピ経口補水液.(2019年8月26日引用)
健康長寿ネット 脱水症.(2019年8月26日引用)
身体と水分.(2019年8月26日引用)
体液のしくみとはたらき.(2019年8月26日引用)

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