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  • Akiko

    公開日: 2019年01月25日
  • 先生のお話

アメリカと日本に違いはあるが、かかりつけ医は健康について話せる良き相談者

アメリカと日本の医療の違いの一つに、アメリカでは“かかりつけ医”を持つということがあります。
“かかりつけ医”制度は、アメリカの医療保険制度と大きく関わりがあります。
またアメリカと日本の“かかりつけ医”は、どのような違いがあるのでしょうか。

日本のかかりつけ医はどんなイメージ?医師会が提案するかかりつけ医とは

日本のかかりつけ医はどんなイメージ?医師会が提案するかかりつけ医とは

社会の高齢化などのために日本医師会が提案しているものの一つに“かかりつけ医制度”の推進があります。

●地域におけるかかりつけ医の役割

健康に関することをなんでも相談できる、必要であれば専門家の紹介をしてくれる頼りになるドクターをかかりつけ医としています。(出典:日本医師会)
普段から健康診断、体調の管理や健康に関することを気軽に相談できるかかりつけ医がいると、医療機関への紹介が適切に受けられ、深刻な症状に至る前に手遅れにならずにすみます。

●日本医師会が提案するのは“赤ひげ先生”のような医者を持つということ

昔の日本には、地域の診療所で健康のことについてなんでも相談できる“赤ひげ先生”と呼ばれる医者が存在しました。
現在、超高齢化社会を迎える日本では、大病院への受診希望が高まっています。
しかし、地域のより良い医療・介護・福祉を提供するためには、大病院と地域の診療所などの連携が欠かせません。
日本医師会は、定期的な投薬や訪問診療などは「現代版赤ひげ先生」として、地域の診療所や開業医が担う形を理想と考えています。

アメリカではかかりつけ医にかからないと専門家には受診できないことも

アメリカのかかりつけ医は日本とは異なり、医療保険制度が大きく関係しています。
どのような制度で、どのような点が異なるのでしょうか。

●アメリカの医療保険制度とかかりつけ医の存在

アメリカの医療保険制度とかかりつけ医の存在

アメリカの医療保険制度は日本とは大きく異なり、毎月支払う保険料の額により受けられる医療の質が異なります。
大部分の医療保険はまずかかりつけ医を決定し、風邪などの軽症時、健康診断、生活習慣病などの場合にはかかりつけ医に受診をします。
専門家への受診が必要な場合には、直接専門家にかかるのではなく、かかりつけ医を一旦受診してから紹介をしてもらうシステムとなっています。
たとえば、皮膚科や耳鼻科、眼科などの専門家に受診したい場合には直接予約を取ることができず、かかりつけ医の紹介状が必要となります
それぞれに待ち時間が生じ、受診に至るまでに時間を要する場合があります。
もちろん一刻を争う場合には救急受診も可能ですが、救急受診料は大変高額となります。
つまりアメリカの医療は、専門家などの高度な知識や技術を持つ医師への受診はハードルが高く、一般的な診療科にまずは集約するというシステムといえます。

●乳幼児健診は保健所ではなく、医師の診察によって行われる

乳幼児健診は保健所ではなく、医師の診察によって行われる

日本の場合、乳幼児の定期的な健診は市町村の保健所にて集団で行われますが、アメリカではかかりつけの小児科医を訪問する形をとっています。
各児童の決まった月齢にかかりつけ医に出向き、お子さんの発達、予防接種、健康上のアドバイスなどを行ってもらいます
体調不良時の診察などは飛び入り受診ができる決まった時間、もしくは予約の空きなどに行われ、健診を行う医師の元で診察・治療を受ける形となります。
このように、幼少時からかかりつけ医にまずかかるというシステムが構築されています。

アメリカのかかりつけ医制度と家庭医の存在。日本では?

アメリカのかかりつけ医制度と家庭医の存在。日本では?

超高齢化社会を迎える日本においても、今後の医療のあり方や医療費の削減、地域医療の推進などに関わり、かかりつけ医について議論されています。

●アメリカのかかりつけ医を担う、家庭医の存在!

アメリカには診療科の一つとして“家庭医療(Family Medicine)”があります。
家庭医は年齢を問わず、また体の部位や症状などで区切られた診療科でもない、いわば日常的な病気を診療します。
アメリカでは子供から高齢者まで、風邪から妊婦健診、骨折と治療対象はさまざまです。
診療所の内科や小児科に勤務する医師以外も家庭医に指定することも可能です。

●日本におけるプライマリ・ケアの発展

最近日本でもさまざまな地域で、家庭医のいる、プライマリ・ケア、総合診療科と呼ばれる科を持ったクリニックや病院が増えてきています。
プライマリ・ケアとは、“初期の医療“という意味合いがあり、大きな病院、専門家に行く前に受診する、または風邪などの軽い症状や健康について相談できる身近な医者のことをいいます。
どの診療科にかかればいいのかわからない症状の場合は、総合診療科、プライマリ・ケアにて、初期診断や他科の紹介を受けられます。
また、日常生活、環境などの見直しを含めた総合的な診断も行ってもらえます。
地域における医療や介護のマネジメントをする役割もあり、今後の日本の高齢化社会にも欠かせない存在といえるのではないでしょうか。

かかりつけ医は健康について相談できる身近な心強い存在

アメリカと日本におけるかかりつけ医に違いはありますが、家庭医、プライマリ・ケアドクターと呼ばれる医師は双方の国で、初期診療や地域医療において大きな役割を果たす存在といえるでしょう。
本人、家族の体調不良や健康について、誰に相談したらよいのかわからないという状況は誰しもありうることですが、身近に相談できる人がいると心強いです。
これを機会にかかりつけ医について考えてみられてはどうでしょうか。

参考:
日本医師会 かかりつけ医を持ちましょう.(2019年1月23日引用)
亀田ファミリークリニック館山 家庭医とは?.(2019年1月23日引用)
葛西龍樹:家庭医とは何かー諸外国の最新事情.日本内科学会雑誌105巻4号,2016.(2019年1月23日引用)
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケアとは(一般の方向け).(2019年1月23日引用)

  • Akiko

    公開日: 2019年01月25日

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