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  • 桑原

    公開日: 2019年02月26日
  • 先生のお話

大人の喘息は急性増悪発作に注意。原因をさぐり生活習慣改善と重症化を予防を

喘息は子供だけがかかるものと思われがちですが、実は大人になっても継続、または突然的に発症する例もあります。
今回は大人の喘息の原因や注意点と日常生活での対処方法についてご紹介します。

大人の喘息は急性増悪発作に注意

大人の喘息は完治を目指すのではなく、原因を知りうまく付き合っていくことが大切

喘息と診断された成人の割合は、2010年の調査では7.7%でしたが、2012年は8.9%と増加傾向にあります。(出典:喘息とは/独立行政法人 環境再生保全機構 サンプル数2010年6万人 2012年8万人)
喘息は長期にわたってうまく付き合っていく必要がある病気です。
うまく付き合っていくためにも、喘息をよく知っておく必要があります。

●大人と子供の喘息に違いはある?子供の頃の喘息が大人になって再発する例も

大人と子供の喘息に違いはある?子供の頃の喘息が大人になって再発する例も

喘息とは“気道が慢性的な炎症を起こした状態で、喘鳴や呼吸困難、咳などが主な臨床症状として特徴的に見られる疾患”と位置付けられています。(出典:喘息予防・管理ガイドライン)
子供の喘息のほとんどはアレルギーの関与によるものです。
しかし、大人の喘息の約半数はアレルギーの関与しない喘息であり、遺伝や肥満、環境やストレスなどのさまざまな要因が関わっています。
小児喘息を発端とし、大人になってもそのまま持病として喘息がある人もいますが、一旦落ち着いたにもかかわらず、大人になってから再発するケースもあります。
中高齢層における喘息患者さんの7・8割は大人になってからの発症例で、子供の喘息と比較して治らないことが多いといわれています。

●大人の喘息はなかなか良くならないのはどうして?

大人の喘息は子供の喘息よりも関係する要因が多いことから治りにくく、高血圧や糖尿病などのように治療を受けつづけなくてはならないケースがほとんどです。
関係する要因の多さと同時に気管支の炎症が長期に渡って続き、気道が狭いまま元に戻らなくなるため、治療を続けても治りにくく、重症化を招きやすいといわれています。

大人の喘息は急性増悪発作に注意が必要!こんな症状が出たら病院へ

大人の喘息は急性増悪発作に注意が必要!こんな症状が出たら病院へ

大人の喘息は急性増悪発作呼ばれる重症化に気をつける必要があります。
受診が必要となる症状と、その際の治療法を紹介します。

●こんな症状が現れたら我慢せずに救急受診を!重症化の2つの兆候

中等度発作の兆候としては、以下の2つがあります。

  1. 1)息が苦しくて横になることができない
  2. 2)苦しいがかろうじて歩くことができる

このような兆候がある場合には、我慢せずに救急外来を受診しましょう。

●大きな発作の場合、一時的に人工呼吸器が必要となるケースも

大人の喘息は重症化を招くことがあるといわれており、特に重症な急性増悪発作に至ると、人工呼吸器などでの呼吸管理が必要となる場合があります。
その兆候としては

  1. 1)会話ができなくなる
  2. 2)意識レベルの低下
  3. 3)チアノーゼの出現

などの症状が現れます。
風邪や生活環境などが原因となり急性増悪を招くこともありますので、予防をしっかりと心掛けましょう。

生活習慣が喘息を助長することも。日常生活で気をつけたい注意点

大人の喘息発作を引き起こす要因は日常生活と大きく関係しています。

●喘息発作は個人の要因と環境要因が引き起こす

喘息の原因となる要因は個人の要因と環境の要因の大きく2つに分けられます。

個体要因(個人の要因) 環境要因
1)遺伝子:両親に喘息があるとき罹患率は3~5倍
2)アトピー体質:アレルゲンをつくりやすい体質
3)気道の敏感性
4)性別:成人では女性に多く見られる(子供の場合は男児)
5)肥満:BMIが高いほど専属になりやすい
1)喫煙
2)アレルゲン(ほこりや花粉など)
3)呼吸器感染症
4)大気汚染
5)食べ物、飲み物、薬
6)鼻炎
7)ストレス

遺伝子や体質、性別などの個体要因は、変えることは難しいですが、環境要因や肥満などは個人の努力によって改善することは可能です。

●環境要因を整えよう。喘息発作を予防する日常生活上の注意点

環境要因を整えよう。喘息発作を予防する日常生活上の注意点

前項でお話しした要因の中でも日常生活や生活習慣により予防できるものもあります。
個体要因の一つである肥満は気道の圧迫、肥満細胞から産出される炎症物質などにより喘息の症状を悪化させるため、暴飲暴食などに気をつけ太りすぎないようにしましょう。
気道が敏感な喘息を持っている方にとって、環境要因である大気汚染や喫煙(副流煙も含む)、冷たい空気などは刺激が強く喘息発作を引き起こす要因となります。
風邪やインフルエンザなどの感染症も気道に炎症を起こし、喘息の症状を悪化させます。
温度変化に留意し、手洗い・うがい、マスクなどで予防しましょう。
現代社会においてはストレスが喘息を引き起こすことあります。
ストレスを認識せずにいる、またはストレスに対して適切に対処していない人は特に、重症化したり、なかなか治らないケースも多いといわれています。
原因ははっきりとはわかっていませんが、体の特定の細胞から気管に炎症を引き起こす物質が出るために喘息が悪化すると考えられています。
日常生活においてストレスをためないように気分転換をしたり、睡眠時間の確保も大切です。
喘息の治療薬はさまざまな種類の吸入薬などを組み合わせ処方されます。
症状が治まったからといって自己判断で勝手にやめたり、薬の量や回数を減らしたりしないようにしましょう。

大人の喘息、急性増悪発作についてよく知り、重症化を予防しよう

大人の喘息は子供の喘息とは異なり長期にわたって治療を続けることが必要です。
喘息についてよく理解した上で、呼吸器感染症、気温の変化、生活習慣、ストレスなどの是正を行いましょう。
喘息死につながりかねない重症発作を未然に予防し、うまく付き合っていくことが大切です。

参考:
Omron 油断できない大人のぜんそく(喘息).(2019年2月19日引用)
独立行政法人 環境再生保全機構 ぜん息とは.(2019年2月19日引用)
沢井製薬 カラダの豆知識 大人の喘息.(2019年2月19日引用)
大田健:喘息予防・管理ガイドライン(成人喘息). アレルギー65(2):97-103,2016.(2019年2月19日引用)
中西 徳彦:気管支喘息の急性期治療.日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 第19巻3号,2009.(2019年2月19日引用)
真島一郎 他:ストレスと呼吸器疾患.Current Therapy vol.30 No.2, 2012.(2019年2月19日引用)
独立行政法人 環境再生保全機構 日常生活における喘息悪化の要因.(2019年2月19日引用)

  • 桑原

    公開日: 2019年02月26日

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