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  • 桑原

    公開日: 2020年11月17日
  • 先生のお話

へバーデン結節ってどんな病気?40歳を過ぎたら指にも変形性関節症が起こる!対策とリハビリ

40歳を過ぎた女性の中には指の第一関節が腫れる、痛みや関節の変形など、ヘバーデン結節と整形外科で診断される方がいらっしゃいます。
このへバーデン結節という病気は一体どんなもので、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

へバーデン結節について

へバーデン結節ってどんな病気?40歳を過ぎた女性に多い指の変形性関節症

へバーデン結節という病気の名前は聞き慣れないものですが、実は診断を受けていないだけで、その症状に悩んでいる人はとても多いのです。
一体どんな病気なのかご紹介しましょう。

●へバーデン結節は指の変形性関節症!痛みと腫れが手指の第一関節に現れる

へバーデン結節とは、主に人差し指から小指までの第一関節が腫れて曲がり、時に痛みを生じる変形性関節症です。
また第一関節の手の甲側、中央にある腱の両サイドにコブのような結節と呼ばれるものができるのが特徴です。

●40歳を過ぎた女性はご注意を!指の変形性関節症は手を使う仕事の人によく起こる!

へバーデン結節の原因はまだよくわかっていませんが中年以降の女性に多いことから、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌減少によるものではないかといわれています。
40歳を過ぎた頃から強く拳を握れない、もしくは強く握ると痛みが出たり、日常の家事動作にも影響を及ぼすなどの症状はありませんか。
また、仕事や家事で指をよく使う人はヘバーデン結節になりやすい傾向にあることがわかっています。
心当たりのある方は特に注意して、痛みや腫れ、変形が現れたら、早めに整形外科で相談しましょう。

第一関節のみにデコボコした腫れができると注意!へバーデン結節と関節リウマチとの大きな違いとは?

第一関節のみにデコボコした腫れができると注意!へバーデン結節と関節リウマチとの大きな違いとは?

へバーデン結節は指の第一関節に痛みや変形を生じるため、関節リウマチなどほかの病気ではないかと心配され、整形外科を受診する方も多くいます。
どんな違いがあるのかご紹介しましょう。

●へバーデン結節と関節リウマチとの違いは?

へバーデン結節の患者さんは関節リウマチの患者さんと同様に朝指がこわばる、関節が腫れて痛む、関節が変形するなどの症状があるため、周囲の人から間違われることもあります。
へバーデン結節と関節リウマチとの大きな違いは、

  1. 1)指の第一関節以外の全身の関節には症状がない
  2. 2)関節リウマチは第三関節などが変形して指全体が変形するが、へバーデン結節は指の第一関節のみが腫れる
  3. 3)指の第一関節の手の甲側にコブと呼ばれる結節ができる

ことが特徴です。
病院など医療施設でのレントゲン検査や血液検査などで鑑別が可能ですので、整形外科の受診をおすすめします。

●変形した関節は元には戻らない。早めの治療と対策が重要!

指をよく使う職業 重いものを持ったり、ものを力強く握ったり

へバーデン結節の変形した関節は、元に戻すことは出来ません。
変形は時間経過とともに変形性関節症が進行して関節が破壊されて起こるものです。
そのため痛みや腫れなど早期に治療を始めることで、関節の負担を取り除き変形を予防することが可能です。
へバーデン結節の症状が現れたら早めに医師の診断を受け、日常生活動作などで負担がかかりすぎないように気をつけましょう。

へバーデン結節と診断されたら?どんな動作で痛みが起こる?自宅でできる対策とリハビリ

へバーデン結節と診断されたら、日常生活上のどんな動作に注意が必要か、またリハビリや対策はどのように行えばいいのでしょうか。

●へバーデン結節の進行予防は関節を使わず休めること。テーピングも活用しよう

へバーデン結節と診断されたら、もっとも重要なのは指の第一関節に負担をかけ過ぎないことです。
どうしても指を使わなくてはいけない状況下には、第一関節を動かさないように指を伸ばしたままにしてテーピングなどで固定、リハビリで指の装具を作製、装着することで局所の安静を保つことができます。
指の第一関節を固定する装具やサポーターなども市販されていますので、活用するといいでしょう。

●こんな動作がしにくくなる!ヘバーデン結節が日常生活に与える影響

仕事や家事などで指をよく使う人に多いといわれるヘバーデン結節ですが、調理関係の仕事をしている方、指をよく動かす美容師さん、パソコンの入力作業で指を使う方などに多いといわれています。
これらの職業の方は、途中で休憩を入れる、指先だけでなく手や指全体を使用するようにしましょう。
日常生活では、買い物などで重いものを持ったり、ものを力強く握ったり、洗濯バサミをつまむ、雑巾をしぼる、ボタンをとめるなどの動作にも影響を与えます。
痛みや腫れが強いときには、このような動作をできるだけ避け、関節に負担がかからないようにしましょう。
へバーデン結節は指のこわばりや動かしにくさ、血行不良も生じるため、関節の可動域維持のためにも痛くない範囲で手をグーパーするなど軽いリハビリも重要です。
痛みの程度に合わせて行うようにしましょう。

40代からの女性は気をつけよう。へバーデン結節は指に負担をかけすぎないことが重要!

へバーデン結節は耳慣れない病気ですが、多くの40代以降の女性がその症状に悩まされています。
指の第一関節の痛みや腫れ、変形を起こすことから、リウマチではないかと心配される方もいらっしゃるため、へバーデン結節についてよく知っておくことで鑑別が可能です。
痛みのない範囲での日常生活動作、軽い手の運動などのリハビリを効果的に行い、うまく付き合っていくことが重要です。

参考:
公益社団法人 日本整形外科学会 へバーデン結節.(2019年11月27日引用)
株式会社日立保険サービス 女性が気をつけたい病気 へバーデン結節.(2019年11月27日引用)
東邦大学医療センター大橋病院 整形外科 肩・肘・手の主な病気:へバーデン結節(Heberden’s nodes).(2019年11月27日引用)
東京高輪病院 増山直子 手の関節のいたみと変形.(2019年11月27日引用)

  • 執筆者

    桑原

  • 1998年理学療法士免許取得。整形外科疾患や中枢神経疾患、呼吸器疾患、訪問リハビリや老人保健施設での勤務を経て、理学療法士4年目より一般総合病院にて心大血管疾患の急性期リハ専任担当となる。
    その後、3学会認定呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士の認定資格取得後、それらを生かしての関連学会での発表や論文執筆でも活躍。現在は夫の海外留学に伴い米国在中。

    保有資格等:理学療法士、呼吸療法認定士

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