これだけは知っておきたい新型コロナウイルス!症状、潜伏期間、対策など詳しく解説!
現在、全世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスは重篤になると肺炎などの呼吸器症状を引き起こします。
今日は新型コロナウイルスの症状や気になる潜伏期間、対策について詳しくお話することにしましょう。
目次
新型コロナウイルスとはどんなウイルス?潜伏期間、どのように感染する?
今世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスについて、潜伏期間や感染経路など詳しく解説しましょう。
●コロナウイルスは風邪菌の一種!新型コロナウイルスの潜伏期間は推定2週間
今回、世間を騒がせている新型コロナウイルスはコロナウイルスという風邪の菌の一種でこれまでに人への感染が報告されていないものです。
厚生労働省によりますと、コロナウイルスは風邪の菌の10~15%を占めているもので、人やさまざまな動物に感染を起こす病原体です。
2002年ごろに世界的な感染を起こした重症急性呼吸器症候群(SARS)なども、このコロナウイルスの一つで、今回の新型コロナウイルスもSARSのような爆発的な感染拡大が心配されています。
新型コロナウイルスの潜伏期間は現在のところは不明ですが、その他のコロナウイルスと同じく14日前後ではないかといわれています。
そのため、感染が疑われる地域へ渡航した、もしくは感染した人との接触があった場合には2週間程度、自宅待機をして症状が出現しないか様子をみることが最適でしょう。
●新型コロナウイルスの人から人への感染は接触や飛沫感染
新型コロナウイルスの感染がどのように何から感染したのかはまだわかっていません。
しかし、
1.感染している人と濃厚な接触があった場合、唾液などからの飛沫感染
2.ウイルスに汚染された場所(感染者の唾液が飛沫した場所や感染者の体液のついた手で触れた場所など)に触った手で目をこすったり、口に入るなどの接触感染
などで人と人との間でうつるのではといわれていますが、どの程度の確率で感染するのか、ウイルスの感染力の強さは詳しくはわかっていないのが現状です。
新型コロナウイルスに感染すると呼吸器症状が出現!その他の症状、治療法
新型コロナウイルスに感染した場合の症状は風邪の症状に似ているといわれていますがそのほかにどのような症状があるのでしょうか。
●新型コロナウイルスの主な症状は咳や発熱、重症例は肺炎にも
新型コロナウイルスの主な症状は以下の通りです。
- 1.発熱
- 2.咳
- 3.呼吸困難
- 4.倦怠感
- 5.肺炎
などの症状が現れます。
主な症状は呼吸器症状であり、一般的な風邪のような症状が現れます。
●新型コロナウイルスの治療は主に対症療法。検査は希望者に行われるわけではない
新型コロナウイルスに対する抗ウイルス薬などの効な治療法はまだわかっていないため、現れた症状に対しての治療を行う対症療法が主な治療となります。
また、新型コロナウイルスの診断のための検査は、痰や喉から採取した粘液などを使用して行いますが、現在のところ、本人や医療機関の希望での検査は受けることができません。
新型コロナウイルスの可能性が高いと疑われた場合には保健所などに連絡し、都道府県が必要だと判断した場合には、自己負担を負わずに検査を受けることができます。
今、私たちができる新型コロナウイルスへの対策は風邪の予防と同じ!手洗い、うがいが効果的
新型コロナウイルスへの対策は現在のところ、どのようなことに気をつけると良いのでしょうか。
●新型コロナウイルス対策は咳エチケットと感染予防が最重要
新型コロナウイルスへの対策方法はまだ研究段階ということもあり、画一化されていないのが現状です。
しかし衛生的な対策として、風邪やインフルエンザに対するものと同様の対応が望ましいと厚生労働省からは発表されています。
○咳エチケット(咳をする際にはティッシュや腕で口を覆う)
咳やくしゃみの際には、手で覆うのではなく、肘の内側もしくはハンカチやティッシュなどで覆い、唾液や鼻水が手につかないようにしましょう。
画像をクリックするとA4のPDFが開きます。プリントアウトしてご利用ください。
○手洗い、手指消毒
外出先から帰宅した際や食事や軽食の前には手を洗ったり、ハンドサニタイザーなどで手を消毒しましょう。
手洗いに関しては、指先や爪の間、指の股や手首に洗い残しが生じやすいので気をつけましょう。
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○マスク
感染の疑いがある場合には、飛沫感染をさせないようにマスクを着用する。
マスクをすることで、唾液やくしゃみの飛沫を防ぎ他人への感染を防止します。
マスクの表面やゴム部分などに触れた後は、汚染された部分に接触したと考え手洗いを行いましょう。
マスクを一旦外した後には新しいマスクの装着と手洗いを行いましょう。
マスクは鼻の部分やサイズがあっていないと有効ではありません。
●人混みは避け、公共のものに接触後は消毒を徹底しよう。感染者の出ている地域への渡航は避けよう
新型コロナウイルスは現在2次感染者なども出現しており、感染予防が重要です。
人混みは飛沫感染や接触感染の可能性も高くなるため、必要なとき以外は控えるのが賢明でしょう。
また、外出の際には公共のドアノブや電車のつり革、ショッピングカートの取手などさまざまな場所からも接触感染は起こり得るため、帰宅後や食事の前には手洗いを行いましょう。
感染者が出ている地域への渡航や訪問に関しては、避ける、または事態が収束するまで延期することを考慮しましょう。
新型コロナウイルスの情報更新に目を配り、手洗いうがい、咳エチケットなどで予防対策をしよう
世間を騒がせている新型コロナウイルスについては、まだ明らかになっていないことも多くありますが、標準的な感染対策、手洗いや咳エチケットなどが推奨されています。
新型コロナウイルスの予防策や治療法、ワクチンなどの詳細に関しては、情報の更新にも目を配ることが大切といえるでしょう。
参考:
厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け).
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html (2020年2月7日引用)
東京都感染症情報センター 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報.
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/2019-ncov/ (2020年2月7日引用)
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執筆者
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1998年理学療法士免許取得。整形外科疾患や中枢神経疾患、呼吸器疾患、訪問リハビリや老人保健施設での勤務を経て、理学療法士4年目より一般総合病院にて心大血管疾患の急性期リハ専任担当となる。
その後、3学会認定呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士の認定資格取得後、それらを生かしての関連学会での発表や論文執筆でも活躍。現在は夫の海外留学に伴い米国在中。
保有資格等:理学療法士、呼吸療法認定士