在宅介護やリハビリなど健康をとり戻す生活に役立つ情報を。

  • Facebook

健康応援 OGスマイル

  • 桑原

    公開日: 2020年02月28日
  • 先生のお話

お料理、クラフト、パズル、ビンゴなどが効果的!高齢者の脳トレはこうして行う!

高齢化社会を迎えている現在の日本における今後の課題は、高齢者が身体的、精神的にいかに健康を保つかということではないでしょうか。
すでに筋肉のトレーニングについては重要であるということを、いくつかの記事で紹介していますので、今回は別の角度から脳の健康を保つ脳トレについてご紹介することにしましょう。

筋トレと同じように脳トレも大切

どうして高齢者には脳トレが重要なの?脳の老化は認知症を誘発する

どうして高齢者には脳トレが重要なの?脳の老化は認知症を誘発する

主な疾患などがなかった場合にも、身体と同じく脳も年齢とともに老化が進行し、さまざまな症状を引き起こします。
ここではそんな脳の老化について詳しくお話ししましょう。

●30歳を過ぎると脳の老化が始まる。65歳を過ぎると脳の萎縮は顕著に

私たちの脳には約140億もの細胞があるといわれていますが、毎日少しずつその数を減らしているといわれています。
そのため65歳を過ぎるとCTやMRI画像においても、肉眼で脳の萎縮を確認することができます
しかし脳が萎縮するスピードやその程度については個人差が大きく、脳のどの部分が萎縮するのかによっても与える影響は異なります。
脳の萎縮は認知症のような認知機能や記憶力の低下などを引き起こし、うつ病や物忘れなどを引き起こす原因となります。

●脳の老化は止められないが、速度を遅くすることは可能

脳の老化は、細胞数の減少と細胞同士の結び付きが失われることも大きく関わっているといわれています。
脳を使う思考やさまざまな文化的活動は、脳の新しい細胞同士の結び付きをつくることに役立ち、脳の老化予防に役立ちます。
脳の血管の動脈硬化や血圧上昇など生活習慣病がある場合には、脳への酸素またはエネルギー供給が不十分となり脳の健康も損なわれることとなります。
生活習慣の見直しや栄養面での配慮も脳の老化スピードを遅延させる重要な要素の一つです。

ちょっと変わった脳トレも!五感を刺激して脳の健康を保つためのさまざまな方法を解説します

では具体的に脳の老化を防止するために、日常生活でどのようなことに取り組めばいいのでしょうか。

●外国語を習う、日記を書く、カラオケなどの文化活動も大いに脳を刺激する

先ほどもお話ししたように、脳を使う文化活動も脳の老化防止の一助となります。
新しい知見を得ることは、脳の神経細胞の新たな結び付きをつくることを促進し、日記や文章を書くことは脳だけでなく、指先を使い、脳を刺激します。
カラオケ、読書、絵を描くといった文化活動も、聴覚、視覚などほかの感覚も使用するため、脳に刺激を与える良いトレーニングになります。
新しいことを始めたり、新しい単語や歌詞を覚えることは勇気が必要であったり、続けることが難しいものですが、脳トレの効果は期待通り高そうです。

●ほかにも五感を刺激する方法は実にさまざま。料理や軽度の運動も重要

脳のトレーニングは必ずしも文化活動や計算だけではなく、人間が持つ味覚や嗅覚といった聴覚、視覚、触覚に加えた五感を使うことでも、脳に刺激を与え神経細胞同士の結び付きなどを活性化します。
火の後始末などリスク管理も大切な要素ですが、料理をする、食物を味わう、ガーデニングといった活動も脳を鍛える重要な要素です。
また手足を動かす運動に関しても、運動することで脳の血流も良くなり、脳の運動神経を司る部分を刺激します。
軽度の運動を継続して行うことは、高齢者にとって筋トレだけでなく脳トレにも効果があるのです。
体を動かすことで脳もトレーニングされるというのは、筋トレ、脳トレの双方ができるので効率の面からも非常に有用といえそうです。

自宅や介護施設での脳トレはクラフトやパズル、計算が効果的!最近では脳トレアプリも!

自宅やケアサービスなどの介護施設でも、さまざまなツールを使って脳の老化を防止する脳トレに取り組むことが重要です。
また最近ではパソコンやスマホでもできる脳トレアプリなどもあります。
いくつかご紹介することにしましょう。

●パズルや計算、神経衰弱などのカードゲームを使って脳をトレーニング!

パズルや数独、神経衰弱、クイズなどは、脳の活動を促すものであり脳トレには絶好の活動です。

1)カードゲーム

カードゲーム

○絵や写真と言葉を組み合わせるもの
○間違い探し
○かるた
○トランプゲーム

カードゲームは何と言っても、1人でも複数人でも行うことができるのが特徴です。
複数人で行うカードゲームでは、助け合ったりと他人とのコミュニケーションなどゲーム以外で脳への刺激を得ることができます

2)パズル

パズル

○ジグソーパズル
○クロスワードパズル
○数独

種類が豊富で毎日でも飽きずに組み合わせを変えて楽しみながら、脳をトレーニングすることができます。

●最近では、スマートフォンやパソコンを使った脳トレアプリも!

●最近では、スマートフォンやパソコンを使った脳トレアプリも

自宅や外出先などの空いた時間にスマートフォンやタブレットなどを利用し、アプリで脳トレを行う方法もあります。
高齢者にとってはゲームアプリの利用はなじみのない方もいらっしゃるでしょう。
最近では無料アプリゲームの中にクロスワードや神経衰弱もありますが、トランプゲームや麻雀ゲームなども、ゲームの上で組み合わせを考えたり計算したりと脳トレの効果が期待できます。
ほかにも携帯可能なゲーム機のソフトにも脳トレに一役買っているものもあり、スマホや携帯を持たなくても脳トレが可能です。

パズルやゲーム、五感を鍛えるさまざまな活動で脳トレしよう!

高齢者にとって体力維持のための筋トレとともに、脳の健康を維持する脳トレも重要です。
脳をトレーニングするには、さまざまな五感を使用して脳を刺激し、脳神経の細胞同士の連携を促す必要があります。
パズルやゲーム、読書などの文化的活動のほかにも、軽い運動や料理などといった一見脳の活動とはかけ離れたものでも脳トレになります。
ご自分にあったものを探して始めてみてはいかかでしょうか。

参考:
公益財団法人 長寿科学振興財団 脳の形態の変化.
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka/nou-keitai.html(2020年2月18日引用)

オージーウエルネス リハビリ機器. 
https://www.og-wellness.jp/product/rehabilitation(2020年2月18日引用)

  • 執筆者

    桑原

  • 1998年理学療法士免許取得。整形外科疾患や中枢神経疾患、呼吸器疾患、訪問リハビリや老人保健施設での勤務を経て、理学療法士4年目より一般総合病院にて心大血管疾患の急性期リハ専任担当となる。
    その後、3学会認定呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士の認定資格取得後、それらを生かしての関連学会での発表や論文執筆でも活躍。現在は夫の海外留学に伴い米国在中。
    保有資格等:理学療法士、呼吸療法認定士

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)