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  • 桑原

    公開日: 2020年03月31日
  • 先生のお話

ニュースでよく聞くクラスター、パンデミックって何?それぞれの定義と事例をわかりやすく解説します

日本時間の3月12日、新型コロナウイルス(COVID-19)が世界保健機構(WHO)よりパンデミックであると宣言されました。
新型コロナウイルスに関する新聞や報道においてパンデミックやクラスターという聞き慣れない言葉を耳にします。
一体これらの言葉の意味はなにか、類義語や事例とともにご紹介しましょう。

パンデミック?クラスター?

パンデミック、クラスターは病気の流行に関して使われる言葉!

過去のH1N1インフルエンザ(鳥インフルエンザ)や重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した際にも、パンデミックという言葉はよく聞かれましたが、クラスターも同じく病気の流行に対して使われる言葉です。

●パンデミック、クラスターは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ニュースなどで聞かれる用語に

現在世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスの報道でも、パンデミック、クラスターなど聞きなれない言葉を耳にします。
これらの用語は感染性疾患の流行に対して使われており、疫学的な用語としてWHOや世界のさまざまな国でも大きく取り上げられている用語です。
普段のニュースで聞かれないこの言葉も、現在の状況では耳にされることが多いのではないでしょうか。

●クラスターの特定やコントロールでパンデミックの拡大化を防ごうという動き

厚生労働省では新型コロナウイルス対策として、クラスターの発生を早期に認識し、自宅待機や濃厚接触者の特定などの対策を行うことで、パンデミックの発生や拡大化を防ぐように努力しています。
クラスターの中で発生した2次感染者が新たな2次感染者を増やしていくことで感染が拡大するために負の連鎖を断ち切るためにも、クラスターへの対策が重要となります。

パンデミック、クラスター定義は?程度により使われる類義語もご紹介

ではパンデミック、クラスターはどんな意味があるのでしょうか。
類似語もあわせてご紹介しましょう。

●パンデミック、エピデミックの違いは流行している規模の違い!

パンデミックという言葉と一緒にエピデミックという言葉もよく耳にしますが、これら2つの定義について以下に解説しましょう。

○パンデミック

パンデミック

ある感染症が世界的に大流行している状態のことをいい、国中・世界規模で起こります
後述するエピデミックよりももっと、大規模な範囲での感染が起こった状態のことをいいます。

○エピデミック

ある感染症が特定のコミュニティーの中で、一定期間内流行することをいいます
パンデミックよりも小規模ですが、短期間で人々に影響が及ぶものです。
このエピデミックが世界中の至る所で起こるとパンデミックとなります。

●クラスターは特定の疾患の発生度合いが異常に高い小集団

クラスターは特定の疾患の発生度合いが異常に高い小集団

クラスターは特定の感染疾患が集まった集団(患者の集積)をいいます。
その規模は大小まちまちで、クラスターが大量に発生または連鎖的に起こることにより、感染が流行し症例数の増加につながります。
クラスターを早期に発見、特定することにより感染の拡大を防ぎ、エピデミックやパンデミックの発生を予防するということが、感染症対策の上で重要な課題となっているようです。

パンデミック、クラスターの具体例をご紹介します。新型コロナウイルス以外の事例も!

前項でご紹介したパンデミック、クラスターの具体例についてこの項では解説したいと思います。

●パンデミックは、新型コロナウイルスが世界中に蔓延した現在の状況

パンデミックとは、新型コロナウイルスが世界中に感染が拡大している現在のような状態のことを示しています。
つまり世界的に特定の感染症が爆発的に大流行して発症し、人々の健康に影響を及ぼしている状態といえます。
2009年に流行したH5N1インフルエンザ(鳥インフルエンザ)も同じくパンデミックに至った1例です。

●クラスターとは集団のこと。疫学上は小規模の感染者集団

クラスターとは、感染症のウイルスを保持している人たちと同じ時や場所を過ごした2次感染者の集団のことをいいます。
2次感染した人が、ほかの感染者集団をつくってしまったりするために、クラスターの数が大量に発生したり、クラスターの集団数が大きくなることで感染が拡大し、エピデミックにつながります。
たとえば、新型コロナウイルスの感染拡大においては、同じジム利用での感染、ライブハウスでの感染、また教会の集会での感染などの集団をクラスターと呼んでいます。

クラスターやパンデミックの意味や事例を理解し、感染予防を身近に感じよう!

今回は新型コロナウイルスの世界的な流行に際して、ニュースや新聞などでよく聞かれるクラスターやパンデミックなどの疫学的な用語について解説しました。
これらの意味や状況を理解することで、現在起こっている問題も理解できますし、そのほかの事例などとあわせて想像することも可能です。
これらの言葉を理解する上での参考にしていただければ幸いです。

参考:
日本公衆衛生学会 クラスター対応戦略の概要(2020年3月10日暫定版).(2020年3月19日引用)
厚生労働省 クラスター対策.(2020年3月19日引用)

  • 執筆者

    桑原

  • 1998年理学療法士免許取得。整形外科疾患や中枢神経疾患、呼吸器疾患、訪問リハビリや老人保健施設での勤務を経て、理学療法士4年目より一般総合病院にて心大血管疾患の急性期リハ専任担当となる。
    その後、3学会認定呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士の認定資格取得後、それらを生かしての関連学会での発表や論文執筆でも活躍。現在は夫の海外留学に伴い米国在中。
    保有資格等:理学療法士、呼吸療法認定士

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