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新型コロナ感染の可能性を自動で通知!システムやアプリは安心か、特徴と注意点を解説

2020年5月以降、自治体や国から続々と「新型コロナ感染の可能性を通知する」システムが導入されています。
一方でプライバシー保護など、安心して使えるかという点も気になります。
本記事ではこの点にも触れつつ、特徴や注意点を解説します。

コロナ対策アプリは安全か?

「感染者との接触を通知するシステム」とは?

「感染者との接触を通知するシステム」とは、過去どこかの時点であなたが意識しないまま、新型コロナウイルスの感染者と接触したことを通知してくれるシステムです。
これは新型コロナウイルスの持つ、以下の特徴によります。

  • ○感染してから発症するまでに日数がかかる
  • ○発症2~3日前から他者への感染が始まる

多くの人へ感染を防ぐためには、発症前に感染の可能性を知らせ、健康状態や行動に注意を払ってもらう必要があります。
もちろん市民の不安を和らげる上でも、このシステムは役立ちます。

コロナ通知システムは3種類。それぞれの特徴を解説

新型コロナ接触者通知システム(以下、「コロナ通知システム」と略)には、大きく分けて3種類が提供されています。
それぞれ違いがありますから、特徴を以下の表にまとめました。

システムの種類 利用方法 特徴
厚生労働省「COCOA」 ○アプリをダウンロード
○BluetoothをONにし、スマートフォンを持ち歩く
○スマートフォン専用
○外出中、特に何もする必要はない
○通勤電車内などでの接触も検知可能
QRコードを活用した追跡システム 会場に掲示されたQRコードを読み取り、メールアドレスを登録 ○QRコードを読み取れる携帯端末で利用可
○訪問するたびにメールアドレスの登録が必要
新型コロナパーソナルサポートの活用 ○あらかじめLINEで「新型コロナパーソナルサポート」を友だち登録する
○会場に掲示されたQRコードを読み取る
○LINEとQRコードが使える端末ならば、フィーチャーフォンでも利用可
○メールアドレスは登録不要

参考:ソフトバンク DIGNOケータイ2 バーコードを読み取る(2020年6月22日引用)
ソフトバンク DIGNOケータイ2 LINEを利用する(2020年6月22日引用)

以下、それぞれのシステムについて詳しく解説していきます。

●新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」

新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」

厚生労働省は2020年6月19日に、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の提供を開始しました。
COCOAはスマートフォンで使用するアプリであり、住所や氏名、電話番号、メールアドレスなどを登録する必要がありません。
また、位置情報も取得しません。

COCOAは、近距離無線通信の1つ「Bluetooth」(ブルートゥース)を使って通信します。
Bluetoothは無線を使ったマウスやキーボード、携帯音楽プレーヤーなどで使われていますから、お使いになった方もいるのではないでしょうか。
利用には、あらかじめスマートフォンでBluetooth機能をONにする必要があります。
その代わりアプリを常時起動させておく必要はなく、ただスマートフォンを持ち歩くだけで機能を利用できます。
このため通勤電車などで感染者と接触した場合でも、検知できる可能性があります。

参考:Google Exposure Notifications: Using technology to help public health authorities fight COVID‑19
厚生労働省 接触確認アプリ及び関連システム仕様書pp.1-2(2020年6月20日引用)

あなたが感染者と接触したかどうかは、アプリの「陽性者との接触を確認する」ボタンを押すことで、以下のように確認できます。

陽性者との接触 画面の表示
14日以内になし 「陽性者との接触は確認できませんでした」画面が表示
14日以内に1件以上あり ○「陽性者との接触一覧」ボタンが表示。タップすると、該当する日と件数が表示される
○「症状の入力」ボタンや「電話で相談する」ボタンが表示される

感染者との接触を通知する仕組みは、以下の通りです。

  1. 1)1m以内、かつ15分程度以上接触した方の「接触符号」を、スマートフォン内に記録する
  2. 2)新型コロナウイルスに感染した方は、保健所などから提示される「処理番号」をアプリ上で登録する
  3. 3)2)で登録した方の「診断キー」を、厚生労働省の通知サーバーに送信する(接触した方の接触符号は送信しない)
  4. 4)感染した方の診断キーは、アプリの利用者に送信される(1日1回程度)
  5. 5)診断キーをもとに、アプリは感染者の接触符号を自動で生成する
  6. 6)もし過去14日以内に5)と一致する接触符号が見つかった場合は、「陽性者との接触を確認する」ボタンを押すことで、接触した日と件数を確認できる
  7. 7)6)に該当した方は症状の有無を選ぶと、適切な対処方法と相談先が案内される

接触符号は、10分程度で更新される暗号のようなものです。
あなたと接触した方の接触符号はスマートフォンの端末内のみに記録され、14日後に無効となります。
また上記で解説した通り、厚生労働省はアプリから以下の情報を取得できない仕組みとなっています。

  • ○感染者と接触した方に関する情報
  • ○位置情報(感染者との接触時にかかわらず、常時取得しない)

参考:厚生労働省 接触確認アプリ及び関連システム仕様書pp.1-2(2020年6月20日引用)
厚生労働省 新型コロナウイルス接触確認アプリについてp9(2020年6月20日引用)

このため、「私がその場所に行ったことを、感染者の端末から自動的に通報されるのではないか」といった心配はありません。

●QRコードを活用し、メールアドレスを登録する方法

大阪府や北海道、千葉市などでは、QRコードを活用した以下のサービスを提供しています。

  • ○施設やイベント会場に設置されたQRコードを読み取る
  • ○メールアドレスを入力して登録する
  • ○感染者が発生した場合は、利用者に対しメールで通知

一例として、大阪府「大阪コロナ追跡システム」の仕組みを確認していきましょう。
施設やイベントの会場には、専用のQRコードが掲示されています。
QRコードを読み込みメールアドレスを入力することで、登録が完了します。

このシステムでは同じ場所を訪問しても、毎回メールアドレスを登録する必要があることに注意が必要です。
一方でアプリをダウンロードする手間が省けることと、フィーチャーフォン(いわゆる「ガラケー」)でも使えることは「COCOA」にない魅力です。
登録したメールアドレスは、2カ月後に消去されます。
また氏名や住所、電話番号、位置情報などは収集しません。

利用者にメールで通知されるケースは、以下の2つに分けられます。

感染の登録方法 通知の対象者 メールの内容
感染者自身がメールアドレスと発症日をシステムに登録 感染者の発症2日前から陽性が確認された日までの間、同じ日に同じ施設やイベントに参加していた方 ○体調管理の注意を促す
○訪問日や施設名、感染者の氏名は公開されない
大阪府がクラスターの発生を登録 クラスターが発生した日に、該当する施設やイベントに来場していた方 ○発生した日
○該当する施設名
○帰国者・接触者相談センターへの相談を促す

●LINE「新型コロナパーソナルサポート」の活用

滋賀県や神奈川県では、LINE「新型コロナパーソナルサポート」を用いた通知システムを提供しています。
この特徴には、以下の3点が挙げられます。

  • メールアドレスの登録は不要
  • アプリのダウンロードも不要。そのため、フィーチャーフォンでも使える
  • LINEで「新型コロナパーソナルサポート」を友だちにしていれば、QRコードを読み取るだけで済む簡便さ

システムの利用方法は、以下の通りです。
なお「新型コロナパーソナルサポート」については、当サイト「人工知能を活用した新型コロナ対策。あなたも気軽に不明な点を確認し、不安を解消できる」で解説していますので、あわせてご参照ください。

  1. 1)利用者は、施設に掲示されているQRコードを読み取る
  2. 2)LINEで「新型コロナパーソナルサポート」を「友だち」にしていない方は、友だち登録をする
  3. 3)陽性患者が発生した場合、保健所の判断により同一時間帯に施設を利用した方に対してメッセージが送信される

一度「友だち登録」をすれば、2回目以降は訪問先でQRコードの読み取りだけを行えばよいことが特徴です。
また氏名や住所、電話番号、メールアドレス、位置情報などは収集されません。

コロナ通知システムを使う4つのメリット

コロナ通知システムを使う4つのメリット

一般市民がコロナ通知システムを利用することには、4つのメリットがあります。
ここではそれぞれのメリットについて、解説していきます。

●簡単に使い始められる

コロナ通知システムは3種類とも、簡単に使い始められることが特徴です。
いずれも、住所・氏名・電話番号の入力などといった、面倒な登録手続きは不要です。
そのため思い立ったときに、簡単に使えます。

●匿名で使え、運営者では利用者の個人情報がわからない

ここまで触れた通り、コロナ通知システムでは氏名を収集しません。
このため匿名で利用でき、「誰かに私の情報が知られてしまう」といった不安を持たずに済みます。

万が一感染者との接触が明らかとなった場合でも、所定の方法以外では通知されません。
たとえばCOCOAやLINEを使ったシステムでは、そもそもメールアドレスを登録していませんから、メールで通知が来ることはないわけです。

●漠然とした不安を軽減できる

新型コロナウイルスは、感染から発症まで日数がかかるという特徴があります。
このためあなたが人ごみの多い場所に行った場合、「もしかすると感染したのではないか?」という、漠然とした不安にかられがちです。
あまり不安が強いと、健康を害しかねません。

実際にコロナ通知システムを活用すると、通知が来ない場合が多いことでしょう。
このことは「私の行動範囲では大丈夫だった」などというように、ある程度不安を和らげることにつながります。
無用な心配をする必要がないことも、メリットの1つといえるでしょう。

●行動履歴をほかの人に知られずに使える

コロナ通知システムを利用しても、あなたの行動履歴が外部に漏れる心配はありません。
そのためあなたが訪問した場所を、誰にも明かさずに使えるメリットがあります。
このためあなたの行動した秘密は守られ、安心して利用できます。

なお行動履歴をご自身で、または同伴者などがほかの人に話した場合は別ですから、注意してください。
SNSなどへのアップにも注意が必要です。

コロナ通知システム活用の注意点

コロナ通知システムを利用するには、4つの注意点があります。
どのような点に注意すべきか、順に解説していきます。

●システム要件を事前に確認しておこう

コロナ通知システムを利用するには、それぞれが定める「システム要件」を満たす必要があります。
それぞれの要件について、以下の表にまとめました。

コロナ通知システム名 OSやアプリの要件 その他
厚生労働省「COCOA」 ○iOS 13.5以上
○Android 6.0以上
Bluetoothが利用可
QRコードを活用した「コロナ追跡システム」 (特に記載なし。フィーチャーフォンでも利用可) QRコードが使える
LINE「新型コロナパーソナルサポート」 ○LINEが使えること
○これからLINEのアプリをインストールする場合は、iOS11.0以上、Android5.0以上
QRコードが使える

これから利用を考えている方は、あなたの携帯端末に上記の要件が備わっているか、事前に確認することをおすすめします。

●外出時は常に電波をONに。電池の消耗にも注意

COCOAを利用する場合は電源をONにするだけでなく、BluetoothもONにしておきましょう。
万が一感染者と濃厚接触をした場合でも、BluetoothがOFFでは接触符号が記録されません。
このためせっかくCOCOAを利用していても、感染のリスクがわからないまま過ごすことになってしまいます。

QRコードやLINEを使用したシステムの場合も、電源がOFFだったり、「機内モード」など電波がOFFの状態では、訪問した履歴を残すことができません。
電池の残量に不安がある方は予備の電源を持参するなど、電池切れに備えましょう。
特に冬季の場合、寒冷地では低温によりバッテリーが消耗しやすいため注意が必要です。

●COCOAの場合、陽性の報告後はアプリの再インストールが必要

もし新型コロナウイルスにかかってしまった場合、回復後COCOAを利用している方は、再度の感染を防ぐ準備が必要です。
厚生労働省が公表する「接触確認アプリ及び関連システム仕様書」には、以下の記載があります。

5. 処理番号の認証に成功した場合は、バックエンド処理で通知サーバーに診断キーが送信されるため、登録のお礼のメッセージを表示する。本画面はその後変更されず、アプリ起動時には、本画面が表示される。
※陽性者が陰性になり完治した後は、本アプリを利用する場合、一回削除し、再インストールする必要がある。

引用:厚生労働省 接触確認アプリ及び関連システム仕様書

つまり一度COCOAで陽性の報告をすると、その後はCOCOAを削除しない限り以下の情報が表示されなくなるわけです。

  • ○過去14日間に、陽性者と接触したかどうか
  • ○陽性者との接触があった場合、該当する日とその件数

このため陽性の報告をした方は、回復後COCOAを削除し、再度インストールする必要があります。

●システムを過信せず、通知が来ても必要以上に恐れないことが重要

コロナ通知システムからの通知は、あなたが感染した可能性を示す1つの目安に過ぎません。
そのため、以下のどちらも極端な行動といえます。

  • ○通知が来ていないから、私は安心・安全だ。コロナにはかかっていない
  • ○通知が来たので「私は絶対コロナにかかっている。死ぬかもしれない」と絶望する

通知がないからといって気を緩めず、日々体調に気を配り、小さな異変でも見逃さないことが重要です。
疑わしい症状がある場合は、通知が来ていない場合でも相談するようにしましょう。

一方で通知が来た場合でも、あなたが新型コロナウイルスにかかっているとは限りません。
必要以上に恐れず体調に気をつけ、指示に従うことが安心への近道です。

コロナ通知システムは1つのツール。感染防止の取り組みと併用を

コロナ通知システムは、見えないウイルスへの感染を知る有力なツールです。
万が一の際に他者に広げず、適切な行動ができることはメリットに挙げられます。
個人情報を知らせずに使える点も、うれしい特徴といえるでしょう。

一方で手洗いや密集を避けるなど、感染防止の取り組みをおろそかにしてよいわけではありません。
感染防止の取り組みも引き続き行い、新型コロナウイルスの広がりを防ぎましょう。

参考:
朝日新聞 発症2日前でも濃厚接触者に 国立感染症研が定義を変更(2020年6月20日引用)
日経BP 感染力はCOVID-19発症の2~3日前から高い(2020年6月20日引用)
さいたま記念病院 無症状期・発症初期に新型コロナウイルスを見つける重要性(2020年6月20日引用)
ソフトバンク DIGNOケータイ2 バーコードを読み取る(2020年6月22日引用)
ソフトバンク DIGNOケータイ2 LINEを利用する(2020年6月22日引用)
日本経済新聞社 Wi-Fi、ブルートゥース、NFC ~近距離無線通信について知る:nikkei4946(全図解ニュース解説)(2020年6月21日引用)
厚生労働省 新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)(2020年6月20日引用)
厚生労働省 新型コロナウイルス接触確認アプリについて(2020年6月20日引用)
厚生労働省 接触確認アプリ及び関連システム仕様書(2020年6月20日引用)
TechCrunch Japan アップルとグーグルが新型コロナ濃厚接触通知APIをリリース、各国公衆衛生機関はアプリ開発へ(2020年6月20日引用)
インプレス アップルとグーグル、新型コロナ「濃厚接触通知アプリ」APIを正式提供(2020年6月20日引用)
Google Exposure Notifications: Using technology to help public health authorities fight COVID‑19(2020年6月20日引用)
NTT西日本 Bluetoothって何ですか?(2020年6月20日引用)
大阪府 大阪コロナ追跡システムについて(2020年6月20日引用)
大阪府 「大阪コロナ追跡システム」の手引き 施設(店舗)運営者・イベント主催者の皆さまへ(2020年6月20日引用)
大阪府 大阪コロナ追跡システム ご利用ガイド-1(2020年6月20日引用)
大阪府 大阪コロナ追跡システム ご協力のお願い(2020年6月20日引用) 
北海道 北海道コロナ通知システム(2020年6月20日引用)
千葉市 千葉市コロナ追跡サービスの運用開始について(2020年6月20日引用)
千葉市 千葉市コロナ追跡サービスQ&A(2020年6月20日引用)
千葉市 千葉市コロナ追跡サービス(2020年6月20日引用)
オージー技研 人工知能を活用した新型コロナ対策。あなたも気軽に不明な点を確認し、不安を解消できる(2020年6月20日引用)
神奈川県 【県民の方向け】LINEコロナお知らせシステム(2020年6月22日引用)
滋賀県 新型コロナウイルス感染拡大防止システム『もしサポ滋賀』について(2020年6月20日引用)
滋賀県 「もしサポ滋賀」事業者の皆様向け利用方法(2020年6月20日引用)
滋賀県 「もしサポ滋賀」県民の皆様向け利用方法(2020年6月20日引用) 
滋賀県 「もしサポ滋賀」よくある質問(県民の皆様向け)(2020年6月20日引用)
情報戦略研究所 LINEを利用した新型コロナ追跡サービスのご提供(2020年6月20日引用)
LINE 利用環境について(2020年6月20日引用)
ヤマレコ スマホはどの程度低温に弱いのか実験!(2020年6月20日引用)
日経BP 実測して分かった!iPhoneのバッテリーを長持ちさせるテクニック(2020年6月20日引用)
ソニーネットワークコミュニケーションズ 電池の持ちを良くする方法 ~Bluetooth編~(2020年6月20日引用)

  • 執筆者

    稗田 恵一

  • 千葉県在住で、ITエンジニアとして約14年間の勤務経験があります。過去には家族が特別養護老人ホームに入所していたこともありました。2018年からは関東にある私大薬学部の模擬患者として、学生の教育にも協力しています。
    現在はライターとして、OG WellnessのほかにもIT系のWebサイトなどで読者に役立つ記事を寄稿しています。
    保有資格:第二種電気工事士、テクニカルエンジニア(システム管理)、初級システムアドミニストレータ

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