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  • 桑原

    公開日: 2021年02月17日
  • 先生のお話

そもそもワクチンって何?新型コロナウイルスワクチンは体内でどうやって免疫をつくるのか、わかりやすく解説

新型コロナウイルスに対するワクチンの接種が日本でも近い将来に開始される予定です。
ワクチンについて、また新しい製法で作られているとされる新型コロナウイルスワクチンについて、その他、接種に際して気をつける注意点などについてお話ししましょう。

知っておきたいワクチンの基礎知識

そもそもワクチンって何?新型コロナウイルスワクチンに用いられている新しい製法について

そもそもワクチンって何?新型コロナウイルスワクチンに用いられている新しい製法について

ワクチンとはそもそもどのようなものなのか、新型コロナウイルスワクチンは従来のものと異なる点があるのかについて、お話ししましょう。

●ワクチンは無毒化した対象となるウイルスを体内に注入、それに対して抗体を作ることで免疫を得る

ことで免疫を得る
インフルエンザなどのワクチンは病原体であるウイルスや細菌を無毒化したものを体内に注入するものです。
そのワクチンを体内に注射することにより、その病原体に対する抗体と呼ばれる、ウイルスや細菌などと結合し病原体をやっつけるように働くものを作り出します。
これが免疫のシステムで、抗体があることでいち早く病原体をやっつけることができ、病気の重症化や感染を防ぎます。

●新型コロナウイルスワクチンは従来の方法とは異なるものも

今回の新型コロナウイルスワクチンは、従来の無毒化した病原体を使用する製法ではなく、mRNAと呼ばれる病原体の遺伝子の一部を使用して免疫を獲得するという新しい方法を用いているものもあります。
アメリカで現在接種が進められているファイザー社やモデルナ社のワクチンはこのmRNAワクチンと呼ばれる新しい技法を用いたものとなっています。
また、イギリスのアストラゼネカ社のものはチンパンジーにmRNAワクチンを投与して病原体の一部を使用するワクチンとなっています。

新型コロナウイルスワクチンは体内でどのようにして免疫を獲得するのか

新型コロナウイルスワクチンは体内でどのようにして免疫を獲得するのか

新型コロナウイルスに対するワクチンは従来のものとどう違うのか、またそれが体内でどう作用するのかについてわかりやすく解説します。

●新型コロナウイルスワクチンは、ワクチンにより体内で作られたウイルスの一部に対して免疫をつくる

今回新型コロナウイルスに対するワクチンを遺伝子構造の一部の名前を取り、mRNAワクチンと呼んでいます。
mRNAワクチンは今回の病原体である新型コロナウイルスの遺伝子の一部を使い作成された免疫に関連する抗原と呼ばれるウイルスの一部をワクチンとして注入し、ヒトの体で抗体を作らせて免疫を獲得するタイプのワクチンです。
ヒトの体内で病原体ウイルスの一部を生成するため、アナフィラキシー反応やアレルギー反応は起こりにくいのではないかといわれています。

●ワクチンにより注入された対象となるウイルスの一部は分解される

新型コロナウイルスワクチンは先ほどもお話ししたように、病原体ウイルスのDNAの一部を体内に注入して、自身の体内でウイルスの一部を作成したのち分解されるため、体内に残留することはありません。
体内に残って自分自身のDNAにウイルスのDNAの一部が組み込まれたり、遺伝子操作されたりすることは報告されていません。

新型コロナウイルスワクチンを接種する前に伝える必要がある事柄とは

新型コロナウイルスワクチンを接種する前に伝える必要がある事柄とは

新型コロナウイルスワクチンの接種にあたっての注意点などをご紹介しましょう。

●新型コロナウイルスワクチン接種前に、ワクチン提供者に伝えておくべき事柄をリストアップ

新型コロナウイルスワクチンを接種する前に、ワクチン提供者である医師や看護師などの医療従事者にあらかじめ伝えておくべきことは以下のものになります。

  1. 1)熱がある
  2. 2)出血の恐れがある病気を持っている、もしくは血を固まりにくくする抗凝固剤を飲んでいる
  3. 3)免疫不全を持っているもしくは免疫に影響を与える薬を飲んでいる
  4. 4)すでに新型コロナウイルスのワクチンを打った
  5. 5)妊娠中もしくは妊娠の予定がある
  6. 6)授乳中である
  7. 7)アレルギーがある

妊娠中の新型コロナウイルスワクチン接種については、アメリカやイスラエルでは推奨、カナダやイギリスでは十分なデータがないために推奨していないというように、確立された答えはありません。
担当の医師に相談して接種するかどうかを判断する必要があります。
アレルギーについては現在、ポリソルベートと呼ばれる乳化剤(食品、乳液や軟膏などにも使用される)、ポリエチレングリコール(便秘薬に含まれていて、時に大腸カメラの前処置などにも使われる)にアレルギーがある場合にはファイザー社やモデルナ社のワクチンは打たないようにといわれています。

●新型コロナウイルスワクチンの副反応についてよく知っておこう

新型コロナウイルスワクチンの副反応についてよく知っておこう

インフルエンザワクチンなどのさまざまなワクチン接種後に熱を出したり、注射を打った部位が腫れたりといった経験や話を聞いたことはありませんか。
ワクチン接種後のこれらの反応を副反応と呼び、新型コロナウイルスワクチンの接種後にも副反応が見られます。
発熱や接種部位の腫れや痛み、倦怠感、頭痛、発疹、筋肉痛、悪寒などが、新型コロナウイルスワクチンの副反応として報告されているものです。
2回のワクチン接種が必要なワクチンであるファイザー社やモデルナ社のものは1回目より2回目の接種時に副反応が強く出る可能性があると報告されています。

新型コロナウイルスのワクチンについて知ることであなたの不安や疑問を解消しよう

新型コロナウイルスワクチンの接種が導入間近の日本ですが、ワクチンについて詳しく知っておくことで不安や疑問が解消されることもあります。
最終的な接種の判断はご自身で行うことが必要ですが、知っておくことで判断の基準にもなります。
この記事がワクチンの仕組みや新型コロナウイルスワクチンについての知識の一助になれば幸いです。

参考:
厚生労働省 新型コロナワクチンについてのQ&A(2021年2月13日引用)
U.S. FOOD & DRUG Administration Pfizer BioNTech COVID-19 Vaccine(2021年2月13日引用)
U.S. FOOD & DRUG Administration Moderna COVID-19 Vaccine(2021年2月13日引用)
日本産婦人科感染症学会・日本産科婦人科学会 COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する方へ(2021年2月13日引用)
CDC(Centers for disease control and prevention) COVID-19 Vaccines and Allergic Reactions(2021年2月13日引用)

  • 執筆者

    桑原

  • 1998年理学療法士免許取得。整形外科疾患や中枢神経疾患、呼吸器疾患、訪問リハビリや老人保健施設での勤務を経て、理学療法士4年目より一般総合病院にて心大血管疾患の急性期リハ専任担当となる。
    その後、3学会認定呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士の認定資格取得後、それらを生かしての関連学会での発表や論文執筆でも活躍。現在は夫の海外留学に伴い米国在中。

    保有資格等:理学療法士、呼吸療法認定士

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