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介護サービスを受けるのに必要なお金の話~事例を見ながら解説「実際にはこれだけ必要!」

介護保険でのサービスを受ける際に、気になることといえば、いくらかかるのか?ということでしょう。
いろいろと調べてみても、実際にサービスを受けると、費用がどれくらいになるのかわからない、という方は少なくないと思います。
ここではよくあるサービス例にそって、サービスに必要な費用についてみていきたいと思います。

介護度によってサービスはどこまで使えるのか

介護保険制度には、要介護度にあわせて区分支給限度基準額というものがあります。
その上限まで、サービスを利用することができます。
区分支給限度基準額については、次の表のとおりになります。

要介護度 区分支給限度基準額
(単位)
介護保険の利用限度額
(月額)
自己負担額
(1割)
自己負担額
(2割)
要支援1 5003 50,030円 5,003円 10,006円
要支援2 10473 104,730円 10,470円 20,946円
要介護1 16692 166,920円 16,920円 33,384円
要介護2 19616 196,160円 19,616円 39,232円
要介護3 26931 269,310円 26,391円 53,862円
要介護4 30806 308,060円 30,806円 61,612円
要介護5 36065 360,650円 36,065円 72,130円

この上限額までサービスを利用することができます。
サービスについてはすべて単位数で表記されています。
わかりにくいですが、この単位数に地域区分別加算、人件費割合が加えられ実際の金額となります。
地域区分加算、人件費割合は、地域によってあらかじめ決められています。
地域区分加算は1級地~7級地までにわけられ、人件費割合はサービスを70%、55%、45%に分けられています。
もっとも、これだけの情報ではわかりづらいので、東京都と政令指定都市である札幌市の訪問介護を例に計算してみましょう。
東京都は1級地で上乗せ割合は20%、訪問介護の人件費率は70%です
それで計算してみると、20%×70%=14%となりますので、東京都の訪問介護では、10円に14%上乗せして1単位11.40円で計算することになります。
つまり、仮に100単位のサービスを受けるとしたら、1140円。
そのうち自己負担割合が1割であれば114円、2割であれば228円の負担となるのです。
7級地の札幌市では、上乗せ割合が3%、訪問介護の人件費率は70%です。
それで計算してみると、札幌市では訪問介護を1単位10.21円で計算することになります。
仮に100単位のサービスを受けるとしたら、1021円。
自己負担割合が1割であれば102円、2割であれば204円となるのです。

このように、地域区分によって自己負担額も異なることがおわかりいただけたかと思います。

要介護2の人を例に1カ月どれくらいの費用になるのか計算してみる

地域差がありますので、ここでは東京都でサービスを受けている方を例に、費用の算出をしてみたいと思います。
また介護サービス事業所においては、各種加算を取得している事業所もありますが、「加算を取得していない」という設定で計算していきたいと思います。
また各サービスの単位数については、2018年(平成30年)介護報酬改定に基づいたものとします。
東京都は1級地で上乗せ割合は20%、訪問介護の人件費率は70%、通所介護の人件費率は45%です。

〇一人暮らしで要介護2の方

外出が難しくなってきており、訪問介護による支援と外出支援のためのデイサービスが必要になっています。
訪問介護では生活支援が必要で、掃除や洗濯などにおいては45分未満の支援を週2回。外出支援はヘルパーが買い物に1時間の付き添いを週2回行い、入浴目的を含めた週2回のデイサービスを利用しています。
この方の1カ月の利用料金を計算してみましょう。

●要介護2の場合 1ヶ月の利用料金シュミレーション 

サービス単位×1単位
単価×利用回数
1ヶ月の利用
金額
利用者負担
1割
利用者負担
2割
掃除や洗濯
(45分未満)
181単位×11.40円×8回 16507.2円 1650.72円 3301.44円
買い物の付き添い
(1時間未満)
394単位×11.40円×8回 35932.8円 3593.28円 7186.56円
デイサービス*
(7時間以上8時間未満)
761単位×10.90円×8回 66359.2円 6635.92円 13271.84円
合計金額 118,799円 11,880円 23,760円

※デイサービス(食費などは考慮しません)

自己負担割合額は、
1割であれば、11,880円
2割であれば、23,760円
となります。

要介護5の人を例に1カ月どれくらいの費用になるのか計算してみる

ここでも東京都でサービスを受けている方を例にしてみたいと思います。
同じく各種加算についても取得していないという設定で計算していきます。
また各サービスの単位数については、2018年(平成30年)介護報酬改定に基づいたものとします。
東京都は1級地で上乗せ割合は20%、訪問介護の人件費率は70%、通所介護の人件費率は45%、訪問看護の人件費率は70%、ショートスティの人件費率は55%です。

〇老夫婦世帯で要介護5の方

寝たきりのために、訪問介護による身体介護と外出支援のためのデイサービス、体調管理のための訪問看護、配偶者の休息目的のためにショートスティが必要です。
訪問介護では、配偶者では難しい身体介護を利用します。
訪問介護はデイサービス以外の週3回利用。
外出目的としてデイサービスを週4回利用。
体調管理のための訪問看護を週1回利用。
配偶者の休息目的のため、月に1週間ショートスティを利用。
こちらの世帯の1カ月の利用料金を計算してみましょう。

●要介護5の場合 1ヶ月の利用料金シュミレーション

サービス単位×1単位
単価×利用回数
1ヶ月の利用
金額
利用者負担
1割
利用者負担
2割
身体介護
(1時間未満)
394単位×11.40円×9回 40424.4円 4042.44円 8084.88円
デイサービス*
(7時間以上8時間未満)
761単位×10.90円×12回 99538.8円 9953.88円 19907.76円
訪問看護 816単位×11.40円×3回 27907.2円 2790.72円 5581.44円
ショートステイ* 987単位×11.10円×7日 76689.9円 7668.99円 15337.98円
合計金額 242,560円 24,256円 48,912円

※デイサービス・ショートステイ単独型ユニット型(Ⅰ)(食費などは考慮しません)

自己負担割合額は、
1割であれば、24,256円
12割であれば、48,912円
となります。

まとめ

2つの例に沿って、1カ月の介護保険費用を計算してみました。
これからサービスを利用する人には、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
今後、所得に応じて3割負担しなければならないという制度改正も考えられます。
逆に、負担額に応じて減免される制度もありますから、うまく活用して負担が少なくなるようにしていただきたいと思います。

なお、介護保険制度の概要については、こちらの記事(訪問看護師が教える介護保険制度〜自宅で暮らしたい方が利用できるサービス〜)でもご説明しておりますのでご覧ください。

参考:
厚生労働省 地域区分について(参考資料)(2018年2月15日引用)
厚生労働省 2018年度(平成30年度)介護報酬改定 介護報酬の見直し案(2018年2月15日引用)

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