良いケアマネジャーを選ぶ方法~選び方から交代方法まで解説
ケアマネジャーは、在宅介護サービスを調整する大事な役割を持っています。
その存在は、在宅生活を送るうえで、とても重要になります。
地域にたくさんおられますし、経験や実績、性別、性格など、人それぞれです。
その中で、いい担当者を選んで、快適な介護生活を営むようにしましょう。
経験で選ぶ?~居宅介護支援事業所に経験豊富な職員は
要介護認定の申請を行い、在宅介護サービスを受ける際に、担当となる居宅介護支援事業所(以下、事業所)を決定し、その事業所の職員の中から担当者が決定します。
担当者が具体的に決定すると、その担当者が中心となって、在宅介護サービスを調整していきます。
基本的には、どの担当者でも同じように業務を行うのですが、担当者によって、そのサービス調整において差が出てしまいます。
たとえば、経験の差が出る場合があります。
主任ケアマネジャーの資格を有する、職員を指導する立場のような経験が豊富な人は、地域の介護サービスについて詳しく情報を得ているでしょうから、多くの情報から利用する人のニーズにあったサービスを調整することができます。
経験が浅ければ、うまく調整することができないかもしれません。
しかし、経験が浅い担当者であっても稼働率の高い事業所であれば、経験豊富な職員から助言を得ながら業務を進めているので一概に心配することはないといえます。
信頼関係を結ぶことができるか
担当ケアマネジャーには、定期的に自宅を訪問してもらい、今後の介護について相談することになります。
担当者は、家族のことや収入のこと、生活全般について確認する中で、今後の生活に必要な介護サービスを調整します。
個人情報からプライバシーまで、知ってしまうことになるのですが、それでも安心して任せることができる担当者が必要です。
たとえば、男性か女性かということはとても大事になると思います。異性には相談しにくいということがあるかもしれません。
またケアマネジャーといっても一個人ですから、性格もさまざまです。
話しづらい人もいるでしょうし、とても馬が合う人もいることでしょう。
そのような相性からも選ぶ必要があるでしょう。
担当者として紹介された時点で、どうしても気になることがあるようでしたら、その事業所の管理者などに相談することがいいと思います。
また、なにかあったときには、すぐに駆け付けてくれる行動力がないといけません。
福祉で働く人たちは忙しいからと遠慮をされる方もおられます。
確かに忙しくはしているのですが、なにかあったときのために担当者がいるのですから、そのときに敏速に対処してくれないようであれば信頼関係を結ぶことはできないと思います。
事業所と基礎資格を確認する
所属する事業所には、単独の事業所もあれば、併設の事業所もあります。
ようするに個人経営されている事業所もあれば、さまざまな介護サービスを運営されている大きな法人の事業所もあります。
どちらが良いのか、悪いのかということはありませんが、先ほどの章でお伝えした通り、経験豊富な職員を中心に運営されているような事業所であれば、経験の浅い職員であっても、すぐにベテランの職員へと成長します。
教育システムがきちんと構築されているからです。
職員が1人だけしか所属していない事業所もありますが、個人で経営されているような方であれば、相当な経験と実績を持って独立されている方もおられます。
その事業所がどのような体制になっているか、注意しておくべきだと思います。
また基礎資格にも注意しておくといいでしょう。
基礎資格とは、ケアマネジャー試験を受験することができる資格のことをいい、介護資格であれば介護福祉士などの国家資格、医療資格であれば看護師などになります。
たとえば、基礎資格が介護福祉士である人と看護師の人とくらべると、その経験は随分違うものになります。
介護福祉士であれば、介護現場での経験がありますから、介護サービスを調整することが得意であると思います。
看護師であれば、やはり医療系に強いということが考えられますから、医師や看護師などとの連携について期待ができると思います。
その基礎資格が担当者自身のバックボーン(得意分野)になりますから、皆さんのニーズがどのようなものかによって、考えていただいたほうが良いかもしれません。
具体的に変更してみる~管理者や地域包括支援センターに相談を
担当者は基本的にいつでも交代が可能です。
事業所を変更することもできます。
関わりのなかで、どうしてもお任せすることができないということであれば、申し出ることでいつでも変更することが可能です。
しかし実際には、多少難があるとしても我慢しておられる方も多いかもしれません。
直接的には言いにくいということもあるでしょう。
ここでは、そんな方のために苦痛なく変更する方法についてお伝えしていきます。
1)事業所の管理者に相談する
まずは担当事業所に連絡し、管理者に自分の正直な気持ちを伝えて相談することです。
場合によっては、自宅を訪問してもらい、変更の希望を伝えるといいでしょう。
特にそれでなにか問題になるようなことはまったくありません。
管理者をしていると時折このようなことはありますし、気兼ねなく相談しても大丈夫です。
管理者も気軽に相談に乗ってくれるでしょう。
2)地域包括支援センターに相談する
事業所に直接言いにくい場合は、地域にある地域包括支援センターに相談することが可能です。
担当者を交代してほしい旨を伝えると、仲介して交代の依頼をしてもらえます。
また事業所の変更についても、依頼することができます。
自分自身で、言い出しにくいということであれば、活用するといいでしょう。
まとめ
良いケアマネジャーを選ぶ注意点についてお伝えしました。
介護のサービスを受けるというだけではなく、生活を送るうえで担当ケアマネジャーはとても大事な存在です。
いい担当者を選らばなくてはなりません。
具体的な交代の方法までお伝えしましたので、ぜひ活用していただきたいと思います。