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介護度はどのように決まる?基準や判定方法をケアマネ視点でご紹介します

介護保険のサービスを受ける際に必要な「介護度」は、要介護認定によって決められます。
気になる要介護認定について初めてでよくわからないという方に、その基準や判定方法をご紹介します。

介護度が決まるまでの流れと判定方法を簡単にご紹介します

介護度を判定してもらいたいときは、まず市町村に申請します。
ご本人の申請、代理の方の申請の両方が可能です。
申請を行うと、介護保険認定調査員による訪問調査が行われます。
自宅などを訪れ、介護度を認定してもらいたい方やその家族を対象に、普段の生活の様子や体の状態、どのような介護を受けているのかを聞き取るのです。
介護度を判定するために、定められた質問事項に沿った質問をされるため、ありのままを伝えましょう。

●介護度の判定方法はコンピューターによる1次判定と学識経験者による2次判定です

訪問調査の結果や主治医意見書がそろったところで、まずはコンピューターによる一次判定が行われます。
そのコンピューター判定をもとに行われるのが、保健・医療・福祉の学識経験者(5名程度)などによって開かれる介護認定審査会での2次判定です。
介護認定審査会では、コンピューター判定に加え、主治医意見書、特記事項の内容をもとに2次判定の結果を出します。
この2次判定の結果に基づいて、市町村が介護度を認定するのです。

介護度を決定する際に評価されるのは、本人の状態と家族の支援状況

ケアマネジャーの仕事をしていると、たびたび「介護度の認定基準がわからない」という声が聞かれます。

  • 疑問1)お隣のおばあちゃんと同じような状態なのに、なぜうちのおばあちゃんの方が介護度が重いの?
  • 疑問2)遠方に住む実家のおじいちゃんと、同居している義理のおじいちゃんは状態がずいぶん違うように思えるけれども、同じ介護度なのはなぜ?

といった質問をされることもしばしばです。
その疑問にお答えします

疑問1)お隣のおばあちゃんと状態が同じに見える、うちのおばあちゃんの介護度が重い理由

いっけん同じ状態に思える両者の介護度が異なると、一体どんな判定方法をしているのかと不思議に思いますよね。
その理由として考えられるのが、まずは、お隣のおばあちゃんが一人暮らしをしている場合
お隣のおばあちゃんは、実際は介護が必要な状態でも、一人暮らしのために何でも自分でやらざるを得ず、その「仕方なく無理をしていた」という事実は、結果的に「自立した生活ができている」とみなされ、介護度は「軽度である」と判定されます。
介護度の判定には、現在の生活状況や必要とされる介護がどの程度なのかも基準になるからです
また、両者には主治医意見書の内容に違いがあることも考えられます。
主治医意見書には、その方がどのような医療系サービスを必要とする状態なのかを記入する欄があります。
その内容から、学識経験者による話し合いで2次判定が行われるので、介護度に違いが生じるのです。

疑問2)遠方に住む実家のおじいちゃんと、同居している義理のおじいちゃん。状態がずいぶん違うように思えるのに、介護度が同じ理由

遠方に住む家族と、同居の家族の状態の両方についてよく把握していて、状態が同じように思えるのに介護度が違う場合があります。
先ほどご説明したとおり、一人暮らしなのか同居家族がいるのかによる違いや、主治医の意見書などの内容の違い、ということもあるでしょう。
しかし、これらに加えてもう一つ考えられる違いは、市町村による判定基準の違いにあるのかもしれません。
1次判定はコンピューターで行われます。
このコンピューターでの判定は、全国共通です。
次に行われる2次判定は、人の手によって行われます
この話し合いの結果、各市町村が認定を行うため、異なる市町村に住んでいる方だと、その介護度も異なってくるのです。

介護度の基準については、こちら(【介護保険】要介護度の基準とは?要支援と要介護の違いとは?)でも紹介しています。

かかりつけ医などの医師の意見書も重要な要素

介護保険の申請書類には、普段診てもらっている医療機関名を記入する欄があります。
これは、かかりつけ医に主治医意見書を書いてもらうためです。
主治医意見書は、市町村が医師に直接作成依頼をし、その書類は医師から市町村に提出されるため、申請者が特別になにかを行わなければならないということはありません。
ただし、かかりつけ医がいない場合には、病院受診が必要になります。
どの病院に行けばいいのかわからない場合には、申請時の窓口で相談してみましょう。

●主治医意見書に書かれていることは病気やどのような介護サービスが必要かといった情報

主治医意見書には、傷病の診断名や、その状態の安定性、特別な医療が必要かどうかといった傷病に関する状態が記入されています。
それに加え、認知症の有無や寝たきりの度合いなど、心身の状態に関する意見を書く欄もあります。
また、日常生活をどのように送っているのかを記入する欄もあります。
移動は自分で行えているのか、車いす移動なのか。
食事は自分で食べられるのか、家族と同じような食事がとれているのかなどです。
そして、医療系のサービスが必要かどうかについての記入があります。
医療系のサービスとは、通所リハビリや訪問看護などです。
最後に、特記事項として介護にかかる手間などが記載されます。
忙しい医師に、普段の状況を長々と話すことには抵抗があるかもしれませんが、それこそが介護度を判定するうえでの大切な材料になります
普段困っていることや、ご本人の状況を漏れなく伝えられるように、気づいたことはメモなどに残して、医師にお話しすることをお勧めします。

緊張せずにありのままを伝えましょう

医師や訪問調査員を前にすると、つい気を使って普段より元気に振る舞ってしまったり、できないことをできると言ってしまうことがあります。
しかし、それでは現状とは異なる介護度認定がなされることになってしまいます。
病院への受診や訪問調査に臨むときは、いつもと同じであることを意識し、落ち着いて話ができるように心がけましょう。
また、ご家族はそのサポートを行い、普段と違う様子や無理をした回答が見られる場合は、医師や訪問調査員に一言添えるようにしてください。
その際は、「ご本人のプライドを傷つけないようにフォローする」ことを忘れないようにしてください。
ありのままの現状をしっかりと伝え、適正な介護度認定をしてもらいましょう。

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