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骨粗鬆症の進行を止めよう!骨粗鬆症の治療と日頃から気をつけたい生活習慣

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は中高年以降の女性に多い、骨が弱くなる病気です。
骨粗鬆症を放っておくと骨はどんどん脆くなってしまい、太ももの付け根の骨折(大腿骨骨折)や腰の骨の骨折(圧迫骨折)などの骨折をしやすくなってしまいますが、治療と生活習慣の改善で進行を予防することができます。
今回は骨粗鬆症の進行を止めるための治療と生活習慣について解説していきます。

骨粗鬆症の進行に注意

気づかない間に進行する骨粗鬆症の気になる原因

骨粗鬆症は自覚症状がないため、初期にはなかなか気づくことができません。
そのため骨折して病院に行ったときに骨粗鬆症と言われることがほとんどです。

●骨粗鬆症は加齢による骨形成と骨吸収のバランスの崩れが原因

通常の骨は、古い骨は徐々に吸収され(骨吸収)新しい骨が作られています(骨形成)
骨吸収と骨形成のバランスは精密にコントロールされていますが、加齢に伴いこのバランスが崩れて骨吸収が骨形成を上回ってしまうと骨密度が低下していきます。
これが決められた数値を下回ったときに骨粗鬆症と診断されます。
骨粗鬆症の検査にはDXA法(デキサ)と呼ばれる検査方法があり、2種類のレントゲンを当てて骨の密度を測る方法で、一般的には腰の骨や太ももの付け根の骨密度を測定します。
骨密度が若年成人の平均値(YAM)の70%未満になると骨粗鬆症と診断されます

●骨粗鬆症は女性に多い!その原因はホルモンバランス?!

骨粗鬆症が女性に多い原因はホルモンバランス

骨粗鬆症は特に女性に多い病気ですが、その原因はホルモンバランスの乱れにあります。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンは骨の吸収を緩やかにする作用があり、閉経期を迎えた女性はエストロゲンの分泌が低下してしまうため、急激に骨密度が低下してしまいます。
「半年前に検査したときは正常と言われたんです」と患者さんが言っていたこともあります。
特に女性の方に言えることですが、骨粗鬆症を早期に見つけ治療するためには定期的な検査が必要になります。

薬で骨粗鬆症の治療を!継続できる薬を選ぼう

骨粗鬆症の治療は薬の治療による薬物療法が中心になります。
薬によって骨密度の低下を抑え、骨折しないようにすることが目的になります。

●治療期間は長期に及ぶが約半数は服用を守られていないのが現状

骨粗鬆症の薬物療法は約半数が離脱していく

骨粗鬆症の投薬は数年に及ぶため、いかに脱落しないかが重要になります。
骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインでは治療開始1年で45.2%の人が処方通りの服薬ができておらず、5年以内に52.1%が脱落してしまうとあります。
服薬が守られていない場合骨折のリスクは高まってしまうため、いかに服薬を管理できるかが重要になります。

●投薬を継続するために自分自身にあった薬を選ぼう

ガイドラインでは脱落してしまう原因として

  1. 1.治療への理解が乏しい
  2. 2.費用の負担
  3. 3.ほかに多くの薬を飲んでいる
  4. 4.日常生活に介護が必要になる
  5. 5.薬による副作用(胃腸障害)

などが挙げられています。
また骨粗鬆症の治療薬には経口で摂取できるものや注射による投与など多くの種類があります。
投与のタイミングも1日に1回、週に1回、1カ月に1回、1年に1回など薬によってかなり異なり、なかにはインシュリン注射のように自分で毎日注射するような薬もあります。
治療を継続するには

  1. 1.どの程度のペースなら病院に通院できるか
  2. 2.摂取の仕方はどのような方法がいいか(家で自分で注射?病院で注射?経口摂取?など)
  3. 3.副作用は出ていないか
  4. 4.自分1人では動けないときに家族の協力が得られるか

などを考えながら治療薬を選んだほうがいいでしょう。
ただ骨粗鬆症の重症度によって薬は変わってくるので、自分にはどのタイプの薬がいいか専門の先生と相談しながら決めていきましょう。

日頃から気をつけよう!骨粗鬆症の進行予防のために意識したい生活習慣

骨粗鬆症の進行予防のための食生活

骨粗鬆症を予防、治療していくには日頃からの生活習慣、特に食生活と運動は重要になってきます。

●骨を強くするにはカルシウムとビタミンDを摂取しよう

骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインに載っている骨粗鬆症の治療時に推奨される食品、過剰摂取を避けたほうがよい食品の例を挙げます。

推奨される食品 過剰摂取を避けたほうがいい食品
○カルシウムを多く含む食品
(牛乳、乳製品、小魚、緑黄色野菜、大豆、大豆製品)
○ビタミンDを多く含む食品
(魚類、きのこ類)
○ビタミンKを多く含む食品
(納豆、緑黄色野菜)
○果物、野菜
○タンパク質
(肉、魚、卵、豆、牛乳、乳製品など)
○リンを多く含む食品
(スナック、インスタント食品などの加工食品、一部の清涼飲料水)
○カフェインを多く含む食品
(コーヒー、紅茶)

カルシウムは骨の成分の重要な構成要素であるため治療に不可欠な栄養素です。
しかし、カルシウム単独で摂取するよりビタミンDと組み合わせることにより骨密度上昇効果、骨折予防効果があることがガイドラインに述べられています。
また、高齢者では特にビタミンDが不足している方が多いとも報告されています。
食事からの摂取のほかに、紫外線に当たることでビタミンDは体内で作られるため、1日15分程度太陽の光に当たることも必要です。
逆に、リンは取りすぎると腸の中でカルシウムと結合してしまい、腸で吸収されずに体外へ排出されてカルシウムの吸収を邪魔するので取りすぎに注意しましょう。

●運動は骨密度の上昇に効果あり

ガイドラインでは閉経後の女性を対象とした報告で、ウォーキングなどの有酸素運動、下肢筋力訓練、太極拳などを行うことで骨密度の上昇に効果があったとあります。また運動を行っていくことは、背筋を強化して椎体骨折を予防することや運動機能を高めて転倒を予防することにもつながります。
特に片脚立ち(開眼片脚立ち体操)は場所も取らずに荷重刺激、筋力訓練、バランス訓練が行えるためおすすめです。
ウォーキングやジョギング、エアロビクスなどの有酸素運動やスクワットなどの筋力訓練なども取り入れ、無理のない範囲で運動を続けましょう。

早期発見と根気よく治療を続けることが骨粗鬆症には必要

骨粗鬆症は骨密度が低下して骨が弱くなる病気です。
そのままでいると手をついたりくしゃみをしたり、少し重い荷物を持ったなどの軽い外力で骨折してしまいますが、適切な治療を行い骨密度を高めることで予防はできるのです。
骨粗鬆症の予防、治療には薬による治療を行いながら、食生活の改善や運動を行っていくことが大事になりますが、一番重要なことは病気が進行する前に早期に発見することです。
女性の方だけではなく男性の方も定期的な検査を行って、早期に発見、予防できるようにしていきましょう。

参考:
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版.(2018年10月7日引用)
日本整形外科学会 骨粗鬆症.(2018年10月7日引用)

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